私がキャバクラで勤めて良かったと思うところ。

一度女性で生まれたら
薦めたい事がある
それは
キャバ嬢をやる事です。

ただキャバ嬢をやるのではなく
キャバ嬢を勤める事です。

キャバ嬢をちゃんと勤めるという事はどういう事かといいますと、
このお仕事を先入観で見るのはやめましょう。


究極のサービス業です。
人が何かのために払うのは何であっても法律で許されていればいいです。
そういう意味でいうと究極のサービス業と言えるものでしょう。
最も時間、空間に対して支払われるものの中でお金が集まるところで、尚且つ会社的にはコスパがいいものかもしれません。
箱の中に必要なのは、座るところとテーブル、お酒と人件費のみです。
コンサートとかディズニーランドとかを比べてしまうと当然
集まる金額が違いますから、ただそこにはものすごい費用のパフォーマンスコストがかかってきますから。
キャバクラに必要なのは人とお酒のみです。
人が作る空間のみにお酒代場所代としてお金が支払われます。

究極の個人事業主がキャバ嬢だと私は思っております

究極の個人事業主を若いうちからやらせていただけるといった面で一度真剣に勤める事に意味があります。

社会に出て対会社なのか対個人なのか営業は様々ですが、
対会社をとっても究極は会社にいる誰かです、つまり対個人です
そういった意味では同じでしょう。

対人に対しての究極な営業(サービス業)を勤めるという事に意味があるわけです。

そこで
キャバ嬢の勤めるといいところ、キャバ嬢の正しい勤め方を説明していきたいと思います。

① 小さな会社を商売をみれる
お金の回り方がとってもシンプルです。
人が人にサービスを売る、時間、お酒で提供する、お客様からいただいた売り上げが売り上げの全てです。
つまりそのサービスを提供する人の価値が高ければ売り上げが上がります。
人の価値があがれば空間の価値も上がります。なのでまた売り上げが上がります。それだけです。
商売の基本、安く買って高く売るを見ます。
お酒も原価を考えたら信じられない金額です。それに付加価値がついて高くなります。この付加価値とはサービス料でそれを箱にいる人間が必死に磨いていくお仕事です。
そのサービスを作るのは誰か、キャストと黒服さん、キッチンです。
キャストは席に着く女の子、つまりそのサービスをダイレクトに提供する人です。その女の子を管理する黒服さん。お酒やおつまみやフルーツ盛りなど作るキッチンさん。
キャストの女の子のすることは、お客様を呼ぶ事です、そして呼んだお客様に満足してもらう事です。そして売り上げを上げる事です。
黒服さんのすることは、まずそのキャストの女の子の管理です。教育者です。かなり重要です、どうしたらやる気を出してくれるのか一生懸命考えます。それと大切なお仕事は箱を回すことです。回すというのはどうゆう事かといいますと、席を回すという事です。女の子を席に着かせる、抜けさせるのタイミングを考えながら回すことです。これ、かなり頭使います。人がたくさんはいっている箱には理由があり、この回すのがうまい頭の回転の早い黒服さんがいるお店はたいてい繁盛しています。
回し方で全ては決まると言っても過言ではないでしょう。
例えば新規のお客様に対してのキャスト付けは、センスの良い黒服さんであれば、すぐにどのお客様がお金を持っているかの嗅覚を持っている人もいます、そしてその人がお金を使うタイプなのかタイプじゃないのかもかぎ分けられる人もいます。そして一目見てどのキャストがタイプなのかもわかる人もいます。ここまでくると、かなりカリスマです。新規のお客様に対して適切な女の子を付ける事、または指名になりそうなキャストを付けるのはお店の生命線です。また来てもらわなくていけませんから、とっても大事なお仕事なんですよね。
素敵な黒服さんに会うことができたらキャバ嬢としても幸せだという事です。芸能界でいう、マネージャーさんみたいな存在ですね。ただ、他力本願はやめましょう。キャバ嬢が黒服さんを育てていってもいいのです。その気持ちを持てるとかなり働き甲斐があります。
二人三脚という感覚を持つのです。
ダメなところははっきり言ってもらう事にしましょう。
客観的な意見は大切です。
そして何より持っておかなきゃいけない感覚としては味方なのです。
彼は自分の売り上げ上がる事が彼のお給料に反映します。
つまり良かれと思って言っているはずです。
お互いの利益が同じベクトルなので、変に反発しない方がいいです。
素直にだめなところを身うちに指摘していただいて直していった方がいいわけですよね。
私自身初め、すべての言葉が嫌味に聞こえてきて何なんだこいつは私の気持ちなんかわかるわけないとものすごく反発していました。
こうした方がいいんじゃない?と言われても黒服のあなたに何がわかるんだと全く受け入れられなかたのです。
それでものすごく後悔しました。
あなたの利益のために働いてるんじゃない、無理難題言うんじゃないよ、とか、自分の利益のために利用しやがってみたいに初め考えていました。
かなりせこい考え方ですよね、今考えると恥ずかしいです。
小っちゃな考え方です。別に彼の利益の目的であってもいいんですよね。だってそれが私のためにもなるんだから、自分だけがおいしいなんて世の中そんな話はありません。ビジネスで長く続く関係はwin-winです。お互い高めあえばいいものをそんな考え方しているだけで損です。会社が儲かってばっかりでとか言う人たまにいますけど、私が昼働いていてあまりその感覚にならなかったのは、その考え方がばかばかしいと夜の仕事をしている時に理解したからだと思います。会社が儲かるのは当たり前です。会社の箱があって私が働けているわけで、会社の商品があるから物が売れるわけです。当たり前の話ですよね。私はそこに自ら選んで属しているわけですから、当たり前の話です。
ある時、私が良かれと思って発した発言に気分を害されたお客様がいてかなり落ち込んでいる時に私の担当の黒服さんにアドバイスされたことがあり、かなり落ち込んでいたのと本当に理由がわからなかったので、アドバイス通りにまずお客様に謝って、尚且つその黒服さんが一緒に頭を下げてくれた事がありました。
その時に、私の考え方は今まで間違っていたんだと痛感したんですよね。
彼の利益の目的であっても何であっても彼の話を聞き入れる事は自分にとってメリットしかないと。
そこから一気に私の数字は伸びました。一番私を近くで見ている自分のビジネスパートナーの話に耳を傾けて、いけないところを修正していく事を覚えたんですよね。
人が人を教育して、協力しあって売り上げを上げていくんだなぁと、
こうやって商いは成り立っているんだなぁと思いました。
黒服さんにお客様が付くこともあります。
気にいられるのがうまい男の子、いるんですよね、
こういう子は、違うお仕事に就いたとしても成功するんだろうなと思ってみていました。

また、サービス業はかなり社会の景気に左右されるお仕事です。
なので世の中の景気の流れを見る事もできます。
あ~だんだんこの業界の人の足が遠のいてきたから、厳しいのかなぁ~とか、逆に来れないということは忙しいという事だから景気がいいのかなぁ、などと気づく事が多いです。
そういった事をダイレクトにおおきな景気の流れを実感できるのも、キャバクラで勤める大きな利点でしょう。

②人目にさらされる

単純な話、人につねに見られて値踏みされているので、綺麗でいようと努力します。女は見られていないとどんどん怠けていく生き物だなぁ
と自身の経験から思っています。
見られる事で意識が芽生えるのと、綺麗でいる事に価値があるという実感が湧くので意味があって綺麗でいる事を選択します。
そして背筋が整います。ドレスを着ているので、姿勢がわるいと似合わなくなります。なので姿勢が良くなります。
人にどう見られているかを意識する事を覚えます。
人のどう見られているかは会社にいても必ず必要な意識になりますのでこれを毎日何時間か意識し続ける事で習慣化されます。
そして人に見られている事に慣れてきます、これはとっても重要で、なかなか家族や、学校などの狭いコミュニティーで育っていった私たちが会社に勤めたり、色んな人と関わっていく中で人に見られる場面は多いです。
たとえばプレゼンだったり、大人数で話す機会も増えてきます。
私はもともと意外だと言われるのですが大人数の前で話すのはあまり好きではなかったです。緊張するというよりは、大人数の人に見られている感覚が苦手でした。ただ、毎日毎日色んな人にじろじろ見られるキャバ嬢をしていましたので、あまり人に見られる事に抵抗がなくなりました。

③労働対価がわかりやすい

まずものすごく平等な社会です。学歴はいりません。親の力もいりません。
どこの家庭で育ったは全く関係ないのが水商売のいいところでしょう。
なかなか日本の社会にこんな勤め先はないのではないでしょうか。
そしてなにより平等なのは、
自分の立てた売り上げに対して対価がきまります。
時間に対して(サービス料)の自分の価値を高めていくお仕事です。
売り上げがあがれば報酬も上がり時給もあがります。比例していくどころかダイレクトです。
なかなか昼のお仕事は最初そこまでダイレクトには反映されません。
その点若くしてダイレクトに成功報酬を味わえるのはキャバ嬢を勤める利点です。売り上げから支払われるので努力は見える化しやすいですし、
その分目標設定もしやすいので、売り上げを上げようとする目的意識が働きやすいです。

④自分のコンプレックスと向き合う事ができます

人に対しての付加価値以外に支払われるものがないので、原因が大抵自分だという事に集約されます。言い訳が利かないのがいいところでしょう。
上司が~とか部下が~とか会社の商品が~
とか一切関係ないお仕事ですので、売り上げが上がらないのは、自分の人気がないだけです。自分のサービスに価値がないだけです。
なので徹底的に自分の何がつまらない人間なのか指名してもらえないのか、売り上げが上がらないのか考える事ができます。
話すのが苦手な子もいます、話せないことにコンプレックスをもっている子も、かわいくない子もいます、かわいいというのは最も相対的に判断されるので難しい話ですが、かわいいだけでは当然指名してもらえない事に気が付きます。稀に本当に本当にかわいすぎる子でスタイルも良く
存在しているだけで指名される子もいますが、長く続きません。
なのでそんな子も考えていないと売り上げは落ちますし人気は続きません。
なのでかわいくて考える事が出来る子は同然ながら掛け算方式で売り上げは爆発的にあがります。
私は大してスタイルが言い訳でもなくかわいいわけでもなかったので、
とにかくめっちゃ面白いししゃべれるけれどもその割にはかわいいよねという掛け算方式を使う事にしました。それもはじめはたいしてかわいくないい事のコンプレックスと向き合った結果の答えです。
あと私は今まで箱入り娘でしたので、真面目に見えるがコンプレックスでした。どうしても抜けきれないお嬢ちゃん感をどうしたら抜け出せるのか徹底的に追求した結果私の中の答えはちょっと下品な人に近づこうと思いました。気持ちが良い下品はどんな感じなのか、汚い下品にならないまでのボーダーラインはどこにあるのか、色んな下品だなぁと思う人を徹底的に調べて研究しました。
一つでた結果は、抜けきれない隠し切れないお嬢ちゃん感がむしろコンプレックスではなく、汚い下品に見えない保険だと気づきました。
どうしても隠し切れないので多少下品な事を言ったりしてしまっても、なんか接しやすいとか庶民的だとか思ってもらえるとある時気づいてこれは強みなのかもしれないとプラスに考える事にしました。
意外とコンプレックスだと自分で思っている事でプラスにできる事あると思いますよ。体系も、キャバ嬢で売れているとなるとがりがりなほど細いってイメージを持たれがちですが、正直そうです、細い方がドレスは似合うし見栄えもいいです。
ただ、男性はそこまで女性が思っているほど細い子が好きなわけではないのと、年上の方が細い子がそこまで好きではないんだと知りました。
なので私はキャバ嬢の中では割とぽっちゃりだと認識していてそれをコンプレックスだと思っていたのですが、それを強みに変える事にしました。わざと肌を隠すよりはミニドレスをはいてぽっちゃりがウリですと言わんばかりの恰好をすることで逆に指名を取れました。もちろんぽっちゃりにも限度がありますのでそれなりに気を付けないとだめですが、隠すより出した方がいい事は間違いないです。それがいいって言ってくれる人必ずいますから。

⑤コミュニケーション能力が身に付く

システムがとっても簡単で、人と話すのがうまかろうが下手だろうが、お客様の隣に座らせられます。それが自分のお客様だろうが、誰かのお客様だろうが新規の誰のお客様でもなかろうが隣に座ってしゃべるのがお仕事です。
嫌でも慣れてきます。何時間も毎日やっていれば嫌でもとにかく慣れはします。嫌でも話さなければなりません。話さないと仕事になりませんから、まず話すことを覚えます。会話をすることを覚えます。そしてだんだん会話して続けさせなければいけない事をしります。なので徐々に会話を続けることができるようになります。その中で、前に出ていってアピールしないと会話を続けているだけでは指名に続かないと気づきます。単純にかわいいだけで指名をもらうのは至難の業なので、かわいいと思われるのにはどうしたらよいのか考えます。”かわいい”という価値は見た目だけではありません。
よくこうゆう体験ありませんか?ドラマを見ていたらだんだんかわいく見えてきたとか、中身を知ったらだんだんかわいく思えてきたとか、化粧の仕方でかわいく見えてきたとか、最初かわいくなかったタレントさんが売れるようになって自信がついてくるとかわいく見えるようになってくるとか
そんなもんです。かわいくなくてもかわいく見えてくる方法はたくさんあります、自分がどうしたらかわいく見えるのかを追求しました。人気の女の子はみんな愛嬌があります。笑顔がかわいいです。人気の女の子を観察しまくりました。反応がかわいいです、リアクションがいいので話していて気持ちがいいんだと思います。そしてよく笑っています。単純な話に聞こえるのですが一日何時間もやってみてください。かなり疲れます。私も仕事が終わったあとスイッチが切れて憔悴しきっていました。でもそれがお仕事です。自分の仕事だと思って毎日続けていました。そんな風に頑張っている姿もまたかわいく見えてくるのです、そうすると応援されるようになります。応援されるようになると無敵です。アイドルや芸能のお仕事もそうですよね、応援されると強いです。応援したいと思えば思うほど通ってくれたり売り上げを上げてくれますから応援されてなんぼです。
とはいっても笑顔が素敵で愛嬌があるだけでは、指名が取れません。新しいお客様の席についたときは、短い時間で自己アピールしなくていけないからです。短期間で印象に残るコミュニケーションをとるのはかなりスキルがいります。みんながしているような質問をしてもつまらないです。
私は素直に指名をくださいって言っていました。は?大抵のお客様は言います。ただそこで指名をした方が楽しいよっだってころころころころ女の子が席変わって言って同じような話何回もされてめんどくさくない?私を指名してくれて仲良くなったら楽しい時間になるもんその方がせっかくキャバクラに飲みに来てるんだからいいじゃんみたいな話をしていたと思います。なんだこいつって思われた人が大多数だと思いますがその中でなんかこいつうけるなみたいに思ってもらった人に指名してもらって、その指名してもらった人に楽しんでもらえるよう楽しいコミュニケーションを心がけていました。これもコミュニケーションスキルをつけていたからできた事で、絶対こんなことを言ってはいけないタイミングだったり、人だったりがあります。トライアンドエラーで身に付けました。そこでお前何言ってるんだって切り捨てられて傷ついたり悔しい思いもしましたが何もしないよりましです。
こうやって、いろいろタイミングはかってしゃべったり、空気を読みながら発言したり、爆笑が取れた話はポケットにしまってまた話してみたり、こんなことを永遠毎日一生懸命真剣にやっていれば嫌でもコミュニケーションスキルあがります。逆にだらだらだらだら座っているだけでは何も得るものがないので、お勤めするなら真剣にやるのが鍵です。

⑥絶対会えない人に会える

年齢が関係ない職場ですので、年功序列ではありません。
在籍順です。もちろん年上の方に在籍が早いからと言って、タメ口ばりばりみたいなのはよくないと思うのですが、
基本的に年功序列ではないので入ったのが早い人が先輩になります。
そしてお客様は普段絶対にお昼会えない人の隣に座る事ができます。
それはすごい事ですよね。素晴らしい特権だと言えると思います。
その人と仲良くなるのも一瞬で終わってしまうのも個人の力ですが、
仕事上の関係性はないので、ある意味フラットです。
私自身はそこで委縮してしまう必要はないと思っていました。
私は取引先ではなく、たまたまお酒を飲みに来て隣に座った女の子、その事を常に頭に置いていました。堅苦しいのは嫌でしょう。逆にフランクに話した方が私はサービス業としてはいいのではないかと考えていました。
考え方はそれぞれありますが、もちろん人生の先輩として、目上の方に対しての最低限の配慮は必要ですが、私は部下でも、取引先のお客様ではない、と思って接していました。なので横柄な態度を取る人は自らお断りしていました。なぜならば関係性は続かないと思っていましたし、私には特別扱い言いなりみたいな接客は向いていなかったので止めました。
そうゆうのができる女の子を指名してくれればいいと思っていました。
昼に会うことができないというのは、数もそうです。
毎日新しい色んな年齢色んなお仕事色んな人間と話すことが出来ます。
しかもそれが対面です。表情も見れますし、動作も見れます。
人間観察し放題です。これはかなりの特権ですよ、いろいろな情報を手に出来ます。こうゆう人はこうゆう表情するんだ、とかこうゆう言葉にこうゆう返答が返ってくるんだとか、何人かで来たときは、そういう関係性なのかとか想像しながら聞く事ができます。
人間関係がいろいろ見れてそれだけで勉強になります。
若いうちに、色んな種類の大人を見る事はそれだけで価値があります。社会に出て自分がいかに普通なんじゃないかと思わされるほどいろいろな角度で変わった人(自分とは違うという意味で全員変わって見えます。)に出会い、お仕事をしていきます。そして選べない事もあります。学校とは違いますから、選んでばかりはいられません。嫌だから付き合わないが学校では通用しましたけど、社会に出たらそれは大変もったいない事です。
嫌だから付き合わない、社会に出てビジネスで貫くことは新卒だったり、働き始めたばかりは厳しいでしょう。わからないです、極論は可能かもしれないですけども、正直もったいないです。
嫌だから付き合わないより、嫌だけど好きになってみたり探求してみて面白みを感じてみるとか、嫌だけで切ってしまってはもったいないと感じております。ただそんな事は急には出来ないですし、キャバクラで勤めていれば嫌でもすごい数の大人を見て接してきますから、並大抵の人ではびっくりしません。


私の経験を元にしたキャバ嬢に勤めて良かったなと思うところです。
全ての事に言える事ですが、
真面目に
というのが大前提のお話をさせていただいております。
正直どんな事も真面目にやらなければ身に付く事は何もないです。
やるなら徹底的にバカ真面目にやりましょう。