【COLUMN】2009-2020 by KENT

どうもKENTです。

先月リリースした2nd Album"RISE OF
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色んな方々に聴いて、触れ回って、広めて、評していただいているようで嬉しいです。ありがとうございます。

本腰を入れて黒衣の活動を再開したあたりから、どんな経路で皆さんに黒衣を見たり聴いたりしてもらっているのかなあと、うっすら考えることがあります。

pekoや梅田サイファーの活躍、イベントなら華金、口(クチ)等々。
んで当然のように黒衣の片割れとして俺が居る。誰?ですよね。

ミステリアスでいいなあと思いつつ冷静に考えると、きっと第一印象は
「鼻の下に髭を蓄えpekoの相棒の名乗る痩せ形の男」
我ながら気持ち悪いので自己紹介も兼て少し書きます。

黒衣の1st Albumから2nd Albumまでのことを中心に、過去のささやかなディスコグラフィーにも触れるのでpekoの前回の投稿をご一読の上、それらの付録程度にお読みいただけると幸いです。

長文で駄文です。ご了承ください。


前回pekoが書いたように、高槻POSSEのatius君やJABさんに縁を結んでもらって割とトントン拍子にアルバムの話は決まりました。
ただ話をもらった時点での曲のレパートリーは9曲か10曲。納期は2ヶ月後。
当時首謀していたアマチュアナイトというイベントや黒衣に何とか箔を付けたいと躍起になっていたので、チャンスを逃したり、条件について話し合うことは考えもせず多くの人の力を借りて製作に取り掛かりました。
この辺りの葛藤もpekoが書いているので割愛しますが、作品の全体的な仕上がりも評価も納得できないものでした。
もちろん同じ条件でブチかませる人は居ますが、僕たちはできなかった。

そのせいか『黒衣でやれること、狙いたいこと』と『自分がRAPしたいこと、できること』がバラバラになって調子が出ない。んでもって結果も付いて来てない後ろめたさと音楽活動以外のアレコレを言い訳にイベントに顔を出すことも少なくなっていきました。

活動が停滞してく中、朋友CRDの自宅兼スタジオで黒衣の曲を作ってみてもしっくり来なくて作品の完成には至りませんでした。

話は逸れますが、ホラー、サスペンス、スリラー、あと恋愛?その類の映画を観ていると、登場人物のディスカッション不足だけがストーリーの動力に感じることはないでしょうか。
「いや!話し合ったら解決やろ!その小屋に入るな!その電車に乗るなよ!」みたいな。

当時を思い返すとまさにそんな感じで、険悪云々の前に色々抜け落ちたまま黒衣の活動を止めました。

この頃からpekoはRAPPERとしての活動が実を結び始め、一方僕は仕事(派遣)に追われ、女(2人弱)と酒(ウーロンハイ)に溺れる日々が始まります。
謙遜で書いたつもりですが、多分間違いありません。

そんな堕落の日々と当時進行ながらソロでの活動もスタートしました。
黒衣の活動を休止する少し前あたりからCRDは僕のことを気に掛けてくれていて、休止を決めた直後から彼のスタジオで製作をさせてもらっていたように記憶しています。

2008年頃に知り合ったO-magariが、イデボーやgope(IKIFUN WORKS)と地元石橋にあるクラブBHANCでやっていたイベントで出番をもらって、人前でRAPも続けられました。

先日、O-magariとgopeに当時伝えられなかった感謝の気持ちを酔った拍子に伝えたら「お前に出番はやったが励ました覚えはない」と言われました。
シャイで粋ですね。

とにかく、ここでも色んな人達の力を借りて試行錯誤(ほぼリハビリ)しながらソロのLPとEPを作りました。
ごっそり端折りますが、なんやかんやあって自分なりに成長を実感しつつ曲は作れるようになっていました。

ただ目標がない。続ける限り緩やかに上手くはなるやろうけど。
死ぬまで続けたいけど惰性で続けたくない。

例えばどんな場末のステージでも、例えば5分の出番でも『それなりに経験もあって卒なくこなせる緊張感のない中年』と『腕はなくても気合入ってる若者』なら間違いなく後者が立つべき。曲を作る機会も後者に与えられるべき。

当時僕が前者だったとは思いたくないですが、間違いなく中年にはフェードインしてたので「僕が引っ込んだら他にお鉢が回って、その方が良い場合もあるのかな」と考えるようになりました。
確かEPを出して1年経った2016年中盤から3枚のソロ作品の構想して「これで変わらなかったらやめよう!」と、終活みたいな計画を練っていました。

そんな折、これまたpekoが前回書いたように2016年の暮れにKOPERUが何故か黒衣に出番をくれて、pekoと話し合って「今やるなら2MCじゃね?」みたいな話になって今までの遅筆が嘘のように1ヶ月ほどで2曲作出来て黒衣復活。その理由は不明ですが最高のタイミングだったんだと思います。

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その後にリリースしたMini Album”OVER NIGHT”の”衝動”という曲は、pekoがトラックを作ってから「Mini Albumの1曲目」ということ以外は決めずに各々RAPとHOOKを書きました。この曲の仕上がりというか、方向性の一致も手応えになり今回のアルバムまでの活動に繋がってるかなと思います。
”衝動”が再開後の『理念』で、今回のアルバムの”TIMELESS”はその「前日談」です。

活動再開後の出会いや再開、今回のアルバムについても書きたいのですが、かなり長くなっているのまたの機会に。

えーと。
ぐぅエモ風エピソードの後に大変恐縮なのですが、黒衣の1st Album"TIME IS COLOR”と私のソロEP”SUMMER BREEZE EP”を在庫売り切りで販売します。
下の画像から購入いただけます。
※ありがたいことにTIME IS COLORは完売しました

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言い訳をさせていただきますと"TIME IS COLOR”がインターネットの世界で異様な値段で販売されていたので「そっちを購入いただくよりは良いだろう」と思ったのと、SUMMER BREEZE EPは全体的に夏向きだからです。

2作ともアチコチこそばい部分もありますが、客演等、楽しんでもらえる部分もあると思います。

最後にもうひとつ昔話をさせてください。
9年前の活動休止直前に作った曲の中に”朝”という曲があります。
完成から7年後も経ってMini Album”OVER NIGHT”に収録した曲です。
今よりバカで未熟で視野が狭くて勝手にしんどがってた時に書いた歌詞を改めて読むと、その中身は自分達への願望だったのかなと思えます。

良いように書きましたが、過去のナシもある程度アリに思えて、この先に少し期待しつつ制作やライブに向き合える今現在と、その相手をしてくれる人たちに感謝します。このご縁が皆さんの損にならないよう善処します。

もちろん過去作や身の上話だけでなく、今後の活動も面白がってもらえるよう仕込んでおります。是非ご期待ください。



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