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【セールス理論】人はアイデンティティで物を買う

クロネコ屋です。突然ですが、セールスクイズです。高校生に参考書を売るとして、下記二人のどちらに売るのが正解だと思いますか?

1「よし、早稲田大学を目指すぞ!」と思っている学生
2「そろそろ勉強しなくちゃなぁ」と思っている学生

当然ですが、売りやすいのは1番の高校生です。なぜなら、彼は『早稲田大学を目指す受験生』というアイデンティティを持っているからです。早稲田大学を目指す受験生なら、参考書を買うという行為は一貫していますよね。なので購入ハードルは低いです。

一方、2番の人は、受験生の自覚も『部活を頑張ってる自分』『まだ進路も定まってない自分』というアイデンティティの方が強いかもしれない。すると、参考書を買うにしても「いま必要かなぁ」「俺にはまだ早いんじゃないか」とか「今は部活を頑張ろう」「先になりたい職業を考えよう」とか、迷いが生まれて買わないで終わる可能性が高いです。

この違いは何なのか? というと、表題にある通り「アイデンティティ」です。アイデンティティとは、自分が何者であるか?という自覚の事です。

人は役割を与えられると、その通りに行動する性質があります。例えば、有名な「スタンフォード監獄実験」ですと、看守役を命じられた生徒が冷酷無比な看守を演じていましたよね。

人間には一貫性を保ちたい欲求があるので、肩書や信念、与えられた役割によって行動を決定します。この理論をセールスに応用すると、非常に売りやすくなります。

例:英語教材を売りたい場合

具体例です。例えば、あなたが英語教材(オンライン英会話など)を売りたい場合、顧客に「英語学習をするアイデンティティ」を与える必要があります。

例文です。

「就活で自己PRできるものが無くて不安ですか? それならTOEIC900点を目指しましょう。TOEIC900点があれば、一流企業の書類選考もガンガン通るようになりますし、大企業の内定を取れる可能性が高くなります。あなたがまだ大学1年生~2年生なら、英語が苦手でも間に合います。現実的な方法で人生を逆転させたいなら、コスパ最強のTOEICに挑戦していきましょう。TOEICの勉強に必要な学習法ですが…(ここから教材をセールスする)」

こんな風に『自信がない大学生』→『TOEIC高得点を取って大企業内定を目指す自分』とアイデンティティを付与すれば、英語教材を売るのは簡単ですよね。

ユーザーの意識を変えて、購入の理由を作り出す。これが出来るようになれば、例えばブログで集客するにしても、ライバルの少ないワードから顧客を生み出す事ができます。

私が下記でツイートしている「裏口」とは、こういう事を言っているのです。

先ほどの例なら「就活 自信ない」「就活 自己PR 書けない」「大学一年生 就活準備」みたいなキーワードから狙える訳で『英会話 おすすめ』みたいな正面突破をせずに済むわけです。

「くっそ難しいやん!」と感じるかもしれませんが、このアイデンティティずらし、ならぬ裏口からこじ開ける手法を使えるようになれば、ブログだろうと動画だろうとリアル営業だろうと、セールスの難易度はグッと下がりますよ。ぜひ練習してみて下さい。

追伸:

無料メルマガ講座では、こういったセールステクニックも解説しているので、まだ未登録の方はぜひ受講して下さい。ブログをやっていない方でも、知見が得られると思います。

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