日曜日の短歌(2019.11.24)なにごとも


なにごとも極めた人にだけ見える
世界があるよ見えない人にも


辻井伸行さんのサントリーホールでのリサイタルに行って。

彼はヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで2009年に日本人で初めて優勝。その後、2013年に演奏したリストのラ・カンパネラを聴いて、音がシャボン玉のように弾けるところで完全にノックアウト。それ以来、一度、サントリーホールで聴けたらいいなと思っていたのですが、
たまたま製造責任者♀からのリクエストがあり同行。

初っぱなのサティの3つのジムノペディでは、白鍵をひとつひとつ押さえるように弾いていく辻井さんを見て、またちがった魅力を感じたのでした。

今日の演目は、

〈第1部〉
ドビュッシー

2つのアラベスク(第1番、第2番)
ベルガマスク組曲(前奏曲、メヌエット、月の光、パスピエ)
映像第1集(水の反映、ラモーを讃えて、運動)


〈第2部〉
サティ:3つのジムノペディ(第1番、第2番、第3番)
ラヴェル:亡き女王のためのパヴァーヌ
ラヴェル:水の戯れ
ラヴェル:ソナチネ

〈アンコール〉
ドビュッシー:夢
ドビュッシー:喜びの島


ドビュッシーもサティもラベルもすきな作曲家、
のだめカンタービレの影響も多分に受けつつ。

視覚を元々もたなかった辻井さんですが、それを考えさせることなく人の心を動かす力があるなあと、改めて。

帰宅後はYouTubeで9人のピアニストにいよるリストのラ・カンパネルラを聞き比べながら、製造責任者♀と仕上げの乾杯。
楽譜の偉大さと、ピアニストの個性を感じながら、
製造責任者♀との2019年秋の東京ラストナイトは過ぎていく。


※前半、情報が間違っていたので訂正しました。

ファイナル:ピアノ・ソロ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番《熱情》

      :協奏曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

セミファイナル:室内楽
シューマン:ピアノ五重奏曲

リストのラ・カンパネラを演奏したのは、
2013年7月16日イギリスBBCプロムスでのアンコールでした。
失礼しました。


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