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書く前の準備はできているか?

文章を書くのは苦手ですか?

書くのが苦手と言う人の多くは「私文才ないから」と先天的な才能に言及します。


僕も昔は「文才」と言うものを信じていました。

小学校の読書感想文で表彰されていた友人には文才があると信じ、国語の授業で筆者の気持ちを正解できる友人にも文才があると信じていました。


僕は当時の僕が文才と呼んでいたものは一切持ち合わせていませんでした。

読書感想文はあとがきを写すことしか考えてなかったし、筆者の気持ちなんて微塵もわかりません。というか筆者の気持ちなんて、出題者が作った幻想だろう、と思っていました。


そんな僕が今文章を仕事にしています。

文章で人を動かし、生徒には文章を読むときは書き手の気持ちを考えろ、と教えています。

変わるもんですね。

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ライティングを仕事にするようになって

「文才は言い訳」

ということに気付きました。


先天的な才能を言い訳にしておけば、自分が努力していないことを責められないで済みます。自分が傷つかないで済みます。だから文才という言葉に逃げていた。


でも「先天的な才能の差が出るほどに努力したか?」

と聞かれるとNoです。


読書感想文で表彰されていた友人はクラスの誰よりも本を読んでいました。彼の頭の中には誰よりも多くの言葉が保存されていました。

当時の僕が文才と呼んでいたものは彼の経験値です。


確かに文才は存在すると思います。

凡人がどれだけ努力しても閃かないような言葉を綴る人もいるでしょう。


ですが、そんなのはごく一握りです。

書けば大ベストセラー連発の作家であればもしかしたら凡人が追いつけないような才能を持っているかもしれません。


でもほとんどの人は才能の差を嘆くよりも前に努力が足りてないことに気づいた方がいい。

大ヒット作家であっても、才能だけで文章を書いているわけではなく、必死の努力をして作品を作り上げています。


ライターの人は聞いたことがあると思いますが、文章は「書く前」に8割が決まります。書く作業はたったの2割です。

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ある日、ピカソの元に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきました。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」
ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。そして、彼女へと手渡しこう続けます。
「この絵の価格は、100万ドルです」
女性は驚きました。
「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ」

ピカソが実際に絵を描いたのは30秒ですが、その30秒の絵を書くのに、30年の努力が積み重なっています。


文章も同じ。

書く時間よりも、書くための準備時間の方が圧倒的に長いです。


文章が苦手という人は、書けないのではなく書くための準備ができていない場合がほとんどです。このnoteでは文章を書くための準備について、お伝えしていきます。


テーマに対しての準備

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ライターの仕事は、文章で価値を伝える仕事です。あなた自身がそのものの価値を理解していないと書けません。読者よりも詳しくないといけない。

詳しいからその文章を書いているのではなく、文章を書くために詳しくなっているのです。

私の場合、Google検索の10ページ目までは必ず見るようにしています(100記事)。そして上位20記事については、タイトル、結論、ペルソナ(推測)はまとめています。

その上で、何を伝えるかをマインドマップ上に整理していきます。


ペルソナに関する準備

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テーマよりもペルソナに関して知ることを大切にしています。

テーマに関する勉強は明確な答えがあります。答えは調べたら出てきます。Google先生が知っています。ですが、ペルソナのことはGoogle先生は知りません。だから全て自分で調べるしかない。


ペルソナに対する準備、
まず始めに「誰をペルソナにするのか?」を決めていきます。

ペルソナに関しては読んでほしい実在する人を1人決めてください。


ペルソナ=架空の人物、と教える人もいますが、絶対に実在する人物にしてください。架空の人物にすると、どうしても自分にとって都合のいい人が出来上がってしまいます。それでは意味がないんです。あなたの仕事は文章を書くことではなくて、文章を通して価値を届けることです

架空の読者に読みやすい文章を書いても意味がないんです。現実の読者に価値を届けないと。

ペルソナを考えるにあたりポイントはいくつもあります。

基本情報である「年齢」「性別」「仕事」「家族構成」など。
テーマに関する「悩み」「知識レベル」など。
そして抽象的な情報である「心理傾向」など。

ここでいう心理傾向はどういった表現に反応しやすいかということです。
ネガティブな表現に反応するのか、ポジティブな表現に反応するのか。

・本人へのインタビュー
・SNSのアカウントを追いかける
・近しい人に聞く
などでペルソナに関する情報を手に入れていってください。


どこまで調べればいいの?というところですが、明確な基準があります。「頭の中で勝手に動き出すか?」です。


ここまで色々説明しましたが、その人物があなたの頭の中で勝手に動き出せばOKです。

 ・あなたの文章を見つけた時の表情
 ・読んでいる最中の表情・リアクション
 ・読み終わった後の感情・行動
こういったことが全てあなたの頭の中で絵として動けばOKです。

もし動かすことができなければそれはあなたがしてのことを十分に知らないということです。


言葉の準備

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文章を仕事にする上で、最も大切。常日頃から準備しておかなければなりません。一朝一夕に身につくものではありません。

多様な文章に触れ、多くの文章を書いていくことであなたの言葉は成長します。

惹きつけられる、魅力的な言葉を書いている人は言葉を多く蓄積しています。例外はありません。


あなたが言葉を磨きたいなら多くの言葉を蓄える以外の方法はありません。

私が推しているのは写経。文字通り書き写すことです。

まずは自分が好きな文章からでいいです。自分のノートに文章を書き写していきます。

手書きすることで、その文章が自然と体に馴染んできます。

どういう文章構成なのか?
どんな言葉を使うのか?
どんなリズムなのか?
どういう風に改行しているのか?

など、その文章の表現を自分の脳に取り込んでいきます。


文章を書く上で、独自性は必要ありません。

あなたがその人の個性だと感じている表現、それはその人があなたの知らないところから取り込んできた表現です。

まずは一つの文章を徹底的に取り込んで、自分のものにしてください。

そうすることで使える言葉や表現が増えていきます。


僕は半年間は同じ人の文章を写経し続けています。

PDF400ページ分。ノート7冊です。

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これだけしていれば、学生時代に国語を憎んでいた僕でも読者の気持ちを考えて、相手に寄り添った文章を書けるようになりました。


文才という言葉に逃げないで

文才は書くための努力をしていない人が作り出した傷つかないための言葉です。文才がないから、という理由で書くことを諦めないでください。

文章は正しい努力をすれば必ず上達します。

あなたが憧れている作家さんもブロガーも、生まれた頃は文字も書けません。そこから多くの言葉に触れて、自分の文章を書いて、少しずつ上達して今があります。

あなたも正しい努力をすれば、人を惹きつけ心を動かす素敵な文章を書けるようになります。


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