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私と保護犬くるみの物語:くるみ㉕”好きな子をいじめるっていらなーい”

あたちは朝のお散歩が大好き。

パパちゃんやママちゃんとあたちは朝、セントラルパークにお散歩に行く。そこはすっごく広くって、草や木がたくさん生えていて、土の匂いがして、岩もゴロゴロあって、おうちの周りと全然違う空気なの。そして、そこにはあたちのお友達がたくさんいるんだよ。

あたちにとっては、そこは学校みたいな感じ。いっぱい、色んなことを先輩たちから学んでるの。だから、あたちは、みんなとどうやったら仲良くできるか知ってるわ。あたちはまだまだ新入りだし、ちっちゃいから、絡まれたら、自分から、「こうさーん」ってお腹を出すようにしてる。

でもね、、、最近、「こうさーん」ってしても、ずっと、あたちを押さえつけて、ガウガウし続ける男の子がいるの。ゴアゴアした巻き毛の男の子で、見た目はチャーミングなんだけど、でも、ちょっとイジワル。あたちが楽しそうにしてると、いきなり、体当たりしてきたりするの。あたちはママちゃんから、「みんなと仲良くね。」って言われているから、一生懸命、我慢するけど、しつこいと、あたちだって、「いい加減にちてっ!」ってなっちゃうよ!

そんな時、ママちゃんがやってきて、「はい、二人とも良い子でね。」と離してくれるから、あたちは、「もう、あんたなんて嫌い!」って感じで、走って、他の子と遊ぼうとするんだけど、すぐにその子が追っかけてきて、また、あたちに絡んでくるの。

「くるみのことがとっても好きなのね。」なーんて、その子のママが言うんだけど、あたちは全然好きじゃない。

あたちが好きなのは、、、、オースティン。

オースティンはすっごく大きくって、栗色のフサフサの長い毛で、すっごいイケメン。いつも、ニコニコ笑っていて、優しいの。

あたちが「オースティン、遊ぼうっ!」って走っていくと、オースティンは、ゴロンと寝転んで、あたちと同じ目線になって、おっきな長い手足を使って、あたちを転がしてくれるの。あたちがお転婆さんして、オースティンのお腹に乗ったり、お顔に飛びついても、オースティンは、絶対、怒らない。とっても、ジェントルマンなのよ。

先日なんて、こんなことがあったの。

あたちがいつも通り、オースティンと芝生の上でゴロンゴロン遊んでいたら、2匹のちょっとワイルドなタイプのワンコがやってきて、「おいおい、楽しそうじゃねぇか。俺たちもまぜてくれよ。」って言うね。

あたちは犬は見かけで判断しないってタイプだから、「いいわよ。」って答えて、遊ぼうとしたの。だけどね、なんか2匹とも、あたちに手加減してくれないの。ちょっとランボーなの。だから、遊んでいるうちに、嫌になってきたんだけど、彼ら、あたちを放してくれないの。

そしたらね、オースティンが、あたちの気持ちを察したみたいに、自分の身体を彼らに体当たりさせて、あたちから離してくれたの。

あたち、胸がキュン💓とちた。

その上、それでも、まだ、あたちに絡もうとする彼らに向かって、「彼女、嫌がっているんだから、ほっておいてあげなよ。そんなに遊びたいなら、僕が相手になってあげるよ。」って言って、彼らを連れてちょっと離れた場所に移動したの。彼ら、オースティンにも、ワイルドにアタックちてた。あたち、遠くから見ていて、心配ちたわ。でもね、オースティン、彼らにアタックされて、寝転んだりしてるけど、ずっと、ニコニコ笑ってるの。でもね、虎毛の子が、「ヘラヘラしてんじゃねーぞ、コラっ!」ってちょっとアグレッシブにアタックしようとした瞬間、「おっと、ここで本気はなしだろ。」って、一瞬で、のしてた。

オースティン、カッコイイ😍

明日も会えるといいなぁ。



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