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【2級造園】産業副産物「廃棄物」はこの2つを覚える!

近年は「環境」への配慮が社会的に求められているせいか、廃棄物やリサイクルなど環境関連法についての問題がよく出題されています。
そのため、一つ前の記事で説明した特定建設資材とあわせて学習しておくことをおすすめします。

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平成23年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.34
建設副産物のうち,産業廃棄物に該当しないものはどれか。

1 あずまやの撤去に伴い生じた木くず
2 ケヤキ並木の管理に伴い生じた剪定枝葉
3 便所の改修に伴い生じたコンクリート破片
4 スプリング遊具の設置に伴い生じたプラスチック梱包材

平成25年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.34
次の(イ)~(ニ)の建設副産物のうち、産業廃棄物に該当しないものを全て示したものはどれか。

イ 街路樹の管理に伴い生じた剪定枝葉
ロ 木製遊具の撤去に伴い生じた木くず
ハ 側溝の撤去に伴い生じたコンクリート破片
ニ 広場の造成工事に伴い生じた建設発生土

1 (イ)、(ロ)
2 (イ)、(ニ)
3 (ロ)、(ハ)
4 (ハ)、(ニ)

平成25年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.34
建設副産物のうち、産業廃棄物に該当しないものはどれか。

1 木製ベンチの撤去に伴い生じた木くず
2 雨水排水管の撤去に伴い生じた廃プラスチック類
3 花壇の改修に伴い生じたれんがの破片
4 イチョウ並木の管理に伴い生じた剪定枝葉

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2級造園でよく出題される廃棄物に関する問題は、上記のように“産業廃棄物に該当しないものはどれか”というものが多いです。このような問題を解くのに必要な知識はほんの少しです。同じような問題が出れば、ほぼ必ずと言って良いほど正解出来るようになると思いますので頑張りましょう!

そもそも、「廃棄物」とは。下図のように、“産業廃棄物”と”一般廃棄物”に分類されます。さらに、産業廃棄物の中で危険なものは特別管理産業廃棄物に分類されますが、今回はスルーさせて頂きますね。

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そして産業廃棄物は”事業活動に伴って生じた産業廃棄物であって廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物“と定義されています。詳細は下記のJWセンターHPでご確認ください。

参考ページ
「公益財団法人 JWセンター」 産廃知識 廃棄物の分類と産業廃棄物の種類等

さて、「20種類の廃棄物」を覚えるのか・・・と絶望する必要はありません。過去問の選択肢をよく見てみましょう。”○○に伴い生じた”を省略してキーワードだけ抜き出します。

剪定枝葉、木くず、れんがの破片、建設発生土、廃プラスチック類、プラスチック梱包材、コンクリート破片.....

3年分の問題を見ると、実は選択肢はこの7つしかありません。2級造園の問題においてポイントとなるのは、産業廃棄物に該当“しない”もの、という事です。試験の事だけを考えれば、産業廃棄物に該当する「20種類の廃棄物」を覚えるのでは無く、選択肢に出てくる産業廃棄物に該当しないものを覚えた方が効率的です。

それでは、過去問に出てきた7つの選択肢のうち、産業廃棄物に該当しないものとは?

剪定枝葉 → 一般産業廃棄物扱い
建設発生土 → 産業副産物扱い

以上の2つです。剪定など”管理”に伴い生じたものは、木屑であっても一般産業廃棄物扱いされます。ただし、建設業に係る(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じた)木屑は産業廃棄物として扱いますので注意が必要です。

建設発生土については、なるべく発生しないように計画し、工事間利用の促進に努める事が定められています。原材料を加工せずに再利用出来ることから、廃棄物とは定義されないようです。

それでは、この2つを覚えて産業廃棄物の問題を得点源にしましょう♪
なおこれ以外の選択肢が過去問にあったよ!という方は是非コメントにてお知らせください。

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解  答   上から 2,2,4

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