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映画版『火花』

「仇とったるわ」。海沿いでの漫才営業に来ていた芸人徳永は、神谷という漫才師のその一言になぞの求心力を感じた。神谷は暴走族の品のない罵声に妨害される徳永の漫才を見かねて、仇打ちとして自らの出番でその暴走族らに「地獄、地獄、地獄、地獄」と繰り返し言い放ったのだ。
日に日に惹かれあっていく二人。 そして徳永は神谷の伝記をつくり始める。

「この人に認められたい。」と思えるような人間と少しずつすれ違っていく寂しさ、自分の信じた面白さを追求したいという芸人達の熱い想いは、花火のように綺麗な爆音を奏でて散る。
否。まだ散ってはいない、上がっている途中なのだ。

#火花

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