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詩「風の影になった」

私は風の影になった
私を見る者はもういない
存在しているのか、いないのか
そのような影に憧れた
けれども風は私を知っている
風の影になってから、幾日か過ぎた
私の意識は吸い込まれるように影に流れ込む

私は風
私は影

「揺らさないで」
私を思う人の温かい手が体に触れた

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