詩「目の無い魚と僕」

闇の中を泳ぐ目の無い魚
暗闇に慣れ、ほんの少しの光に照らされて
目の無い魚に目が開き
震える魚
震える僕
魚は僕で僕は魚
開いた目などいらない
光などいらない
僕も魚もそう思う
けれども魚は目の無い頃より自由に泳ぎ回り
僕を誘うんだ
ほんの少しの勇気だと
僕は泳ぐ
光の戯れ

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