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FF16〜秩序、混沌、中立の3人の物語〜

FF16が終わって自分の中で、なんとなく
キャラについての考えがまとまって来たので
書き留めて置きたいと思います。
FF16のネタバレがあるので、クリアしてない
人は注意して読んで下さい。

以前の記事で主人公は3人いると述べたと
思うのですが、なぜディオンが秩序、
ジョシュアが混沌、クライヴが中立だと 
思ったのかその辺りは触れてなかったので、
少し触れていきたいと思います。

それぞれの主人公の属性に
ついて

クライヴ

彼が何故ニュートラル(中立)かと言うと、
彼は人側にもベアラー側にも立てる人間だから
です。この世界はベアラーが虐げられていますが、それは変なことではありません。この世界
の大半の人間は生まれたときから、ベアラーは
そうやって扱うものだと教わり、育ってきた
のです。その価値観を変えるのは、容易では
無いでしょう。そんな価値観を変えるのが
クライヴだと思っています。人として育ちながら、ベアラーに堕ちた彼だからこそ、どちらの
気持ちにも寄り添えるのだと考えています。
そして、彼がニュートラルだと思った一番の
理由は、彼は新しい世界を創るものだからです。
あるゲームでは、ニュートラルが人間自身が
未来を決める本当の自由を手にするルートだと
言われており、人が人らしく生きる世界を
創ろうとしていたクライヴは、そんな
ニュートラルが当てはまると思います。

ジョシュア

なぜカオス(混沌)かと言うと、彼は
今ある世界を壊し、混沌に導く存在だからです。ジョシュアは黒幕の存在に気が付き、黒幕の
企みを阻止しようとしました。黒幕の企みを
知った際にジョシュアは迷っていました。
「困難な道になる」と。
クライヴが新たな世界を創る側だとしたら、
ジョシュアはその基盤を創るもの。
彼が基盤を創るものなのは、クライヴに
力を託したことからも察することが出来ると
思います。彼がアルテマを追わなければ、
人が人らしく生きていく世は達成出来なかった
でしょう。ジョシュアがした選択は人々に
希望をもたらすのと同時に混沌をもたらす
可能性だと思っています。そのため、
カオス側に近い存在だと思っています。

ディオン

彼はロウ(秩序)かというと、彼は神に仕えて
戦うものだからです。最後に神に反逆したのに?って思う方もいると思います。彼が仕えていた神はアルテマでは有りません。彼の父です。
彼は父を神と拝み、最後まで神の為に戦った。
彼は複雑な環境です。アルティマニアでは、
ディオンの複雑な環境が書かれてありました。
父親は彼を見ていなかった。ですが、彼の中の
父は真っ直ぐな人でした。彼は彼の中にある
父を信じて疑わなかった。神と拝む父のために
最後まで走り抜けたディオン。ディオンにとっては神である父に反逆をしようともしなかった。
なので、ディオンは父親から抜け出すことが
出来なかった神のしもべと考えています。

3人の主人公に共通する点


この3人は似ている部分が多いです。
まずヒロイン。クライヴはジル、

ジョシュアはヨーテ、


ディオンはテランス

といったヒロインがそれぞれいます。
しかし、彼女らは最終決戦には来ず、
待つ役割を与えられています。

3人の主人公たちは、ラスボスと対峙する
役割を与えられているなら、彼女たちは
信じて待つという役割が与えられている
のです。

また、彼らに共通しているのは「誰か」の
ために戦い、自分のために戦わないという
場所も似ています。 

クライヴは、「人」のために戦い、
ジョシュアは「兄」のために戦い、
ディオンは「父」のために戦った。
他人から見たら愚かな行為に見えるかも 
知れません。しかし、その姿が
どうしようもなく愛おしく思えるのです。
自分にとっては。

3人の主人公にとって家族
とは?


ある意味呪いのような存在でしょうね。
これはキャラを批判する意味では無いので、
そこを踏まえて読んで頂ければ、幸いです。

クライヴはジョシュアを護れと言われて、
育ち、ジョシュアは生まれたときから
フェニックスのドミナントは「こうあるべき」
と育てられた。ディオンはシルヴェストル
にずっと道具として見られており、普通の
家族とは違う少し歪な形だと思っています。

クライヴは周りから「フェニックスの
ドミナントであるジョシュアを護れ」と
幼少期の頃から刷り込まれていますし、
ジョシュアは「フェニクスのドミナント
として、周りを導く存在に」と育てられ、 
ディオンはシルヴェストルが神皇になる
ためにその存在を利用されてきた。

彼らは生まれたときに周りから道を
決められており、そこから外れることは
出来なかった。

だからこそ、クライヴたちにとって
ある意味、家族は呪いだと思えて
しまうのです。

「家族」に縛られた者たちが
行き着く先は?

クライヴたちは、家族に縛られているという
部分が共通しています。そして、大事なものを
自分自身で壊してしまった点も。
そんな彼らが行き着いた先は、自我を
否定しながら強固な自我を創り出したアルテマ。

彼らは最後まで「家族の呪縛」から解き放たれることは無かったと思っています。しかし、
最後まで自分の信じたものを信じて走り抜ける
ことが出来た。だからこそディオンは
「これが自分だ。」と言うことが出来たのでは
無いでしょうか。

側から見れば、気が狂っているしか思えない
行為も、本人にとってはそうでは無い。
だから、ジョシュアがクライヴのために
献身的に尽くし、自分のために一度も尽くして
無かったとしても、彼は後悔しないのでは無い
でしょうか。だから、彼らは美しい。
後悔せず、前に進むものたちだから。

そんな彼らの物語を最後まで観れたことを
光栄に思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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