自由に書くのと自由に書けは違う
おはようございます。今日もウルトラ書いていきます。
1、困るよそんなこと
今回のお題は言葉が似ていても意味合いは全く違ってくる言葉。
自由に書『く』のは自分の意志範囲、でも自由に書『け』というのは依頼同然の言い方なのです。
『良い感じにお願いします!』
エンジニアやクリエイターとしてこれを聞いたことはありませんか? ありますよね? ない人は平和ですが、ある人からしたらゾッとします。
え? なんでゾッとしてしまうのかだって? 仕事の依頼ですよ?
それにゾッとするんです。初めての方は「あ、自由に書いて良いんだな」と感じて素直に応じますが、この後のことを経験済みの人は絶対に断るかさらに詳細を聞き出します。
さて、わかる人にはわかる話をしましたが……わからない人向け、わかっているけど知らないふりをしている人向けに次でネタばらしを。
2、違う
ではネタ晴らし。
『相手の意図が全く伝わってこない』
そうですね、アレを言われても『どういうことを書いてほしいのかがわからない』のですよね。勿論依頼の内容や概要は説明を受けるでしょう、それすら受けなかったら素早くその仕事から手を引いてください。貴方の身のためにね。
仮にクライアントの意図を聞かずに書いた場合、「素晴らしいです! では使わせていただきます」で済むのなら御の字かもしれません(人によってはこれも嫌だとか)。しかしリテイク時の「なんか違うんですよね」という一言で、これが悪夢の引き金になるかならないかの瀬戸際に立たされる場面です。そして一番の問題は「何が違うかわかりますか?」と聞いた時に返される「何か、こう……私の思い描いていたものとは違うんですよね~」。
( ゚Д゚)ハァ?(心の表情)→「ソ、ソウデスカ~……」(もちろん外面はコッチ)
いや知らんし。貴方の頭の中なんて私全然知らんし。
僕らを心が読める仙人みたいな扱いをする人も多くないのだとかこの業界。
もちろん何が違うかを問うて「そうですね、具体的には~」という返答が出る人とはやりやすい。前もってその意図を教えていただければ尚良いのだけど……
シナリオライターはシナリオ書けるけど万能ではない。ましてはクライアントの意図と自身の腕が繋がるから作品が出来上がるわけで、決して単独の力では書いていない(中にはシナリオライターさんが主導で動いているシリーズもあるらしい。本当かな?)。
結論……趣味で自由に書くのと仕事で自由に書いてというのは違うんだからちゃんと指示をください。
それさえできていればリテイクされる回数が1回以上は少なくなるはずです。合同誌だと事細かに説明してくれる方が多いので気を楽に書けますが、説明が足りない、「こういう感じ」とか言われると「え? どんな感じなの!?」と手が止まったり……
もしかしたら私だけなのかもしれませんが、ふと思い出したので書かせていただきました。
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