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「昔話風 洗濯機が壊れたら謎の充実感を得たお話」

それは二週間前、
10月なのに、夏の気温が続いていた日
のことじゃった。

いつものように洗濯しようと
洗濯機の電源ボタンを押したのじゃが、
表示パネルのあかりがつかぬ。

「なぬ??これはまずい・・・、
叩いたらなおるかのう・・」

と、叩いてみると、
表示パネルの灯りは点灯するものの、
各種ボタンが全く操作を受け付けぬ・・・。

10数年ものの洗濯機じゃし、
いちど修理しておるし
こやつの寿命かのう・・・と
ネットで手頃な洗濯機を探し、
無事購入できたのじゃが、
到着するのは3日後。

今、溜まっておる洗濯物は二日分、
はてさて困ったものよのう・・・と
思案にくれる儂の目にはいったのは、

これまた20年ものの、
洗濯物入れとなっておる洗濯バケツ

じゃった。

下着類と薄いTシャツなら
このバケツでまわして
手で絞ればなんとか干せるやも
しれぬ・・・。
早速コンセントをさして、
動くかどうか試してみると、
動く動く、ありがたや。

これで少しは洗濯物の山がへるのう、

意気揚々と洗濯バケツをまわしては手絞りし、まわしては手絞りすること5時間。
ズボンやバスタオル、厚手のTシャツや
カットソーをのぞく洗濯物が
全て無事干せたのじゃ!
手絞りゆえにポタポタと滴はたれておるがのう。
干し終わった洗濯物を眺めておると
なぜか

「おー、やりきったー、きもちよいぞな」



謎の爽快感と充実感がこみあげてきてのう・・・。
もちろん、手は痛いし、体はへとへと
なんじゃがのう、不思議なことに

「あー、洗濯機壊れて最悪じゃ・・・」

という気持ちもどこかへいってしまったわい。

そこで腑に落ちたことは
この爽快感とやらを味わいたくて
儂は生きているやもしれぬ
ということであったよ。

ちなみにこれは儂が好きな神社までの
坂道や階段をヒーヒーいいながら、
苦笑しながら登り、
たどり着いたときに感じる感覚と
非常によく似ておるよ。
石切の奥社といい、龍田大社といい
吉野は脳天大神といい、儂の好きな
場所は山手が多いからのう・・・。

洗濯バケツの写真を投稿しようと
写真を撮ったのじゃが、
背景があまりにも雑然とした場所で
であったため、
「コラージュメーカー」
と、いうアプリを久しぶりに開いてみると、
いろんな機能が増えておってのう・・。
増えた機能を色々試しておったら、

「ただの洗濯バケツ」

「異空間から突如出現した洗濯バケツ」
になってしもうたのは、内緒じゃ(笑)。

ついでに数日前に、
店の入れ変わりが激しい場所で
15年ずっと続いている石屋で
つくってもろうたブレスレットの写真も
件のアプリで加工して遊んでおったら、
ようわからん混沌とした世界
が、できあがっておったわい(笑)(笑)。
これもまた楽し、じゃの☆。

「バケツ、空を飛ぶ」かのう?タイトルは
舞い踊れ!蒼の混沌
かのう、タイトルは。


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