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食いしん坊でよかったこと

私は鈍臭いし、面倒くさがり屋だと思う。しかし柴犬を飼っている以上掃除はマメにしておかないと人間の全身毛まみれになってしまう。しかもお腹はへるわけで。

なので土曜日こそ普通に家事をしなければならない。
 しかもこの週末には珍しく食べざかりの息子くんが家にいるのでお昼ご飯にチキン南蛮を作った。
 昨日からなんとなくチキン南蛮食べたいし、あと一回油つかったら捨て時だからチキン南蛮作ると思っていた。

思うのは簡単だけど、いざ作るとなると茹で卵から始まるわけで結構面倒くさい。食べるとなると味噌汁も欲しいしご飯も炊きたてがいいし、鶏肉切るところからせなあかんし、いや結構な工程があり面倒きまわりない。

でも食べたい。

衣をつけて一度揚げしたところでタレも作らねばならぬことに気がついた…面倒だ…だけど酸味の効いたあの甘辛いタレがないとチキン南蛮にはなり得ない(泣)

仕方なく小鍋に適当に水、酢、砂糖、酒、みりん、醤油に鷹の爪ちょいと入れて火にかける。

あと、もう少しもう少しで食べられる…!!

2度揚げしながら卵も餅網で潰しあとはタレに絡めて…!!!
あーーっっ
カットしなければならない…まだ食べられない(泣)
しかも一番美味しそうに分厚いやつカットしてみたら真ん中ほんのり赤くても一度タレにつけてひにかけなければならなかった。めんどくせー。いや、ここはこのカットする工程のおかげで生焼け食べずにすんだんだ、よかった〜くらいに思うとしよう。

ここでふとカットなんてせんでもええのでは?と思うこともあるけど、チキン南蛮のイメージは、ほか弁のチキン南蛮なのである。お弁当に乗ってるチキン南蛮はカットしていると決まっている。

やっと出来上がりである。

息子を呼んで一緒に食べると、家のご飯が一番美味しいと言ってもりもり食べてくれるし、タレがからんでるところがパリッとしてて最高うまいって言ってくれた〜作ってよかったチキン南蛮。最後にらっきょうも食べるよチキン南蛮。

私は子供の頃チキン南蛮はほか弁でしか食べれないと思っていた(本気)
今思えば私の母はあまり料理しなかった。私が歳の離れた3女で姉たちと食べる時間も違うし、もう料理にうんざりしていたのだと思う。

その気持ちもいまとなってはよくわかる。

でもわたしの嫁ぎ先にほか弁なんてない。

山の中の田舎の村に住んでいるし、近くのスーパーの惣菜はあまり美味しいとは言えない。

しかし、ここでまた面倒くさがり屋が発動する。シンクの片付け終わるまでが母の食事なのである。ああ、満腹になったら動けということか。

誰にも期待してはいけない。食べたいものは自分で作り、そしてかたずけるのだ。自分でな!!!

そんなこんなで食い意地が張っていて良かったなぁと思う次第である。なんでも作ればいいのだ。そして片付ければよい。

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