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一四零の庭苑 1巻 完結

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X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。 全1000話の第1巻となります。 マガジンのタイトルの意味は、X(旧Twitter)で140文字内で書いて…
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2022年10月の記事一覧

詩「笑顔の練習」

私の顔から笑うことが消えたのは何時だったか 無表情に自ら気付いたのはいつの事だったか ふと、鏡の前の自分を覗き込む じっと鏡を見詰める 時計の針は刻々と時を刻んでいた そんなことすら気付けない 視線を逸らしまた戻し 笑ってみる 引きつり 目が死んでいて 絶望した 笑顔の練習

詩「美しさとは何か」

輝くもの 感じるもの 時めくもの 感動するもの 癒やされるもの 心豊かになるもの 潤うもの 力を貰うもの 勇気を貰うもの 想い出に残るもの 称えるもの 生を喜ぶもの 有限と死を迎えるもの 憧れるもの 嫉妬するもの 妬むもの なくてはならないもの 存在を知らしめるもの 刹那 永遠

詩「笑う泣く」

人間は笑う生きものなんだ 人間は泣く生きものなんだ 楽しいと笑い声を上げて顔をくちゃくちゃにして笑う 悲しいと涙を流して顔を歪めてくちゃくちゃにする どっちも顔をくちゃくちゃにして自分の思いをぶちまけるんだ 面白いね 人間はね、笑って泣く者なんだ 君、何を我慢しているの?

詩「共感者」

今の君を見ていると胸が締め付けられるよ 辛いのかい 悲しいのかい それともどこか痛い… そう心が痛いのかい 僕は黙って側に居るけれど 君の悲しい顔を見て声が出ないけれど どうだろう、側に居てもいいかな そうだ、二人で共感者を探そうよ ねえ君、膝に置いている本を開こうか どうかな

詩「悩みは万病の元」

悩みは万病の元 君、悩みを抱えているでしょう 駄目だよ 「駄目だなんて頭から否定しないで!」 「誰でも悩みくらいあるわ」 そう、それが問題なんだ 世界は悩みを抱えている 話しが大きい? けれど僕が言いたいのは 悩みを病気の元にしてはいけない 僕は日々その事で悩んでいるよ

詩「君の居場所」

泣いてちゃ駄目だ 分かっているよ そこは居心地が悪いんだろう 君はそこから出なければいけない 外に出るのは怖いかい もっともだ 外は怖い所だから それでも君が健やかに笑って過ごせないのなら その場所に居てはいけないよ 勇気がない 勇気はきっと君の中に既にある 気付け君 行こう

詩「冒険の旅に出よう」

さあ君、胸が高鳴り熱くなる、そんな冒険の旅に出よう 急に言われても困るって? はははっ、そうだね けれど心配はいらない 僕たちはこの本の物語を旅するのさ 見てよ、表紙を見ただけでワクワクしないかい 僕は新たな冒険が待ち受けていると思うと興奮が隠しきれないよ 行こうか

詩「昨日を見詰めて」

君は昨日を見詰めている 僕を見ない 今を生きる僕と今を生きない君と 時々目が合ったと思ったら通り過ぎて 君は明日の方を見る 否、明日のもっともっと先を見ているのかも知れない 君と刹那に重なる時 僕は懇願するような目で君を見るだろう 今を見て欲しいと 君は昨日を見詰めて

詩「日々を生きて」

日々を生きる 人生を生きる 何気ない日常が過ぎる 辛いこと 悲しいこと 楽しいこと 嬉しいこと みんなみんな一日の中にある 私たちは泣いて笑って生きる そんな何もかもが幸せなのだと気付いた 多くの時間が日を越して身に染み これらが経験となり いつの間にか己の支えと糧となった

詩「君はどう育つのか」

君はどう育つのか 大輪の花を咲かせるのか すくすくと伸び大木になるのか 君が笑えば心が弾む 君が学べばそれが一つ一つと君を賢くして 動くことを選択すれば糧が増えて行く 君は日々、どんどん成長して行く 見ている私は眩しくてしょうがないよ 頑張れ君 あの花の様に木の様に

詩「概念」

概念の籠に入ってはいないか 概念とは物事の本質を捉えた思考 概念とは人が多く関わり作り上げた基本なる思考パターン 概念とは抽象的で普遍的で思考の基礎のような思考 概念とは形があり形が無い思考 概念 多くの者が当たり前に囚われる 君は概念の中か外か 思考とは自由の中にあり外にある

詩「君の星」

空を見上げてご覧よ あの美しい夜空を見上げてご覧 君の瞳にも星が煌めく 沢山の星々 君の瞳の中の星 僕は君の星に見蕩れてしまう 星が煌めくと君が瞬きをした 刹那、僕は見せ付けられて時が止まった様だ 「星が綺麗ね」と君が言った 僕は俯いて頷くしかなかった フフッと笑う君 星が流れた

詩「愚かな世界」

世界がどんなに愚かでも 君が愚かである必要はない 君は君 世界は世界だ 愚かな世界を横目に 君は自身を誇ればいい 世界が君の誇り追い着くまで 世界は愚かだが 君は賢くていい 世界が君の考えに気付くまで どんなに愚かな世界でもやがて気付きの時が来る 気付きが終わりの鐘を鳴らす

詩「自分を下げるな!」

君、自分を下げるな! そりゃあ、人間、生きてりゃ自分よりも凄いと思える人に出逢うだろう それはさ、君は気付かないだろうが必然だ、君のための巡り合わせだ ただそれだけのことなんだ 君だって凄い人なんだ それを君自身が分かろうとしないし認めない 君、自分の価値を知れ