年寄りの強み
人は、いや、すべての生物は歳を取る。
成長と表現されていたのに、ある時期から老化という言葉に置き換えられる。ほとんどの人が、”成長”って言葉は好きだけど、”老化”は嫌いだと思う。
私は、がん患者になってから、”歳を取れるって良いな。=(まだ死なない)”って気持ちになっているけど、やっぱり、”老化”って言葉がスキー!って域には達しきれていない。
それにしても、なんで、こうも”老化”に対して、抵抗感があるのであろう?
まぁ、正直、見た目要素は大きいね。
”人間は見た目じゃない”というのは真実だけど、事実ではない。
私が若い頃、自分の生意気な発言や言動は、”若いから”許されているのだ、と自覚していた。若い私が、おじさん達に、堂々と発言するのは、小気味良く、面白いという印象であっただろう。そんな私が、歳をとって同じ発言・言動をすると、間違いなく、”クソうるさい、面倒臭いオバハン(お局)”となる。これが現実。だから、社会で生き残る、心地良くやっていくには、年齢と共にキャラを変える必要があると思うのだが、如何せん、歳を取ると、”自分の経験値”とか”プライド”とかに縛られ、頑固になる。俺は、私は、間違っていない。自分はこーゆー人間なんだから、お前の方(もしくは社会)が受け入れろって具合である。つまり、フレキシブルじゃなくなる。
それが、所謂、”老害”と言われる所以ではないだろうか?
見た目も衰えると、明らかに、若い子に比べ、素敵度が低くなる(私個人の感想であって欲しいが)上、間違いなく能力値もどんどん衰える。昨日まで見えていた文字が、今日は霞むって具合である。その為、PC画面操作が、普通にモタモタし始め、間違いも頻繁に起こす。それなのに、エラソーな態度を取って、何の得があるのであろう?わざわざ、嫌われるためにやっているとしか思えないのだが、それすら気づかないのが、”老化”という現象なのだろうか?
・・・・やっぱり、老化は嫌なものだなぁ。
しかし、しかしですよ、老化は誰にでも訪れるものなのだ。避けて通れないこの老化をなんとか、少しでも気持ちよく受け入れられないだろうか?
そうだ、自分を客観視する能力、認知能力、分析能力がすっかり衰える前に、ちょっと考えてみても良いかもしれない。
”年寄りの強み”ってやつを。
歳を取ったからこその能力。
例えば、20代、30代の自分より、今の自分が優れているものはなんだろう?
うーむ、衰えているものは、いくらでも列挙出来るのだが、優れているものとなると、結構、、、、厳しい(^^;;
敢えて列挙するなら・・・
寛容にはなった(=自分も他人も許せるようになった)。忍耐力も昔よりはあると思う(多分、マラソンのおかげ)。欲が減った。
うーん、大した能力ではないが、ひとまず、この能力が高いと、”キレる老人”にはならなそう。(笑)
ひとまず、今日、考えつく、自分の中の年寄りの強みはここまで。
どなたか、これぞ年寄りの強み!!ってものがあれば、是非、教えてね。
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