詩「たりない」

礼を尽くすには言葉がたりず
喜びを表すにも言葉がたりなくて

悲しみを哀しみを涙と共に押し出したくとも言葉がたりず

怒りに至っては言葉さえも浮かばなく

憎しみ恨み呪う言葉を紡ぐにも言葉はたりず

……

私はないものねだりを止め
ありがとうとごめんなさいにたりずを込めた

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