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前澤友作さんの宇宙旅行について思うこと

ZOZO 創業者の前澤友作さんが宇宙旅行に行ったことが話題になっていますね。

この「なう」史上、最強にパンチ力のあるツイートも話題でしたが、一方で彼の今回の「宇宙旅行」に対しては、批判めいたものもあるようです。

そのほとんどが彼が今回の宇宙旅行のために投じたお金に関するもの。報道によれば、同行者の分も含めて、100億円以上を支払っているとのことですが、この大金の使い道にいろいろな見方があるようです。

まず、私の意見は「自分で稼いだお金を何に使おうと自由」です。犯罪などで手にしたお金というなら話は別ですが、たぶん前澤さんの場合は、これまで人の何倍も我武者羅に、情熱を持って働いてきた対価として手に入れたお金でしょう。

そのお金の使い道を他人、特に本人と何の知り合いでもない赤の他人からとやかく言われる筋合いはないと思うんですよね。だって、自分のお金なんだから。

よく考えてみてください。私のようにそんなにお金を持っていない人間でも、何かが欲しいと思って、それが自分が買える範囲のものであればお金を払って買いますよね。例えば、旅行かもしれないし、ガジェット類かもしれないし、クルマかもしれないし、家かもしれない。はたまた、スーパーで半額になっているお寿司かもしれない。いずれにしても、「お金を払う」という行動に変わりはないわけです。

そもそも「お金を払う」という行動のもとを正せば、「自分がそのものに価値を感じて、その代償として納得できる負担」という感じだと思います。その「納得できる負担」の基準は人それぞれの価値観があって当然で、今回の前澤さんの場合は「宇宙旅行に行けるなら100億円払っても納得!」と思えたから行ったまでに過ぎません。

これって「うまい棒買うために10円払う」みたいなことと本質は全く同じなんですが、100億円という誰もが簡単に手にできるような額ではないことが、今回の批判めいた評価に繋がっているんだと思うんですね。

誤解を恐れずに書くと、たぶんこの類の批判をしている人の殆どは、「妬み」とか「羨ましさ」みたいな感情を持っていると思っていて、自分ができないことを実現している人を恨めしく思って、その捌け口として批判しているんだろうなと。「私は100億円なんて持ってないもん。アイツなんかいけ好かないし、ズルいわぁ」という感じ。

でも、前にも書いた通り、彼は自分で稼いだお金を使っただけに過ぎないですよね。我々が普段買い物したり、旅行したりするのとまったく同じ。唯一違うのは金額のみ。この金額の違いだけで批判するのはいかがなものかなと思うわけですね。

また「宇宙旅行に100億も使うなら、もっと世の中の役に立つ使い方しろ」みたいな話もあるようですが、これも全くのお門違いだと思います。

そりゃ、「100億円を慈善団体に寄付しました!」とか言うとインパクトもあるし、いかにも「いいことしている感」があるかもしれないですが(それでも批判する人は一定数いる)、宇宙旅行に100億円投じることで生まれる世の中的なメリットも多いわけです。

一説では、宇宙開発費の補填として前澤さんが宇宙旅行に投じた100億円は非常に大きい、とも言われています。以前、これまた最近話題のひろゆきさんが YouTube で「たとえビジネスに失敗して借金を負ったとしても、その借金はどこかの誰かへの支払いなどに使われているはずなので、世の中的にはマイナスではない」みたいなことを言っていたんですが、まさにその通りで、前澤さんが払った100億円が、宇宙開発の発展のために活用されれば、それこそ人類的にも大きなメリットが生まれるかもしれませんよね。そういう意味で言えば、たとえそれが道楽のために使われた100億円であったとしてもいいんです。

なので、いずれの批判にしても「100億円支払った」という表面的な情報だけで捉えられるべきではないというのが、私の考えです。その100億円にはきちんと前後のストーリーがあって、一過性のものではないというわけです。

まぁ、そうは言いつつもお金にまつわる話題ではこの手の批判は付き物です。特に日本人はお金に対してある種の偏見を持っている面もあるのではないかなとも感じます。

私としては、自分の力で夢を叶えた前澤さんは素晴らしいと思うし、せっかく行った宇宙旅行を思う存分満喫してきてもらえればいいなと思っています。素直に人の夢を叶える姿を応援できる人間でありたいなと改めて感じたよ、というお話でした。


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