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【ネタバレ感想】あなたをずっとあいしてる

おまえ うまそうだな、がとても面白かったので、おまえ うまそうだな、を見終わった後すぐにこの映画を見た時の感想を書き留めておこうと思います。

以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。


この映画は、幼くして両親を失った主人公トロンが、旅の中でいろんな恐竜と出会い、お互いに支え合いながら成長していく様子の描かれた作品です。
おまえ うまそうだな、の良さを保ちつつも、前作とはまた違った主人公の成長の仕方を描いているのが良かったです。
最終的にトロンは、どんな恐竜とも分け隔てなく関わって、自分の考えを広げ、心を成長させたことで、父さんのような立派な恐竜になりたい、という願いを現実にすることができました。

普通は、願いを叶えたいと思った時、自分のために行動することがほとんどだと思います。
ですが、トロンは自分のことよりも、他の恐竜の願いを叶えてあげるために行動していました。心優しい親の背中を見て育った証拠ですね…(泣)
そしてトロンは、その願いを叶えるために、明確な目標を立てて行動していたわけでもありませんでした。どちらかというと、その日その日を一生懸命生きることを頑張っていた印象があります。
他人軸で行動し、日々を生きることで精いっぱいだったにもかかわらず、それが結果的に自分を成長させていたというのが、非常に感慨深く、メッセージ性を感じさせられました。

自分は、毎日生きていく日々の中で、自分の目標を達成させる以外のことは無駄だと思っていた節がありました。ですが、トロンの生きざまを見て、夢を叶えるために必要なことは、それだけじゃないんだなと思いました。
むしろ必要なものは、日々の生活の中や、それよりももっと遠い、他のところにあるのかもしれないんだと、気づかされました。
自分の考えを改めるきっかけにもなった、素敵な映画でした。


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