KuroPress
映画作品にすべくそのシナリオを書き溜めています。
どこかの外国の授業を受けている 20人ほどの生徒は教室ではなく野外で講義を受けている。 教授は詩人である 何か詩を教えようとしている、それを書き留めようとする生徒を諫めた。 「これは、書いてはいけない、書くと詩は失われる」と。 その教授は壊れかけの家に恋人と住んでいて、ある日家が倒壊して恋人は死んでしまった。 教授は嘆いてこう言った、「死んだのは彼女ではなく、私だ、私たちだ」と。 教授はそれから大学に姿を現さなくなった。 そしてしばらくして、ひとりの男が訪ねきた。 その男は「
浜辺で弥勒菩薩が詩を書いている 気が向けば絵を描いた 弥勒の書くものは全て砂となりそれで砂浜ができたのだ いつ存在し始めたのか僕は知らない いつ終わるのかも僕は知らない 風のように景色が過ぎ去っていく 私はただこの世界を救うことを使命としてあり始めたそれだけはわかっている 世界のその中に私は溶け出しながらそのかけらを拾う者たちを救う。 男と女が来た。 弥勒の姿は見えない弥勒は二人をみた。 浜辺に座って夕日の落ちるのをみた。 水平線の先を見つめたまましばら
この寒さの中に心臓を埋めて 知らぬ永遠を迎えに行く
【シ・ネマ】vol.5 魂によせ いつだったか大野一雄さんの映画を観た後のこと、 旅した友人の見せてくれた風になびく布の写真 見知らぬ土地で、名前を呼ぶ声がしたこと それららの印象が合わさってできた詩 今、私のいる地点の映像から。 『魂によせ』 手をひるがえしながら空を見上げるとき はためく思いに紛れて雲が通り過ぎた 石柱の傍らで出会う 見知らぬ老女に名のあるように 響き続ける鐘の音の終わらぬうちに 気配は気がつかぬところで より快適な世界へと変容し続けて
【シ・ネマ】vol.4 いつかあなたのいない日 https://youtu.be/BVMCM7xOavM 『いつかあなたのいない日』 いつかあなたのいない日 空はそれでも青く澄み いつかあなたのいない日 木々はそれでも風になびき いつかあなたのいない日 海はそれでも打ち寄せて いつかあなたのいない日 鳥たちはそれでも歌っている いつかあなたのいない日 朝はそれでも憶えてる *** 記されたり撮影されたものというのはいつでも過ぎ去っていった過去。これだけの記録
明け方の空が好きだ、紫に染る空。 パープルってあだ名の子がいて、 「愛を伝えていくべきなんだ」って言ってた。 朝まで飲んで牛丼一緒に食べて、またなってわかれたその日の夕方天国行った。 台風いったあとの明け方の空みてて思い出したよ。 メーテルリンク の「青い鳥」の話の中に、思い出せば生きてるも死んでるも変わらないってのあった。 おーい、パープル、おーい、ってな。 【シ・ネマ】vol.3 メメント・アモ https://youtu.be/GKaV4wfwM_w
締め切り間際の編集も終わり一息、 台風がすごくて、ね、友人の監督さんが避難するんで持っていけない文鳥を預かってます。 私も寂しくないですね、詩を一つ書いて、アパレルの友人の店で出していた鳥柄のスカーフ買ったりしました。 シ・ネマ VOL.2です。 『はなればなれに世界はありまして』 14年店主を務めた古本屋の映像です。 書いたのもここですね。 本当に自分の好きな風景と大切な詩を組み上げていく。
夏休みの宿題とか、早目にやれましたかね、 いや、私、全然でしかも間に合ってなくて新学期に学校行って、 3日くらい忘れたことにして必死にやるわけですよ。 その宿題をしているときに限って、すごいプラモデル作りたくなったり、宿題と関係ない画とか書き出したり、するわけですよ。 大人になってからも締め切りが近づくとなんかもう別のことやりたくなって、結局締め切り仕事が手につかなくなるので、もうあきらめて、切り替えてさっさとやってしまうことに。 ひとつ作るともうひとつ作りたくなり
四つ葉のクローバー食べてるみたいだよ とてつもなく可愛らしい君よ
人を好きになったらひとりになった
どこかの浜辺で録音した言葉たち (2:03)
『カムイコタン』 澄んだ光の注ぐ町に 波の景色を含んだ風が吹く 丘の上の空にも海猫が鳴き 透明な十字架が魂の形に似て そこかしこに現れる 北の夕暮れはいつも美しく すべてをやさしく染め上げて やがてとばりのあと 星々の間に間に 記憶のほとぼりの凪ぐ
和歌山高野山と北海道古平へ仕事と滞在制作。 GWの渋滞を避けて無事帰宅。 詩を2編。フィルムを18本撮影。企画を3本。 ポータルバッテリを購入。夜な夜な壁に映写してみる。都内のいろんな場所でも映写してみたい。 現れては消えていく過去の風景と今を流れる時間。 いままで撮影したフィルムをいくつか持っていった。 撮影に協力してくれた俳優陣の人々に感謝の念がわく。作品として何か形にしたいのだが未だ糸口はつかめず。
忘れるにはこの身を焼いてしまえばよいのだか、そうも行かずただひたすら遠くへ遠くへ
大切なものが失われたり壊れたりしたとき、それが戻ったり直ったりすると、それは深い喜びを感じる でも自分が作品をつくるとき FIX にはしたくないんだ