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一四零の庭苑 1巻 完結

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X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。 全1000話の第1巻となります。 マガジンのタイトルの意味は、X(旧Twitter)で140文字内で書いて…
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2022年8月の記事一覧

詩「疲れている君へ」

最初に言っておくよ 「寝ろ」 疲れている君へ 君はきっと自覚は無いよね 君は疲れているんだよ そうさ、君は疲れているんだ 人間、生きてりゃさ 疲れてくるのはあたり前 だけどさ、それを放置しちゃぁいけない 君が壊れてしまう 君が死んでしまう どうか「休め」 休んでくれ 願う

詩「寂しさの居るところ」

私は会いに来たんだ あなたの居るところ 寂しさの居るところ ここに足を運ぶ私は特別 少し心に重いものを持っているのかもしれない こんな夜遅く、星空を見上げるなんて でもここは寂しさの居るところ 「ねえ、慰めて欲しいの」 「ねえ、辛いことがあったんだ」 少し星が笑った

詩「淋しさの居るところ」

淋しさはどこから来るの 心の隅に仕舞い込んでいるのかな 時々出て来る淋しさに 私は本当に淋しくなってくるの どこかへ行って! 一緒に居たくないよ いいや時々一緒に居たい でも膝は抱えたくない 毛布に潜りたくない 泣きたくない あなたはどこから来るの 淋しさの居るところ

詩「言葉の宝物」

誰だってさ、言って欲しい言葉がある たとえその場の雰囲気に流された、なんて言われても言って欲しい言葉があるんだ けれど、そうやすやすと手に入るものではない そんなことは誰だって分かっている けれども欲しい 欲しいんだ! その言葉を誰かから貰った時 それは言葉の宝物になる

詩「今は泣かない」

今は泣かない、泣きたくない 本当は泣きたい、大声で泣きたい 私の頭の中いっぱい、占領していること 思い出したくない、頭から離れない ぐっと歯を食いしばる 心だって食いしばる 決壊しそうな涙腺、目から涙が零れそう 「私は」言葉が止まり 思わず空を見上げた 綺麗な水色 涙の雫

詩「困難」

人生たまにさ、君に困難が待ち受ける そうさ、困難だ 字のごとく、困ること難しいこと 苦しんで悩んで君を窮地に追い込む 君の頭の中は、爆発寸前のパニックさ 色々な考えが頭の中を駆け巡りパンクしそうだ 心臓だって動揺してバクバクと動く 『どうする?!』 向かい打て! それが答えだ

詩「ぎゅっと」

ぎゅっと抱きしめる それだけできっと 君は安心出来るから ぎゅっとするんだ それには大人も子供も関係がなくて それこそ人類全てぎゅっで済むこともあるんだ それだけさ、人の体温は温かくて 人の心は愛を持っている ぎゅっと抱きしめて貰いなさい そして君も抱きしめて ぎゅっと

詩「追い風」

君に風が吹いた 追い風だ 君をどこかへ連れて行くつもりだ 君、その風は心地良いかい ならば、背中を押して貰え ためらうことはない その風は君が望む場所に連れて行く そうだ、君が見たこともない新たな場所に行くかもしれない これが、チャンスというものだ 追い風 それは特別な風さ

詩「その気持ち分かるかも」

「その気持ち分かるかも」 そんなことを思ったことはないかい それはさ、君が経験して積んできたからなんだ 日々の中で君が出会うもの 人と話して見たり聞いたり 時に楽しい体験をして 時に辛い体験もするだろう ああ、物語にも出会うね だから、君は気持ちに寄り添えるんだ

詩「幸せという言葉の意味」

「幸せ」という言葉がある それは何のためにあると思う? それはさ、君のためだよ 君がこの世界で生きていく上で 君のことが愛おしく大切で 生き生きと有りの侭に 楽しくて笑顔でいられるように そんな意味を込めてある言葉なんだ だから君は、「幸せ」でなければいけないよ

詩「一人じゃない」

孤独とは一人じゃない 君自身がいるじゃないか 孤独に寄り添う君自身がいるじゃないか だから一人ということではないんだ そっと君が寄り添ってご覧 君は君に何を伝えたいのか 辛い 悲しい それとも淋しいのかい そら、君に君の気持ちが伝わっただろう 一人と嘆くな 一人じゃない

詩「抱きしめる腕」

君に必要なのは抱きしめる腕 君を抱きしめる腕は君自身でもいいんだ ただ、只、抱きしめられて安堵する そんな時が人にはあるものだ 悔しさや情けなさが吹き出し 甘えだと、自分を責めるかもしれない けれどもそれも引っくるめて抱きしめて貰え 生きるという刹那 時に必要な愛と時間

詩「苦しい」

苦しいのですか 苦しんでいるのですか まだ苦しいですか 心が苦しいのでしょう 心は苦しみます 心は苦しみを抱えます 大事そうに抱えたり 手放せずに抱えたり 時間を待つように抱えたり 色々な理由で苦しいを抱えるのです けれども必ず心は 苦しいと向かい合い 苦しみを糧に変えるのです

詩「思考の地」

遠くまで来た 此処が思考の終着点だと思いたい 意識しなければ何もない 気付けば沢山の考え事の痕 見ない振りをすればただ広く色もない 周りを見れば独り 周りを見渡せば孤独 空虚の空間であり 宝の山でもある処 自分という宇宙の中 自分という大地に降り立ち 終着点とするのか 進むのか