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ドイツから帰ってきて3日目の内田翼と座談会 その1

仕事の関係で6ヶ月間ドイツに行っていた内田翼が帰ってきた


黒岡:おにぎりが高くなりましたよ
内田:聞きました140円とか150円とか
黒岡:もうちょい高くなりました
内田:へーそうなんですね


内田:あ。これ、ドイツ土産です。チョコレート、レモンキャンディー、豆腐か、大豆でできたビーガンソーセージ
松村:ありがとう
黒岡:ありがとう!これは山登りした時にいいかも。飴を早速いただきます。え〜と、、内田くんはいつ帰ってきたんだっけ?
内田:3日前に帰ってきました。ちょっとだけ時差ぼけっぽい感じですけど、マジで全く何事もなく予定通りスムーズに帰ってきました。
黒岡:何ヶ月だっけ?
内田:6ヶ月と3週間です
黒岡:へ〜。そうか。

黒岡:内田くんがドイツに行ってた間の話をすると、、最初は厚海さん(bass 厚海義朗)に参加してもらって松村さんとdouble oceanって名義でトリオでやってみた。
内田:あ。ドイツで音源聴かせてもらいました。
黒岡:厚海さんとやるには1回じゃもったいない、、もう少しできそうだな〜!と思って2回ライブをやらせてもらった。で、その次は宮坂くん(conga 宮坂遼太郎)と同じようにトリオで2回やって、、、その後、厚海さん、宮坂くん入りの4人で2回ライブをした。
松村:もっとやってるような気もするけど2回なんだ
黒岡:2、2、2でやって拓海さんとは合計6回やってるね。
内田:曲はトリオの時と同じでアレンジを変えてやったってことですか?
松村:曲は増えたかな
黒岡:内田くんとやってる時のトリオとは違うことがしたくて、厚海さんとやるときも、宮坂くんとやる時もジワジワ新しい曲を作って進めていったかな。内田くんとやってた「初日の出」と「こだまに乗って」はバージョン違いで、変化させながら時に厚海さんとアイデアを出しながら、宮坂という船に乗りながらやったかな。どのバージョンも気に入ってる。
内田:そうなんですね
黒岡:また内田くんが入ったら面白いかなと思ってやってるけど、内田くんが入ったらまた変わるかな〜。まだイメージしてる最中ですわ。
内田:はい

ドイツに行って変わったこと


黒岡:内田くんはドイツに行って何か変わった?
内田:変わると思ったんですけど、何も変わらなくて、、、。ライブとか美術館にはよく行ってたんですけど、あとは、ただただ生活してただけで。あ。公園とかにはよく行ってました。
黒岡:日本の生活とドイツは変わらない?
内田:生活は全然違って、いろいろありましたね。まずは食べ物が違います。あとは円安の影響で物価が高いので最初は自炊ばっかりしてました。自炊は野菜が美味しいのでサラダ作ってみたり、ジャガイモを茹でたりしてました。
松村:そうか。やはりジャガイモ。
内田:ジャガイモ美味しいです。日本食は食べようと思えばラーメンとか、寿司とかいつでも外食で食べれたんですけど、自分は全然日本食は恋しくならなかったのでとにかく自炊してました
黒岡:ふーん
内田:凄い物価が高くて、ラーメンと餃子で外食すると3000円とかしてました。味は日本とほぼ同じ感じです
松村&黒岡:へー
内田:気候は8月中旬まではあったかくて、そこから寒くなってきて、今は9度とか8度とかです。ずっと曇ってて、雨が降ってて、、そうなると外に出れなくて、ドイツの人が暗い何かを持ってる意味もわかりました
黒岡:そうなんだ
内田:外に出れない時はインドアで楽しんでました。それまではシートひいて公園で寝転んだり絵描いたりしてたんですけど。

ドイツの七針、ドイツの野音

内田:ライブはローカルアーティストをちょこちょっこみたりとか、ジャズの人、フェスとかあったりして見に行ったりして、ヨーロッパにツアーで来る人とか見に行ったりして、
黒岡:日本と行く感じとあんまり変わらないんですか
内田:全然変わらないです。セブンスフロアー(渋谷)っぽいところとか、七針(八丁堀)っぽいところとか、ここは野音だなとか、そんな感じでした。すごい似てる感じで。アーティストもその場所にあった感じの人がやってる感じで。そういうのはありました。
黒岡:面白い。どこの世界もそういう風にできてるのかねぇ
内田:そういう意味であまり変わらないなと思いました。やってる音楽は日本では聴けない人もいっぱいいたんですけど、そこまで凄いって人は、あんまりいなかったですね
黒岡:日本にもいっぱいいるもんね、凄い人
内田:音源で聴いていた人が生で聴けるってのはありましたけど、ビックリしたってのはなかったです。「こんなの知らない〜」ってのはなかったです
黒岡:松村さん、最近、そんなのありました?ビックリした〜とか、、
松村:うーん。そうだな。とんでもなくスゴイってのは、そこまで、、

厚海義郎と宮坂遼太郎との出会い


黒岡:う〜ん。自分の話になるけど、、自分は、、あの、厚海さんと一緒にやるにあたって「ウッドベース自体の持つ良さってのは何か?」って意識して聴いてみようってジャズのレコード買ったりして聴いてみた。っていうのもウッドベースのことよく知らないというか、ウッドベースに特化して聴いた経験がなくて、自分のイメージのために勉強しようって思った。で、色々聴いた中で、チャールズミンガスのアルバムを聴いてぶっ飛ばされた。こんなカッコいい人いるんだって出会いだったな。うわ〜って感動した。よし!このイメージで厚海さんにお願いしようと決めて共通言語を探して一緒に作っていった。「妖しい感じが匂いまくる出立ちでお願いします」ってオファーしたかな。練習の時一緒に聴いたりしながらね。それは面白い経験だった。厚海さんのエレキベースは何度か聴いてたけど、ウッドベースはあんまりわかってなかったから、一緒に探したって感じかな。ま。厚海さんが切り開いてくれたんだけど。宮坂くんとやらせてもらった時は、、、宮坂くんは、内田くんに紹介してもらったんだけど、、これまた凄い人で。
内田:わははは
黒岡:宮坂くんという人間にもかなりビックリしたというか、凄い音の出し方するな〜って近くで感動してた。もう自由自在というか面白い人間、面白い音でとんでもねえミュージシャンだと思った。松村さんとミュージシャンタイプっていろいろだね〜話をしたね。楽曲の中で前に出るタイプとか後ろで支えるタイプとか。宮坂くんは前にも後ろにも行けて、爆発力とか想像力の揺さぶられる感じはとても面白いなと見てましたね。プレイスタイルも好きで、何か降ろしてきてるみたい。
内田:いや〜凄いですよね

黒岡:で、コンガに対しても宮坂くんとイメージを共通しようとコンガが使われてる音源とか聴いて研究しようとしたんだけど「これだ!」ってのが、掴めなかった。別にそんなイメージとか言わなくてもいいんだろうけど、何か共有したいじゃん。踊りを踊る人に振付するみたいな感じで。で、ピッタリのイメージを探していた時に、ちょうどたまたま武蔵小金井の阿波踊りがやってたんだよね。それで、いくつかの集団を見てると、、踊りもさることながらお囃子の方ね、、それ見てたら感動しちゃって。一つの太鼓叩いてるだけなのに魅力的な音を出したり叩いている人がいて、魔術師みたいだな〜って思ったの。強弱のコントロールも、音の想像を働かせる力も心から魅力があるだと思った。その中でカンカカンカって金物鳴らす人がいて、その人が途中でリズムを変えると周りの楽器も一気に様相が変わるの。うわ〜格好いい!って思って。ゲームのRPGで敵が現れた時みたいに急に風景と景色が一瞬で変わった。「ああ〜やられた」音楽が生き物みたいに感じた。さっきまで優しいウサギみたいだったのに急に虎になって跳ね方が変わった。それでコンガ対するイメージは固まった。宮坂くんに「生き物を召喚する感じで」とか伝えた。
内田:へえ~
黒岡:まあ、そんなことやってたね。少し前に4人の音源のミックスを終えたんだけどあらためて「あ~こんなことやってたんだな~」って面白く思った。もう2ヶ月前の録音だから、新しい発見ありまくりで。とても面白くなったと思ってる。
松村:あんまりあらためて聞いてなかったけど、聴いたら思ったより面白いことになってた。
内田:へ~。4人のやつめっちゃ聴いてみたいです。
黒岡:トリオの音源は大分前にミックス終わってたけど、改めて聴いてみるとトリオはトリオで面白いな~と新鮮な気持ちで聴いたな〜。一年のうちにいろいろやってたな~と振り返ってる。
内田:そうですよね

松村さんのリリース


黒岡:拓海さんは拓海さんで、アルバムも出したし、、おい~っいつの間に!てなった!
内田:中国も行ってましたよね
松村:中国も行った、リリースも急に出した
黒岡:あればビックリした
内田:あれは短期間で録ったんですか?
松村:あれは2年前に録ったやつ
黒岡:え〜!そうなんだ!同時期にやってんのかと思ってビックリした
松村:あっためて、あっためて、、(猫を撫でる仕草で)
内田:そうなんですね。
黒岡:あれ、めっちゃ良かった
松村:あっためて、あっためて、もう出したいってなっていうタイミングで出した。ま。意味はないんだけど。早く出したいってなって
内田:めっちゃ良かったです。今年の重大ニュースです。
松村:ウイング(内田翼)がいない間に出ましたね
黒岡:本当にビックリした。何食わぬ顔して~って
内田:めっちゃかっこよかったです。
松村:ようやく荷物を下ろした感あるね。下ろせた〜って
内田:そうだったんですね

(その2に続く)

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