Twitterに書いた言葉たち(621~630)

621)菌糸のぬめり
舌先が房を充てる
少しずつ死んでゆく
味蕾が発光した
呼吸する
食べる
働く
/生活ガイド


622)消費されてしまう
前に進むこと
でしか得られない
感傷を片手に
走ってゆく感性を
街並みに配置し
漂着する言葉
を浪費する
後に続いてゆく
/飽和

623)うつくしい かなしみ
、ばかり愛した。
/言訳


624)彼は盗んだ
馨や音や言葉たちを
残らず貪ってゆく

(僕のものでも無いんだけどね)

舌っ足らずな鳥が鳴く
外へ出たら帰って来ない

鬼の角を生やして泣く
女の子は花畑で輪になる
(埋めているのは宝物?)

骨と真珠と秘密です。」

それから彼は土を憶える
(口の中が渇いて
花が詰まっているんだ)


625)甘藍畑で紋白蝶が飛ぶ
(風に乗るのと何が違う?)
月がぽっかり薄ら笑い
空腹に空白を詰め込んだ
(全部過去の亡霊だねぇ)
眼球から時計の針が溶け出す

何処にも行けやしないのに
何処かへ行きたがるのだ」
夜汽車が夜鷹に切符を渡す
ポケットにカラッポが満ちる

宇宙を飼い慣らす為の
手練手管を使う


626)(だれにも みつからずに
(きえていったとして
(だれにも きづかれずに
(いきのびてゆこうね

それから彼は言葉を
枯葉になるまで
栞代わりにしたんだ。

だれにも ふれずに)
とうめいになったとして)
だれにも おしえずに)
ぼくはいきたえたいよ)

こうして可視化したばかりに
僕の亡霊が彷徨い続ける


627)固唾を呑んで波打ち際を
眺めている男の背中
を泣きながら見守る女
を雲の上から見つめるこども
に微笑む菩薩の慈雨が
男の背中に降り注ぐので
傘を差し出すか迷う女と
虹を見せたいこどもと
帰ろうとする菩薩の軽やかな足取り

628)どの言葉も適切では無かった
どの言葉も適応して無かった
どの言葉も適当では無かった
どれもこれも切り取られてる
四角い箱の中で顔の無い見本
手本にしたのは三角の墓の中
磁場が狂ってます
花が狂い咲きます
少しずつ噛み砕いて
咀嚼してペースト状
口移しでもするの?
女が鬼の角を生やして佇む。

629)電波塔から後で話そうね!ってなると此方と彼処では誤訳されるのでしょうか。これから何処へでも持ち運んで埋葬出来る時代になりますよ?多分、がツイテマワル。きもちわるい生き物の呼吸と臭で歪に完成へ近付くのだから厄介なものですよ)それから、どこまで話しましたか?独り言を繰り返すから後で話


630)誠実である事がこんなにも不実だと思わなかったので、あなたの為にあなたの所為でどちらも同様に酷似した顔の表情をして(通じます?連絡する昼下がりの(聞こえませんね!何一つ持って行けないので、通話時間を正確に提示してください。(またーあなたですか?バグが起きています、一からやり直して位置

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