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デザイン思考は課題解決の手法 『HELLO, DESIGN』

デザイン思考についての本『HELLO, DESIGN 日本人とデザイン』を読んだ。


デザインいう言葉に対する誤解

日本語でデザインというと図案・意匠などがイメージされやすいが、デザインは動詞の意味もあり、設計する企てる目論むなどがある。デザイン思考という言葉も動詞の意味からきている。


デザイン思考とは

デザイナーの思考法を他の課題解決にも使えるようにしたフレームワークだ。
本書ではこのように書かれていた。

観察で得た主観を重視したアプローチ
「自分がなにをリサーチし、そこからなにを感じとり、どういう意味づけをほどこして、アイデアにつなげていくか」
の思考法

客観的な意見ではなく『自分がどう感じ、どう意味付けしたか』というのが面白い。
確かに、いくら客観で語ろうとしても主観でしか無いので、それを自覚した上でどうしていくのかが重要ということだろう。


デザイン思考のプロセス

1.デザインリサーチ(観察/インタビュー)
2.シンセシス/問いの決定
3.ブレスト&コンセプト作り
4.プロトタイピング&ストーリーテリング

仕事の詳細は分からないのでざっくりな想像になってしまうが、建築のプランナーなら、どんな人がどういった家を作りたいのかヒアリングをして、図面を書いたり、模型を作ったりして詰めていくし。アプリのデザインも、ユーザー体験から動線などを設計し、UIにまで落とし込んでいく。このようなプロセスを抽象化してまとめたものがデザイン思考なのかなと思った。

デザインを広義の課題解決と捉えてデザイン思考というのであれば、エンジニアリングもただのプログラミングではなく技術を使った課題解決なのでエンジニアリング思考もほぼ同義のことになりそうだ。後半の章で書かれていたデザイン組織というのも発信者、観測者の立場の違いだけでエンジニアリング組織と近いのかもしれない。

ということはもっと受け入れられるためには立場や視点に寄らない別の言葉のほうが良さそうに感じた。課題解決思考やリーンが近いのかもしれない。



自分の創造性に対する自信を持つ

自分の創造性に対する自信を持つためのマインドセットは以下

・曖昧な状況でも楽観的でいること
・旅行者/初心者の気分でいること
・常に助け合える状態をつくること
・クリエイティブな行動を信じること

旅行者/初心者の気分』は旅行中や初心者は何でも初めての体験で楽しめるということらしい。専門分野を長く続けるとこれは抜け落ちやすいので気をつけたい。


自信と創造性はニワトリと卵

前述の『自分の創造性に対する自信を持つ』ためにどうしたら良いかという話。ニワトリ卵どちらが先ということではなく、自分を信じられないという不信を手放す、むりやりでもクリエイティブな行動をとる。両方やろうとのこと。
具体策としては何を発言しても大丈夫な評価も批判もされない場づくりをする。


プロフェッショナルとして協業する

デザイン思考を実施する組織の条件として、このように書かれていた。

「自分はこの分野のプロフェッショナルである」という看板を全員が持ってこそ、助け合いの文化は成立する

プロとしての自信を持って課題解決していきたい。




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