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【2級造園】実地試験では「安全管理」について記述できるよう対策しましょう

実地試験で得点を稼ぐためのポイントの一つが「安全管理」です。作業内容は植栽だったり移植だったり除草だったり・・・と色々ですが、ここ数年は主に安全についての問題が出題されています。

基本的には過去問をしっかり理解して、ポイントとなるキーワードを頭に入れ、それを組み合わせて文章に出来ればOKです。経験年数が浅い場合には、youtube等の動画を利用した勉強もお勧め☆

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《例  題》

平成29年度 2級造園施工管理技術検定試験 実地試験 No.3
次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)~(4)について答えなさい。解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
[工事数量表]

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[工事に係る条件]
本工事は、供用中の地区公園の一部区域(約0.5 ha)の再整備工事として、上記の工事数量表に基づき施工するものである。
高木移植工は、再整備工事を行う本工事区域内において移植するものであり、その運搬距離は約40 m である。
林地育成工は、本公園の既存林において、林床の植物育成を目的とした下刈りを行うものである。
公園区域内は、架空線等の障害物はない。

(1)工事中に作業員の事故が発生した場合に備えて、作業現場において日頃より準備しておく事項を具体的に3つ記述しなさい。

(2)高中木整姿工における安全管理に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

(イ)樹木の剪定作業において高所作業車や移動はしごを使用する場合、次の記述の[ A ]~[ D ]について、「労働安全衛生法」上、最も適当な語句又は数値を右記のア~コの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。

作業床の高さが[ A ]m以上の高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。以下同じ。)の業務に労働者を就かせるときは、事業者は、当該業務に関する[ B ]を就かせなければならない。また、作業床の高さが[ A ]m未満の高所作業車の運転の業務は、[ B ]または[ C ]を就かせなければならない。
移動はしごを使用するときは、幅[ D ]cm以上で著しい損傷や腐食がなく丈夫な構造のものを使用しなければならない。

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(ロ)高所作業車を用いて樹木の剪定を行うこととした。この場合、高所作業車の据付けや運転(道路上を走行させる運転を除く。)、及び高所作業車を用いた作業について、安全管理上、留意すべき事項を具体的に3つ記述しなさい。(ただし、高所作業車の点検及び運転資格の要件、作業床での作業に関する内容を除く。)

(3)高木移植工において移動式クレーンを使用することにした。次の記述は移動式クレーンの運転及び玉掛作業における安全管理上の措置を示したものである。下線部(ア)~(エ)について、その記述が適当な場合は解答欄に○を、適当でない場合は適当な語句又は数値を記述しなさい。

・吊り上げ作業に当たり、吊り荷の重量が移動式クレーンの定格荷重以内であることを確認する。定格荷重は、ジブ(ブーム)の長さや傾斜角により変化(ア)しない。
・移動式クレーンのフックは吊り荷の(イ)端部に誘導し、吊り角度と水平面とのなす角度は(ウ)75度以内とする。
・荷を吊り上げる場合は、必ず地面からわずかに荷が浮いた状態で停止し、機体の安定や(エ)玉掛けの状態等を確認する。

(4)林地育成工において、肩掛け式草刈り機を用いて下刈り作業を行うことにした。作業員が安全に作業を行うために、作業方法や草刈り機の操作方法について、安全管理上、留意すべき事項を具体的に3つ記述しなさい。(ただし、使用する草刈り機の点検、作業員の服装・保護帽・安全靴に関する内容は除く。)

———解答はページの下の方にあります———


工事数量表はあまり気にしなくてOKな場合が多いです。“工事に係る条件”は落ち着いて確認しましょう。「公園区域内は、架空線等の障害物はない。」という条件を見逃して(2)の(ロ)でうっかり送電線に保護カバーを取り付ける・・・なんて解答しても点数にはなりません。注意しましょう!

(1)や(2)(ロ)、(4)は日ごろからやっている事を書けばOKですが、用語は参考書に掲載されている正しいものを使い、短く簡潔に解答出来るように練習しておきましょう。

(2)(イ)は”労働安全衛生法”を理解している必要がありますね。色々な数字が出て来るのでしっかり整理しておく必要があります。学科試験の勉強をしていれば出てくると思います。

(3)は普段からクレーンを使用されていれば問題ないと思いますが、経験の少ない方はこんな動画を参考にするとイメージしやすいと思います。


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解  答  例
(1)
事故発生時の対応をマニュアル化し、対応担当者を決めて定期的に訓練を行う。
救急箱を常備し、保管場所や応急手当の方法などを周知しておく。
緊急時の連絡体制表を作成し、見やすい場所に掲示しておく。
(2)(イ)
A:ウ 、 B:コ 、 C:ク 、 D:オ
(2)(ロ)
高所作業車の転倒防止のため、アウトリガーを張り出す。
高所作業車の床上で作業する作業員には、安全帯を使用させる。
指揮者を定め、高所作業車での作業中はその者に指揮を行わせる。
(3)
ア:×(する) 、 イ:×(重心) 、 ウ:×(60) 、 エ:○
(4)
草刈り機の飛散防止カバーを外して作業を行わせてはいけない。
飛来物から目を保護するため、保護めがねを着用して作業する。
作業員同士の距離を十分に確保する。
絡まった草を取り除く際にはエンジンを切る。

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