『ゲコノミクス』と『食べることと出すこと』

40過ぎたら、めっきりお酒に弱くなりました。そんな折に目に止まったのが「ゲコノミクス」の文字。スゴ腕投資家には、世の中の穴が光って見えるのでは?とうなりました。この本に対しても、「ゲコの潜在市場?ノンアルビールがもうあるじゃん」と言う人がいたくらい自分の視野からは逃れられないものですが、藤野さんはフィルターバブルに陥りがちなSNSの使い方も一味違っていて、モノの見方を変えるには、行動からだと思わされます。

ここまでがNewsPicsでインタビュー構成を担当した記事でPickした時にコメントしたこと。

この先は、下書きしたものの、入力する時には削った部分です。

お酒というツールには、人と人の垣根を取っ払うパワーがあるけれど、受け入れない人を排除することにも向かいがちです。同時期に読んだ本『食べることと出すこと』(頭木弘樹著、医学書院)では、病で食が制限された著者が気づいたことの1つに「共食圧力」を挙げていました。勧められた食べ物が「踏み絵」に変わるというのです。お酒はまだ分かりやすい方で、無自覚に当たり前を誰かに押し付けていることはきっとたくさんあるのでしょう。「ゲコノミクス」は違うまま場を共有することへの一歩なのだと思います。