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冷蔵庫と会話するおとこ

集中的に家で飯をつくるようになって、約1ヶ月。最初は失敗をばかり重ねていたが、毎日の調理の中で、連続した何かが生まれてきた。意識しているわけではないが野菜も肉も新鮮なうちに形にしてあげたい思うようになっていた。食材をドバドバなんか買ったら、結局使わないまま余らせてしまうのが関の山なので気をつけねばならない。上手いこと余っている食材とメニュ−をリンクさせるかが肝である。これ美味しくしてあげようと思って買った食材を捨てたくないという気持ちも大きい。先日実家から「さ〜!どうやって食べよう!」というくらいの大量の肉や野菜が届いた。これを全員卒業させるためには。早いこと美味しいままかたちにしてあげたい。そんなことを考えながら冷蔵庫の中のストックと食材の鮮度と相談しながら飯を作っている。食材が減っていくのは寂しい気持ちではあるが、入学してきたやつらが順調にかたちになって美味しい形になってると思うと結構嬉しい。

冷蔵庫という限られたスペースの中で、新鮮な食材をストックしながら、それをどうやって回転させ料理にするか考えていると、、、「スペース(冷蔵庫)」「いれられるもの(食材)」「回転させてる(料理)」をうまいことやるのは人生と似てるな〜とか飛躍して考える。

何か新しいモノを得ようとするなら、それと同じ情熱で今持ってるモノを消化してあげなければならない。何故ならスペースは限られているから。そもそも新しいニューカマーが必要なのかどうなのか?なんてことも考えながら頭を整理する。ついついその場の熱で手にいれてしまったモノをよくよく見ると「いらなかったじゃん!」ってのが何回か続いているので、手に入れるモノとかって自分の見る目の無さに嫌になってしまう。そうやって成長していくんでしょうが。失敗して買い物上手になりたい。

台所で言うとスペースを占拠してるかき氷機械、ソーダストリーム見るたびに「でかいな」と思う。同じく服も着ないものはどんどん処分。一番大切にしてるのは日常で、普通の生活が一番きらめくことを第一に考えてモノを増やしたり減らしたりするようにしてます。スペースが狭いというのが原因もあるけど置くもの、処分するもの優先順位をたててながら、思い切って「えいやっ」と捨てることもあります。最近気づいたのは、隙間とか空間もすごい大切てこと。なんか心に余裕が出るよね。部屋が綺麗で片付けられてると次に繋がりやすい。そんなことを考えながら過ごしています。


本日、ささやかだがテンションが上がった話を一つ。

今日のお昼に焼豚があったのでラーメンをつくろうと冷蔵庫を開けた。そこに何気なく昨日切ったストックしてある小葱と、買ってすぐに茹でておいたホウレン草を見つけた。偶然そこにあったかのように見えたネギとホウレン草ラーメンにぴったりじゃん!待ちに待ったテトリスのバーがハマるかの如く「そうそう!これ欲しかったんだよね」とテンションがグワグワッと上がった。知らず知らずとしてそうなった状態に対して「俺、少し料理のレベル上がったかも?」と思った。冷蔵庫と会話するように。スペースをつかいたい。ジョジョのスタンド能力のように。「これ美味しくなるんじゃないか」という予感はあながち間違いでもなく、見た目どおり美味しくいただいた。筍ご飯を添えて。

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昼飯を終えて気持ち良い状態まま自転車で買い物に。冷蔵庫が空いたスペースにいれるニューカマーをメモして、スーパーへ。今日はシチューです。走っていたらポツポツと。この前も出掛けた時に雨降ったなと思い出した。

「ちゃんと準備したり天気予報を確認してる人は持ってるよな〜」と思いながら、濡れている人と傘をさしている人ちょうど半分くらいを見ながら自転車でスーパーに着いた。雨に濡れたままモモ肉を買って、現在雨宿り中です。雨が弱まったら、帰ります。アイスでも食べるか。

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