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【2級土木】令和三年度学科試験(後期)解答&プチ解説

こちらの記事では令和三年度2級土木施工管理技術検定試験の後期試験(2021年10月実施分)の解答を少し解説しながらご紹介していきます。問題はスペース削減のため省略しますので、問題を入手のうえご覧ください。

※問題用紙はこちらのサイトでダウンロードすることができます。
株式会社東北技術検定研修協会→解答速報

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合格基準は「得点が60%以上」なので、24問/40問以上正解で合格です!
(No.1~42は選択問題、No.43~61は必須問題。全部で40問解答)

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問題01.解答1
知らない建設機械はYouTubeなどの動画サイトを活用して勉強すると良いですよ。ちなみにタンピングローラは締め固めを行う機械ですね。

問題02.解答2
定番の土質試験に関する問題ですね、ややこしい名称の物もありますがきちんと整理して覚えておきましょう。なお、ボーリング孔を利用した透水試験は透水係数を求めるために行います。

問題03.解答4
構造物縁部は小型の締め固め機械を使用して締め固めるのが一般的です。大型のものだと作業しにくいことがイメージできると思いますので大丈夫ですかね 🙂トラフィカビリティーは実地試験で問われることもあるので押さえておきたいワードです。

問題04.解答4
サンドマット工法は表層処理工法であるため、この説明とはあいませんね。こちらの動画がわかりやすかったのでぜひ参考にしてください(この方他にもたくさん動画あげているのでテキストでの勉強が苦手な方はどんどん活用すると良いかもしれません)。

問題05.解答3
コンクリートに関する出題は学科・実地共に多いので要注意です。AE剤以外のものについても効果や用途を理解しておきましょう。
もし試験用の参考書の前にコンクリートの入門編となる書籍をお探しでしたら、こちらの書籍をオススメします。取っ付きやすくて新人の方にも◎♩

問題06.解答1
一般に水セメント比は小さいほうが良いと言われます。つまり単位水量は小さいほうが望ましいです。これは強度や耐久性を保つために言われていることですが、いかに水セメント比が小さいほうが良いとはいえ、小さすぎれば施工しにくい(=ワーカビリティが低い状態)ため、他の材料とのバランスが大切になります。

問題07.解答3
ブリーディングですが、内部に浸透ではなく表面にでてくるやつですね(雑w)。ちゃんとした解説は参考書に載っていると思いますので調べてください 😉

問題08.解答1
継ぎ手箇所を同一断面に集中させないっていうのは昨年の問題でも触れていたような気がします。(3)は何となく手抜きな感じがしますし、鉄筋の加工は原則常温で行います。
適当なものを選ぶのか、適当でないものを選ぶのか、本番でも落ち着いて問題文を読みましょうね〜〜! 😕

問題09.解答1
プレボーリング杭工法はあらかじめ打ち込む杭より大きな穴をあけておき、それから杭を貫入させます。本ちゃん前(プレ)に掘削(ボーリング)しておくからこの名前なんですかね。

問題10.解答2

問題11.解答3
お馴染みの図ですね。他の部位についても名称を把握しておくと良いでしょう。

※問題12〜31までの20問のうち6問を選んで解答になります

問題12.解答2
炭素の含有量が少なく、どちらかといえば加工しやすいのが特徴ですので、低炭素鋼の説明としては不適切です。これは知らないと回答が難しいやつですね。

問題13.解答1

問題14.解答4
化学的侵食というくらいなので、寒さや暑さが要因の劣化ではなさそうです。雨(酸性雨ってやつですね)とか海水とかに含まれる悪さをする物質と化学反応を起こしてコンクリートを劣化させてしまうイメージを持っていただければ取り敢えず大丈夫かと思います。詳しくはこういったページを参照ください。

問題15.解答2
各部の名称はこんな感じです。

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平成29年度の問題が近かったですかね。旧堤防の裏法面に腹付を行うのが一般的とのことです。


問題16.解答1
コンクリート法枠工は勾配が急な場所では施工が難しく、一般的に勾配のゆるい場所で使用される工法です。河川護岸を勉強中の方は他の工法についても理解しておいてください〜

問題17.解答4
堰堤の構造はよく問われますので、名称や役割、施工順序について理解し覚えておくと良いでしょう。イラストを書きながら考える学習方法がオススメです。
図の番号は施工順序です。今回の問題は正面の図も欲しいところなのですが準備がないため割愛させて頂きます 😥

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問題18.解答2
今年も大雨の影響で地滑り災害のニュースをいくつも見ましたが、地滑り防止工の施工順序は抑制工→抑止工の順に行うのが一般的です。それぞれの工事目的を理解することで覚えられそうです。

問題19.解答3
石灰安定処理路盤材料を用いた締固めは、最適含水比よりもやや湿潤状態で施工します。過去問でも登場していますね〜 😕

問題20.解答4
継目は重ならないように施工する必要があります。これはよく出てくる選択肢なので押さえておきたいです!

問題21.解答1
オーバーレイ工法は劣化・損傷した部分を取り去って、そこだけ補修する工法です。

問題22.解答1
暑さや寒さ、地震といった要因でコンクリートのひび割れ等を防ぐために目地を設けることがあります。この選択肢のどこが違うかというと、横目地と縦目地の向きが反対です。車線方向が縦目地、車線と直交する方向が横目地となります。

問題23.解答3

問題24.解答1

問題25.解答4

問題26.解答4

問題27.解答2

問題28.解答2

問題29.解答4

問題30.解答1
ステンレス鋼管はライニングや塗装を必要とするため不適切です。

問題31.解答4
砕石基礎は地盤が岩盤の場合等に用いられます。

問題32.解答3
1→前半は正しいのですが、労働基準法の第三十五条の②に「前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。」とありますので誤りです。
2→第三十八条の②に「坑内労働については、労働者が坑口に入つた時刻から坑口を出た時刻までの時間を、休憩時間を含め労働時間とみなす。」とありますので誤りです。
4→原則として1週間に1日あたり8時間×5日=40時間です。ただし、労働組合等と書面で協定を結んだ場合や就業規則に定められている場合は例外が認められます。それでも届出や制約はありますので細かいところは各自ご確認ください〜!

問題33.解答2
第五十八条に「親権者又は後見人は、未成年者に代つて労働契約を締結してはならない。」とありますので誤りです。また、第五十九条の「未成年者は、独立して賃金を請求することができる。親権者又は後見人は、未成年者の賃金を代つて受け取つてはならない。」も押さえておきましょう。
ちなみに、学生時代、アルバイトの契約書に親のサインをもらったけど…と思った方。それは労働基準法では記載がありませんが、未成年が契約書を締結する際には保護者等の同意が必要なためですね。詳しくはググってみてください 😉

問題34.解答1
足場の組み立てについては「つり足場、張出足場又は高さが 5m以上の足場の組立、解体、変更の作業(ゴンドラのつり足場は除く) 」の際に作業主任者の選任が必要となります。
これ一覧表がありますけど結構数があって覚えるの大変ですよね。過去問を説きながら主だったものだけでも頭に入れておきましょう 😯

問題35.解答3
うーん、自信を持って労務管理は主任技術者の仕事じゃない、と回答できれば一番良いですが 😕
(1)は社会人の基本と言っても良いでしょう。もしかしたら最近は電子契約を導入されている会社も多いかもしれませんが。(2)はいわゆる「丸投げ」です。一括下請は建設業法でNGとされています。

問題36.解答1
道路法施行令の(工事実施の方法に関する基準)第十三条の中に「道路を掘削する場合においては、溝掘、つぼ掘又は推進工法その他これに準ずる方法によるものとし、えぐり掘の方法によらないこと。」と記載があります。平成29年度にほぼ同じ問題が出題されていました。

問題37.解答2
お掃除程度なら誰でもやってくれて構わないよ、ってことかなと私は理解しております😅

問題38.解答3
建築基準法の第二条の中に「主要構造部 壁、柱、床、はり、屋根又は階段をいい、建築物の構造上重要でない間仕切壁、間柱、付け柱、揚げ床、最下階の床、回り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものとする。」と記載があります。

問題39.解答2
火薬類取締法施行規則の第五十二条の二の中に「火工所に火薬類を存置する場合には、見張人を常時配置すること。」と記載があります。

問題40.解答3
特定建設作業についてはこちら(外部サイトへ飛びます)を参照ください。作業時間や時間帯、作業日数、届出が必要な場合はどこに届け出るのか、といったことをまとめて覚えると良いでしょう。

問題41.解答4

騒音と振動は解答予定でしたらセットで勉強しましょう 😉

問題42.解答2
船は車と違って右側通行なんですね(世界共通ルールみたいです)。私も船は専門外ですが、これを知ってるだけで得点に繋がるケースも今まで何度かあったので是非覚えておいてください。

※問題43以降は必須問題です

問題43.解答3
高低差=[後視]ー[前視]で求められます。
地盤高が分かっている左から順番に計算していきます。
1.5-2.0=-0.5
1.2-1.8=-0.6
1.9-1.6=0.3
No.0の地点は地盤高が12.0mとのことですので、
12-0.5-0.6+0.3=11.2
No.3の地点の地盤高は11.2mとなります。


問題44.解答3
一つの現場で兼務することは特に問題ありません。

問題45.解答1
あー、この図も使い回しですね。去年の後期試験と同じイラストではないでしょうか。また出題される可能性も十分ありますのでぜひ各部名称を押さえておきましょう!

問題46.解答3
クラムシェルの動画を見たい方はこちら(外部サイトへ)を参照ください。
広い場所での掘削よりも狭い場所の掘削に適しているため、不適切となります。

問題47.解答2
仮設とはいえ、基準は満たしておく必要がありますので注意ください。

問題48.解答1
作業と並行してというところがNGかと思われます。先に調査して安全を確認してから作業させましょう、ということですね 😀

問題49.解答3
これも似たような引っ掛け問題(?)ですね。危険が予想される場合は無理せず作業を中止させましょう、ということです。過去問でも何度も出てきていますので、騙されずに回答できたかと思います 🙂

問題50.解答4
平板載荷試験は地盤係数を求めるために実施します。路盤の支持力や締固め状況をチェックするのに用いるため、この選択肢が不適切となります。
他の試験の名称や目的等についても参考書等で押さえておきましょう〜

問題51.解答3
塩化物イオン量は0.30kg/㎥以下が原則となります。冷静に考えて3.0kg/㎥は多い…!が、試験本番では数字が似ているので見落としてしまいそうです 😯

問題52.解答2
速度が早くなればエンジン音も大きくなるため誤りです。

問題53.解答4
特定建設資材は「コンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリート」の4つです。近年頻出ですので、是非とも攻略したい項目です。

問題54.解答4
穴埋め問題ですね。確実にわかるところにマルでもつけて行って、消去法で回答することも可能です。諦めずに頑張りましょう!

問題55.解答3
コーン指数についての問題です。簡単にいえば、地盤の強さを表す数値ですね。建設機械のトラフィカビリティ(走りやすさ)を評価するのに使ったりします。
参考書によっては各機械の必要コーン指数が一覧表にまとまっていたりしますが、細かい数値をしっかり覚える必要はないかと。ただ、どんな機械の方が大きいコーン指数が必要で、どんな機械は小さくても良いのか、といった特徴を理解しておくことが大切です 😕

問題56.解答1
計画よりも早い進捗が望ましい、ということですね。後半は前後の日本語から推測できそうです。

問題57.解答3
またもクリティカルパスちょっと捻ってますね〜!取り敢えず普通にクリティカルパスの日数を求めてみましょうか。

クリティカルパスとなるのはA⇨C⇨F⇨Gですので、
3+5+8+3=19日

えーと、クリティカルパス上の作業となるのはA,C,F,Gですね。
それから作業Bの遅延は、作業Cが終わるまでなら影響ないので1日です(②から③に向かって点線の矢印が伸びていますので、作業Bの内容が作業EやFに関係あるものと考えられます)。

昨年あたりから単純にクリティカルパスを問うだけではなくなってきていますが、基本的にはクリティカルパスの考え方を理解していれば解ける問題ですので焦らず取り組んでみてください。

問題58.解答2
わからなかった方はイラストや写真をみながら確認しておいてください。また、手すりの高さ等を問われる場合もありますので、参考書等でチェックしておいてくださいね。

問題59.解答4
一応、労働安全衛生規則で確認して参りました。
第二章建設機械等の(前照灯の設置)第百五十二条に「事業者は、車両系建設機械には、前照灯を備えなければならない。ただし、作業を安全に行うため必要な照度が保持されている場所において使用する車両系建設機械については、この限りでない。」とありますね。
すぐ下の(ヘッドガード)第百五十三条には「事業者は、岩石の落下等により労働者に危険が生ずるおそれのある場所で車両系建設機械(ブル・ドーザー、トラクター・ショベル、ずり積機、パワー・ショベル、ドラグ・ショベル及び解体用機械に限る。)を使用するときは、当該車両系建設機械に堅固なヘッドガードを備えなければならない。」とあります。
それから第百五十七条の二に「事業者は、路肩、傾斜地等であつて、車両系建設機械の転倒又は転落により運転者に危険が生ずるおそれのある場所においては、転倒時保護構造を有し、かつ、シートベルトを備えたもの以外の車両系建設機械を使用しないように努めるとともに、運転者にシートベルトを使用させるように努めなければならない。」です。
最後に(運転位置から離れる場合の措置)第百六十条の中に「原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける等の車両系建設機械の逸走を防止する措置を講ずること。」とあります。また「バケツト、ジツパー等の作業装置を地上に下ろすこと。」も基本ですよね。

問題60.解答1
初見でもなんとか解けそうな問題ですね。まず問題文中に作業工程の管理を行うもの、とありますので(イ)は管理限界の方が当てはまりそうです。次に(ロ)ですが、選択肢が10と30しかなく、グラフから数字が大きい方がアッパーらしいと推測できます(ちなみにUCL=Upper Control Limit、LCL=Lower Control Limitのようです)。
続いてB工区の中心線より上にあるグラフの点と下にある点を見比べると、上の方が点の数が多いです。そして最後に異常が見られるのはどちらか、ということですが、上方管理限界を突破してしまっているA工区が明らかにダメなやつだと分かるかと思います。
(ロ)の選択肢にもし40があったら難易度上がりますが、こんな感じでグラフの意味を知らなくても正解を導き出すことは可能です。

問題61.解答3
これはちょっと考えちゃいそうですね。確実にわかるところからチェックしていって、選択肢を絞っていきましょう。


ゆるい解説に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
皆さんの合格をお祈り申し上げます!⭐️
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退職してから日も経っておりますので、解説や正解に誤りがあった場合はご報告いただけますと幸いです🙇‍♀️

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