『Yamaneko』との出会いについて
『Yamaneko』と出会ったのは、少し小高い山の上にある森だった。
「自由に生きたい」
『Yamaneko』はそう言うと、ゴロンと横になった。
『Yamaneko』の体は、見るからに傷つき、疲れ果てていた。
「そんなこと言うなら、少し休んだらいいじゃん。別に休んだからって死ぬわけじゃないんだし」
毛布をかけようとすると、『Yamaneko』は機敏な動きでそれを避けた。
そして、じっとこちらの本心まで射抜くような三白眼でこっちを見た。
その目に気圧されて、何も言えなくなってしまった。
結局その夜は、ただそこにいるだけの時間が続いた。
一晩、寝るか寝ないかわからないような浅い眠りの後、『Yamaneko』は外に出ようとし、出がけにこう言った。
「動かなきゃ、自由を掴みに行かなきゃ」
私は出ていこうとする『Yamaneko』を引き留め、以後共に暮らしている。
『Yamaneko』は日がな曲を作り、私はその曲に対して感想を返す。
そんな関係が3年ほど続いた。
ある日、『Yamaneko』はまた突拍子もなく、当てもないところへ出ていこうとした。今度は流石に私も怒った。また、傷つくのがわかっていて外に出ようとするのかと。
「それなら、一緒にやろうよ。文章書いたり、宣伝とかはよろしく」
そうして、『Yamaneko』とタッグを組んだ。
申し遅れました。私、『くろねこ』と申します。
今後、『note』にて『Yamaneko』の楽曲公開や、近況などについて発信していきます。
何卒よろしくお願いします。
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