マガジンのカバー画像

一四零の庭苑 1巻 完結

1,000
X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。 全1000話の第1巻となります。 マガジンのタイトルの意味は、X(旧Twitter)で140文字内で書いて…
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

詩「愛せよ」

人を愛せよ 己を愛せよ 愛とは何かわかるか 愛とは何か想像したか それは生きとし生けるものに必要なもので なくては死んでしまうものなんだ わかるかい? だから君にも必要なものだ だから愛せよ君 愛せよ 生きるために 死ぬために そして君愛されよ 愛は受け取っていいものだ

詩「流すもの」

涙は流せ そうだ、まずは自分のために涙は流せ それは大切なことなんだ 「え? なぜかって」 涙の成分には色々と詰まっているからさ 己を思い流せ 悔しくていい、辛くてもいい 苦しくていいんだ、悲しくて当たり前だ そうだ、嬉しくてもいい それが涙というものだ まずは泣け

詩「吠えろ!」

詩人よ吠えろ! 雄叫びを上げろ! それが誰かの胸に心に魂に突き刺さる 切っ掛けを得て一歩を進める者あり 支えに縋り涙を拭ける者あり 勇気を掴み苦しみから抜け出せる者あり それが力だ それが人間の力だ 吠えよ! 示せ! 大袈裟なくらいが丁度いい 己の全てで吠えて見せろ!

詩「酔っ払い」

言葉に酔う 詩人は己の言葉に酔う それは最高の出来事である 君も魂から言葉を綴ってごらん いかにそれが最高かわかる 詩人の戯れ言とほざけ 詩人の夢現と抜かせ それでも詩人は叫ぶのだ! 言葉に酔う夢心地 そしてそれをいかにして伝えるかの苦行 けれども至福の時 詩人は酔う

詩「私の歩み」

私の歩みは誰にも止められません 貴方から見て茨の道だとしても 貴方から見て遠回りだとしても 私が私だからこそ進む道なのです 私は進みます 私は歩みを止めません けれども躓くでしょう 転ぶでしょう 時に立ち止まってしまうでしょう それでも一歩さえ出し続ければ進めるのです

詩「揺れる」

揺れる 詩人は揺れる 言葉を紡ぎ出す度 揺れる 体が揺れる 心が揺れる 魂が揺れる 言葉を紡ぎ出す度 身振り手振りに 心は熱く時に凍てつき 魂は震え上がり時に満ち満ちて 揺れる 揺れる 詩人が揺れた時に波紋のように紡ぐ言葉は それ、揺らぐ生命の理

詩「道を行く」

当たって砕けろ 乗り越えろ それが前へ前へと行くことだ 這いつくばれ 悔し涙を流せ それが乗り越える姿勢であることがあり 己を信じろ! 誰よりも信じてやれ それが道を行くことに繋がり 道を行く それが生きること 生きることは道を行くこと 君の道を行け!