Twitterに書いた言葉たち(661~670)

661)血液が沸騰する
それは激情ですか
言葉が荒野へ走り出す
それは衝動ですか
血液が冷凍される
それは保存の為

ゆるせなくなる前に
手折ってあげたい


662)ちいさな蠢きの中に
足の裏や手のひらを感じる
知能が発達してゆく
それは未だ言葉を持たない
だがそれは神秘そのものだ


663)犇めいた夜の河原で
積み上げた石を切り崩して
勿体ぶった脆弱性を噛み砕く

664)美しいものの為に
どれくらい醜さを知らねばならない?
陶酔
恍惚
盲信
どれも恋の熱に似て
如何にも慾望じみた顔だ。

665)優しくならなくては、
(おぞましい怪物である)
優しくあらねば、
(異形の故郷である)
しはしとしてしをもって
ルビも要るまい。
完結した言葉を前に
我々は完成する事ができない」

666)致死量に近いです。
・この毒素と毒薬を調合
(悪意は蔓延っていまいか?)
安全圏から包囲してある
誤字、脱字、誤飲覚悟です。
それから一匙の甘美さ

667)あまりにも目に余る
過剰に余剰です。
(それは確実に蝕んでいる)

668)自分以外の乗客は居ない
電車の中で景色は流れる
夜は繭の闇の色で口を開けた
啄んだのは誰?
噤んだのは誰?

669)幽霊ばかりの満員電車
その車両は極寒
天井に立っているので
僕は座れるのです

670)どっちでもいいですよ
これが君の望まないものであっても
これが君の望んだものであっても


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