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詩「終幕」

上る月が教えてくれた
儚く清らかものを知る
胸に抱く
今宵の帳に勘付く
とくとくと規則正しく打つ鼓動
波動満ちゆく
癒やし潤い染み
この胸に抱いたのは秘め事
一人ひとりの内緒
静寂に相槌
ちくたく時計の音
時が美しさを刻む
儚いものだから
清らかなものだから
仕舞う奥の方
月光
終幕



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