見出し画像

詩「無欲」

「ああ」と立ち尽くし声が出た
自分でも思わぬことだった
自動的に珈琲を入れる
いつもの定位置に座る
 
何もかも諦めたのか
投げ出した
逃げた
終わった
手が届かないのか
 
「あ~」声が出る
空間を見詰める
珈琲を口に運ぶ
 
何かが尽きたように感じ
枯れたように思え
『無欲』のせいとした


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?