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新米フォスター奮闘記6:「ブリン」➁

『犬のキャンキャンは辛いですよね。だから、最初しばらくは無視してグッと耐える事ができるように自分を持っていくように心がけるようにしなきゃ(耳栓でも使って)と思います。』

私が尊敬するフィラデルフィア在住の里親フォスター大先輩のMegさんからのアドバイス。そう、フォスター2日目にてブリンの要求吠えが酷くなっている。ケージに入れて、離れるとずっと吠え続ける。昨日は10分ぐらいで諦めるたのに、今日はずーっと。無視するのが躾のテクニックなのだが、その無視が中々大変なのだ。前回フォスターしたマライアも、この要求吠えに耐えられず(ご近所迷惑も気になる)、2日で「もう限界」となったのだ。

それにしても、なぜ?今日はこんなに落ち着かない?私が吠え止んだタイミングでケージに入って、オモチャで遊ぼうとしても、興味なし状態だ。

ブリンの地が出はじめたのもあるだろうが、多分、一番の要因は相方。

相方、今朝、金曜日から出発していたレース遠征から帰ってきたのだ。つまり、今日がブリンと初対面。ブリンからしたら、後から来た新人なのかもしれない。その新人が、”自分への挨拶もそこそこに(相方、100キロトレイルレースと長時間運転で廃人状態)、部屋を自由にウロウロしている。自分はこんな小さいケージに入れられているのに!!!納得いかないワン!”という理不尽な気持ちでいっぱいなのかと推測。その為、相方の一挙一動に吠える、吠える。私とオモチャで遊ぶより、奴への成敗の気持ちでいっぱいらしい。

そんな時、Megさんから、『新しいフォスターパピ着たんだね。可愛い!』とメッセージが届いたのだ。これこそ渡りに船。ついつい今の状況を説明。すると、『この耳栓が良いよ。』と半分冗談でオススメの耳栓情報を送って着た。そして、上記の言葉の後、こんな言葉が連なっていた。

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『でも、犬の方も学ばなきゃいけない事(精神的、本能的、色々)があるから、そういう態度を示すんだと思います。一緒に接しているうちにお互いの欲望は段々と分かり合えるようになるんじゃないかな。』

グッときた。そうだ、そうなのだ。人間側だけが我慢する、犬に合わせるではダメなのだ。犬の方も学ぶ必要があるのだ。共存するために。

そして、Megさんはこうも言ってる。

『動物を飼うのには、しばらくの間(1〜2週間とか?)耐えるのは付き物だと思っているけど、それも一時的な事だと私は信じています。』

その通り。私もそう信じてる。

だから、ここが踏ん張り所。ママちゃんもパパちゃんも頑張るから、ブリンも頑張ろう。一緒に生きていくために。

※ そんな決心を固めた後、お買い物に出ようと廊下に出たら、丁度、隣のドアが開いた。お隣さんがゴミ出しに出るタイミングだったようだ。これも運命かと、お隣さんに今の状況を説明し、「うるさくってごめんね。」と謝った。すると、お隣さん、「全然、うるさくないし、聞こえないし、もし、聞こえたとしても、全然、問題ないわよ。」とニッコリ笑って答えてくれるではないか!あたなは天使ですか?と、尋ねたくなるほど嬉しかった〜。

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