見出し画像

私と保護犬くるみの物語:くるみ①”はじめましてのあたち”

ハロー!あたちの名前は”くるみ”

ママちゃんとパパちゃんが、あたちの身体の毛が胡桃色だし、音が可愛いからとつけてくれたの。結構、気に入っているから、呼ばれると、嬉しくってぴょんぴょん跳ねながらすぐに行っちゃう。行くと、オヤツも貰えるしね。

生まれた日はよく分からない。

ママのおっぱいからミルクを飲んだ記憶も曖昧。気がつけば、あたちは、テネシーのキルシェルターって所にいて、そこでレスキュー団体に発見され、保護されて獣医さんのところに連れて行かれたの。獣医さんの見立てでは、8月9日の時点で、7週間目ぐらいってこと。パパちゃんとママちゃんが、きっと、あたちが生まれたのは、6月の後半かなって言っていた。

その頃、ママちゃんとパパちゃんには、黒ごま・きな粉っていうフォスターパピーとの出会いがあったんだって。もし、その仔達を引き取っていたら、あたちはここにいなかったのかな。

でも、あたちは9日前、テネシーから長い長いドライブを経て、ニューヨークにやってきた。ケージからケージに入れ替えられ、ママちゃんのお家に到着して、ようやく、狭い中から出られて嬉しかった。柔らかい美味しいご飯とお水が美味しくって幸せでクラクラしたよ。でもね、ママちゃんが、側から離れると、すごく不安になっちゃった。だって、またお腹空いたらどうしたらいいの?だから、一生懸命、「行かないでー!」って鳴いたの。

でもね、いくら鳴いても、ママちゃんは振り向いてもくれない。

寂しくって、悲しくって、鳴き方が悪いから気づかないのかと思って、色んな鳴き声を出したよ。でも、ママちゃんは目も合わせてくれないの。

どうして、くるみを無視するの?

なんで、くるみの気持ちを分かってくれないの?


※ くるみをアダプトするまでの話はこちらから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?