見出し画像

近況

お久しぶりです。
近況など、つらつらと。

先月放送していた「100分で名著」がおもしろくて、宮本常一著『忘れられた日本人』(岩波文庫)を番組見ながらポチッと。本はすぐさま届いたけれど、でもまだ読んでいない。宮本常一氏の著作には『塩の道』もあって、短大時代、仲良くしていた子の卒論のテーマが「塩の道」だったことなどふいに思い出したりした。その子は自分たちのグループから離れたけれど、卒論のテーマを覚えているのはその子だけだなぁなんて思って勝手にしみじみする。そういえば村上春樹の『レキシントンの幽霊』を借りたりしたな。私も何か小説を幾つか貸したはず。性格は合わなくても、興味の向く先は尊敬する子だったんだなと今になって。

今月、今働いている職場に勤めて丸一年になった。あっという間すぎて驚くけれど、自分のなかで、何か、超えた、という意識が強い。先月の六月頭は、一年前実質五日で辞めた前職のことが頭を過ぎることが多くて、自分で自分に呪いをかけるなよと言い聞かせていた。

今月と来月は人に会う予定ができた。かなり、かなりゆっくりな歩みだけれど、ようやく。久々にわくわくとして一泊にちょうどいいバックなど買ったりする。あとは体調を崩さないようにしないと。

最近読んでとてもよかった歌集は、堀静香歌集『みじかい曲』(左右社)、金田光世歌集『遠浅の空』(青磁社)。

行きよりも帰りのほうが心地よいこの町をすこしだけ好きになる/堀静香『みじかい曲』

左右社(2024年)

つばの広い広い帽子は脱ぐたびに水から上がるやうな騒がしさ/金田光世『遠浅の空』

青磁社(2024年)

ツールドフランス、見たり見なかったりの毎夜。今夜はタイムトライアルを流しながらこれを書いています。

ヘッダーは、ゴールデンウィーク前の四月下旬に帰省した際に地元の道の駅で購入したコーヒー。とてもおいしかったのでまた帰ったときには買いたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?