こんな世の中だからこそ、フィロソフィを学んでいきたい。
京セラの創業者で、日本の起業家で多くの経営者が尊敬している稲森和夫さん。
稲森和夫さんが作ったフィロソフィは今でも、京セラやJALにその魂が残されているそうです。
そんなフィロソフィの何がすごいのかと言うと、赤字が続いた日本航空(JAL)の社員をフィロソフィで意識改革をし、着任の翌期には黒字に導いた逸話があるくらいに、従業員教育をするための教科書と言えます。
「私は経営者ではないし、従業員がいるわけじゃないので、必要ない話です。」と、思ってる方。
実は、このフィロソフィは日常生活にも活かせます。
全てを説明すると、書籍が作れる文字数になり、noteの記事向きではないので、ざっくり説明していきます。
【第一節】すばらしい人生を送るために
心を高める
より良い仕事をする
正しい判断をする
新しいことを成し遂げる
困難に打ち勝つ
人生を考える
小タイトルだけでも、内容が気になりますが、その中から紹介していきます。
・心を高める『きれいな心で願望を描く』
世の中には、強い願望は活力となり、願いは叶うという話があります。
しかし、いくら強い願いでも、私利私欲にまみれた願いは叶いません。
きれいな心で描くということは、自分だけではなく周りの人たちや、関わる人たちが幸せになる願いであれば、願望が叶うということです。
それって、三方よしの精神に似ていますね。
・より良い仕事をする『渦の中心になれ』
仕事では色んなところで、渦ができていてその中心にいる人がいわゆるリーダーとして輝いてますよね。
渦の中心とは、何かを行う際に中心にいて行動する人。
日常でいうなら、年末の大掃除で渦の中心にいるのはお母さん。
家族が協力して大掃除をしていますよね?
言い換えれば、お父さんが渦の中心になって大掃除に取り組んでも良いのです。
不満を漏らしながら作業をするくらいなら、自ら渦の中心になって作業をすることで、よりよい結果を残すことができますね。
・正しい判断をする『利他の心を判断基準にする』
利他の心で行動することで、相手を助けるだけじゃなく、周りの人の協力が得られます。
この辺りは、クラウドファンディングが良い実例かもしれませんね。
【第二節】経営のこころ
第二節では、経営に関する教えが書かれています。
ですが、経営者に対しての教えだけではなく、従業員一人一人が経営の知識を持つことで、会社が生き生きとする。
生き生きすることで、業績が上がるのです、と教えています。
そのほとんどは、第一節の教えを元に説かれているので、本当に重要なのは【すばらしい人生を送るために】を、しっかり学ぶことで、経営のこころが身につくと言えます。
第三節【一人一人が経営者】
第三節では、利益を重視した教えで、経営者一人で決めるのではなく、社員と共に経営をしようと説いてます。
ドラマにみられる悪徳社長は、全ての決定権を持ってトップダウンの会社です。
その多くは倒産するか、何かしらの問題が露見して窮地に追い込まれていますよね。
現実でも、トップダウンのワンマン経営は、コロナ過で窮地に追い込まれたんじゃないですか?
その結果、就業時間が短縮されたり、営業不振になってしまったのではないでしょうか?
第四節【日々の仕事を進めるにあたって】
第四節では、お金の使い方や、問題解決の切り口を見つける方法を説いてます。
起業向けのフィロソフィなので、経費を中心に書かれてますが、日常生活でも同じようなことが言えるので、参考になります。
例えば、安いからと大量に購入しても、その保管場所を作るために、無駄にスペースを確保しなくてはならなくなったり、レンタル倉庫を借りたして、余計に支出が増えるのは無駄といえるのではないでしょうか?
問題解決というと、難しく考えてしまいますが、複雑に考えず物事をシンプルに捉えることで、問題を起こさないようにする。と説いてます。
まとめ
稲森和夫さんの残したフィロソフィは、経営を中心に教えていますが、その本質は、より良い人生を送るために、一日の半分を仕事にしている全ての人に向けた教科書だと思います。
ネットでは、宗教だとか、うさん臭いと言われていますが、その教えは人生を豊かにするには、自分の心次第だと説いてます。
お金があろうと、たくさんの好きな物に囲まれていても、心が豊かにならないと、つまらない人生になると、40年生きて実感するようになりました。
フィロソフィとは、そういう心の保ち方を学ぶ教材でした。
おしまい。
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