その投資ちょっと待った!金融投資で陥りがちな行動バイアスまとめ
みなさんこんにちは。
適当なアイキャッチですみません。今回、確率分布の話は一切無いです
「どの銘柄を買おう」「ここまで下がったら〇〇を買おう」「いつこの通貨を手放そう」
投資/トレードをすると毎日、毎時間のようにこのような意思決定をしなければなりません。
しかも正しい意思決定をしなければ相場で長く勝つことはできません。逆に間違った意思決定をしてしまうと、運良く勝てたとしても持続可能性はないのです。
相場というのはゼロサムゲームですから、勝つ人が居れば負ける人もいるわけです。では一番簡単に勝つ人間になる方法は何でしょうか?
それは「弱い人間がたくさんいるゲームに参加すること」です。
そりゃそうだ。と思いましたか?では自分はどちらに属していると思いますか?
今、「自分は大丈夫」「これから勉強すればなんとかなる」と思った方。
そう思ってしまった人は必ずこのnoteを読んでください。
あなたは既にバイアスに取り憑かれています...
相場というのは10%の人間しかプラス収支にならず、その中でも10%の人しかしっかりとした利益を上げることができていないというのが現状です。つまり相場参加者の100人に一人しか満足のいく結果を残すことができません。
しかしながら、この現実を突きつけて「諦めろ」と言うまで私も適当ではありません。
ですから、今回のnoteでは、相場で生き残るための最低必要条件である「バイアスの取り除き」をご紹介していきます。
なぜこれが大切なのかは以下で説明していきます。
是非最後までご覧ください
バイアスとは?
バイアスとは日本語で「かたより」のことを表します。
市場では行動バイアスによって、価格に偏り(正確には適正価格からの乖離)がが生じています。(マーケットフリクションも関係しますが)
その際、優秀なトレーダーの行動・インセンティブを読み解き、裁定コストを踏まえた上で、安く参加出来るときに、トレードを行えば、収益性は高くります。
小難しく言ってしまいましたが、市場に参加しているプレイヤーの中で、フィッシュとサメを見極めるというのが、大事なのです。
そのためには、各々どういう行動原理で動いているのかを把握しなければなりません。
そして弱いプレイヤー(フィッシュ)を見つけるためには、行動バイアスでフィルターを使うとわかりやすいです。
逆に、行動バイアスを取り除けば、フィッシュから一歩遠ざかるとも言えます。
投資で起こりやすい行動バイアス一覧
ここからは投資活動で起こりやすいバイアスを例を紹介していきます。
自分の日々のトレードを思い出しながら、自分に考えに偏りがなかったかを反省してください。
確証バイアス
(特徴)
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向。
(事例)
「株式市場は下がる!だって実体とすごく乖離しているから!」
→このとき追加金融政策が発表されたとしても、下がる方にバイアスがかかっているから、フラットに上げ材料だと受け入れられない。
後知恵バイアス
(特徴)
物事が起きてからそれが予測可能だったと考える傾向。
(事例)
「よくよく見ると、ダブルボトムとダイバージェンスが発生しているから、ここは相場の転換タイミングだったんだな。これは予想できた相場だった...」
→ここからなぜか自分が勝ったと錯覚してしまう
熱い手の誤謬
(特徴)賭博など、ランダムなイベントでうまく行くと、次もうまく行くと考えて止められない傾向。
(事例)
「もう4連続で勝っているし、だいぶ相場のこと分かってきたな!レバレッジを2倍から5倍に上げてみよう!」
損失回避
(特徴)利得の喜びと、損失の悲しみを比べると、後者のほうが大きく感じる傾向。派生:プロスペクト理論
(事例)
利益:100%で100万円もらえるクジと、50%で200万円ならどっちを選ぶ?
→多くの人が後者を選択
損失:100%で80万円失う債券と、90%で100万円失う債券ならどっちを選ぶ?
→多くの人が後者を選択。
つまり利益には確実性を求め、利益は少しでも回避したいという心理。
<実例>
「今含み損20万円か...このまま下がるロスカットだけど、しょうが無いから上昇することを願おう...」
自己帰属バイアス
(特徴)自分の考え・思想に結論を帰着させようとする傾向。
(事例)
「俺は前に下落と分析したんだ。今はレンジ相場だけど、おそらくここから下落相場になるだろう」
「俺はリップルが上がると判断した。今は」
利用可能性ヒュースティック
(特徴)認識、理解、決定の際に、思い出しやすい情報だけに基づいて判断する傾向。
(事例)
「ビットコンはこれまでの半減期のあと上がった。だから次の半減期のあともも上がる!」
アンカリング効果
(特徴)最初に提示された数字や条件が基準となって、その後の判断が無意識に左右されてしまう効果。
(事例)
億り人・たった1ヶ月で月収100万円・原資2万円から100万円達成
↓これらを聞いて
「ビットコインは100万円以上稼げるようなものなのか...目標利益は100万円にしよう!」
フレーミング効果
(特徴)フレーミング効果とは、同じ中身のものだとしても表現の方法次第では相手の印象を変えることができる効果。
(事例)
1.ビットコインFXは1度の取引で100万円の大儲けすることが可能です!しかしその分だけ同じ損するかもれないです。
2.ビットコインFXは1度の取引で100万円も大損する可能性があります。しかし同じだけ稼ぐことも可能です。
自信過剰
(特徴)行動ファイナンスで人間の意思決定に影響を及ぼすとされる心理的なバイアス(歪み)の一つで、自らの知識や能力を過大に評価した過剰な自信から生じる傾向。
(事例)
「俺は一度負けてから、投資の本も読んだしサロンにも入ったからパワーアップしているはずだ!今なら前より勝てるようになっているだろう」
楽観主義
(特徴)物事を自身にとって都合よく解釈してしまう「認知バイアス」の一種で、危険な物事を目にしても自身には危険はないと考えてしまう傾向。
(事例)
「相場で勝てる人は10%なのか~。まあ始めて1ヶ月でそこそこ利益出たし、俺は大丈夫かな」
結局どうすれば良いのか?
_バイアスを取り除く仕組みを作る_
結局何がしたいかというと「バイアスを取り除いた状態で、複数の分析結果と向き合って正しい意思決定をする」というのが最終目標です。
ですからここまで説明したバイアスを全て排除して、投資の判断をしなければなりません。
しかし人間というのは、知らず知らずのうちに以上のようなバイアスを働かせてしまいます。
ですので、それらをバイアス取り除くのには、仕組みで取り除くのが一番良いです。
僕がおすすめする方法をいくつかお伝えします。
1.第3者に必ずフィードバックして貰う
2.逆のポジション構築の理由を考えてみる
3.システムトレードに切り替える
4.チェックリストを付くって、バイアスがないかを確かめる
まあこんなところがバイアスを取り除くための方法だと思いますが、トレードを行う上で現実的なのは2,3あたりですね。
1,4は定期的にできれば、振り返りになるので良いと思います。
_バイアスを取り除て、やっと土俵に立てる_
上記のバイアスを取り除くことが出来るようになったからと言って、勝てるわけではありません。というか上記のバイアスを取り除いた結果、何の情報を見れば良いのか分からなくなるかと思います。
バイアスを取り除いた上で、価格に影響を及ぼす情報をピックアップしていかなければ、相場で高パフォーマンスを残すことは出来ません。
高いパフォーマンスを行うためには適切な分析を行う必要があります。バイアスを取り除くというのは、出てきた分析結果を色眼鏡を通さずに直視するという、基本事項なのです。
ですからここからが本番です。バイアスが無い状態で市場を分析し、正しい意思決定ができれば、あなたはきっと上位1%になることができるでしょう。
次回は、その分析を行う一つの手法である「テクニカル分析」について深掘って解説していきます。
実はみなさんが思うよりテクニカル分析というのは深いのです。次回をお楽しみに。
今日お話ししたことは、相場参加者に伝えたとしても特段優位性が生まれるわけではないと考え、このnoteは無料にしております。
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