黒根百合花

黒根百合花です。性癖を拗らせているふわふわしたようじょです。

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マガジン

  • 黒根百合花の世界

    黒根百合花と黒根楓の世界を書きためています。

  • 雑文置き場

  • 小説的な何か

    黒根百合花の脳内からこぼれ出た物語です

  • uta.のアドリブ文字起こし台本

    ボイス投稿者 uta. 様の素敵なアドリブ作品の文字起こし台本をまとめています。 uta. のツイッターはこちらhttps://twitter.com/uta_echiechi 素晴らしい原作の置き場はこちら。 YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCe-KR8UlyrdlJqMjyqUPXqw/featured fantia:https://fantia.jp/fanclubs/361621

  • せんしてぃぶシリーズ

最近の記事

無音のピアノ

少女がピアノを弾いている。 懸命に懸命にピアノを弾いている。 それは優雅でひたむきで鮮やかだった。 だが。 そのピアノには音が無かった。 聞こえるはずの音が聞こえなかった。 少女は全身で音の無いピアノを弾いていた。 音は無いのに、それがどんな曲かが見ているだけで分かった。 激しく、情熱的で、力強い。 何もかもを飲み込むかのような、嵐のような曲。 少女は全力でその曲を弾いた。 やがて、すっとその手が止まる。 終わりだろうか?いや違う。 今度は緩やかに穏やかに、音が歌う。

    • 僕は夏に囚われた(感想文)

      あの夏が飽和する、小説版、読了しました。 というわけで、感想を書き散らしてみたいと思います。 小説版のネタバレをする箇所に関しては一拍置きますので、ネタバレしたくない方はそこで読み終えてください。 元々この作品に出会ったのは、大好きな推し様のお歌がきっかけでした。 その時、初めてその作品を知ったのですが、その時は何だか明るくていけすかないストーリーだと思いました。なかなかその作品に馴染めなくて、自分は苦しい思いをしたようです。 その時に書いた感想文がこちら。 https:

      • 死にたいという日常

        死ぬことについて考えたことはあるだろうか? 私は物心ついた時には既に死にたい気持ちを抱えていた。 7つの頃には既に課題の絵が描き終わらなくて死のうとしていた記憶がある。 私は常に死にたくてたまらない。 こういう話をすると、ほとんどの人からは「おかしなことを言う奴だ」という顔をされる。実際に彼らは死ぬことについてほとんど考えたことがないし、時々考えてみると死ぬことがとても怖いという結論に至るのだという。「怖い」「よく分からない」「漠然とした不安」彼らはそんな感想を述べる。そし

        • 感覚ジャンキー

          これってものすごい地獄の構造ですよね 蟻地獄みたいにどんどん落ちるしかなくて、その先には何も感じられなくなった虚無しかない 本当に落ちきったと思っても、気付いたら次の穴を掘っていて、また更に落ちていくんですよ そうしてどんどん深みにハマって抜けられなくなっていく そう、私自身がひとつの大きな沼なんです 怖いよね 怖すぎる どんなにおかしくなっても、止める手段がないんです そして私もそれを止めたくない

        無音のピアノ

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          初めてのキャラシート作成

          初めてTRPGのキャラシートを作ったので、感想と備忘録を。 【事前のイメージ】 ・キャラクターを作るという概念が分からない ・人格を作成するとか無理すぎでは? ・特徴を数値で表すとか難しそう そもそも自分の中に人間という存在がほとんどなくて、キャラクターを作るとかマジ無理、どうやってやるの??空白のマスにステータスを書き込んでいくって何??自分のプロフィールシートさえまともに書いたことないのに、という状態。 人格を生成するとか冒涜的な遊び!とか言って大騒ぎしてました。なり

          初めてのキャラシート作成

          感想文① ナイフ

          「ナイフは自害するためにあるんじゃないよ」 「守るためにあるのさ」 君を守りたいから。君を守りたいから。 生きろなんていう君の口を切りつけた。 優しく見つめるその目を突き刺した。 抱きしめてくれるその手を刻んだ。 歩み寄ってくるその足に突き立てた。 おかしくなってしまった君を、僕はできるかぎり細かく刻んだ。 本当の君を探して、念入りに念入りに刻んだ。 切り刻み続ければ、どこかに君が隠れているかもしれない。 「一緒に行こうか」 そう言ってくれたのに。 君は僕と一緒に死

          感想文① ナイフ

          夢幼女、推しくんの夢を見たの話

          近くに誰もいないのに耳元ではっきり囁き声が聞こえて、なに誰どういうことってビビってたら、耳に小さい推しくん、アクキー的なサイズの推しくんがいて、ずっと囁き続けてて。耳に住み着かれたら逃げられないからやばいわこれと思ってたら、キスされてその瞬間に実物大に戻って、お互いにびっくりした。 ここからとってもせんしてぃぶなんですけど、そのあとふわふわにとろけさせられてかなり強引に何度か絶頂させられました。ここがいいんだもんね?って無理やりに…。手で何度も…。そんな乱暴にしないで…。

          夢幼女、推しくんの夢を見たの話

          幼女ちゃんのとってもせんしてぃぶな夢の話

          フォロワー兄さんが出てくる夢を連続で見てしまったのでここに書き散らします。ツイッターでは控えめな表現にしていましたが、ここではありのまま思うままに書き散らそうと思います。怒らないでね? コトは先日なんですが、とってもせんしてぃぶな夢を見てしまって、その夢に出てきたのがまさかのフォロワー兄さんっていう。まああの、こういう夢って少なからず知っている人が出るものですし?しかも夢だからコントロールできないですし?仕方ないですよね?んでその内容が本当にせんしてぃぶすぎてとっても幸せな

          幼女ちゃんのとってもせんしてぃぶな夢の話

          そらをみあげて

          きみはそらにうかぶ ぼくはきみをみあげる みえなくなる またうまれる むげんにきみがうまれる きみはどこまでもそらにひろがる くりかえしてくりかえして きみとぼくはひとつのそらとうみをつくる よるになってあさになって ぼくたちはすべてになる きみはあお ぼくはあお おなじだけどちがう まざらないあお こわすことはできない ちかくても どんなにちかくても きみとぼくはまざらなくて まざることはできなくて おなじせかいにいるのに どこまでもとおくて ぼくはきみをみあげるこ

          そらをみあげて

          暴力の目覚め

          あたいは優菜(ゆな)。 彼氏のまーくんと付き合って1年になる。 あたいたちはらぶらぶだった。毎日会って、デートして、キスして、帰ったらセックスする、そんな当たり前のらぶらぶカップルだった。 だけど、あたいは物足りなかった。 まーくんはあたいを大好きだったし、あたいもまーくんのことが大好きだったけど、あたいはどうしても満足できていなかった。 1年も一緒にいると、わかってしまった。 まーくんは、静かなセックスが好きだった。 らぶらぶで、じっくりとした穏やかなセックスが好き

          暴力の目覚め

          にんげんのあじ

          にんげんだ にんげんだ 毛がはえてない へんなかたち はながおおきい みみもつるつる きもちわるいね きもちわるい にんげんだ こっちみた ぼくをみた ぼくのかおをみてる どうしてみつめるの こわいよ なにかはなしてる なにをいっているのかな にんげんはかおがすきらしいぞ にんげんはかおで仲間を見分けるらしい なにそれこわい ふたりのにんげんだね においでわかるよね ぼくたちはにおいであいさつするもんね にんげんはかおと手であいさつするらしい にんげんのかおがへんなうごきをし

          にんげんのあじ

          リップノイズ

          しっとりとした水音が耳に残る。 心地よい音だ。 ずっと聞いていたくなる。 ぴちゃ…ぴちゃ… この音が好きだ。心が癒される。 それは、ある人に出会ったときから始まった。 その人の出す音が全て好きで。 声も、ふるまいも、その全てに関わる音が大好きで。 聞いているだけで脳が溶けるような幸せな気持ちになる。 ああ大好き、本当に大好きだと思った。 録音だってした。ずっと聞いているために。 その人の様子が観察できるなら、どんなサイトにも飛んでいって張りついた。 いつだって、どんなこと

          リップノイズ