家族のありかた

王様の耳はパンの耳5

中学以来の友人と明け方まで議論をしていた。
若者の(なんの生産性もない)話ではあるが、そういう話は好きだ。

今回もっとも盛り上がったのが、「家族とはなにか」というテーマ。
家族をつくる、ということは愛し合った2人が結婚をして子供をもうけるという流れが一般的である。
法律婚に同性婚を含めるかどうかの議論は進んでいるものの、それでも愛し合う2人が家庭をつくるという構造は変わらない。

そこに疑問を感じたのが昨夜のわたし達の出発点だった。
たとえば、強い友情で結ばれている4人が「家族」をつくることは可能なのだろうか。
シェアハウスをして「家族同然」の生活を送ることはできそうだ。
「家族」と「家族同然」の間には確かにはっきりとした違いがありそうに思えるのだが、それがなんであるかを言い当てることができない。

家族に血縁関係が必須でないことは数々の事例から明らかなのだろう。
法的な裏付けが必要なのだろうか。
結婚や養子縁組などで法律的に家族とされた関係ならば、その人たちが家族であることに疑いようはなさそうだ。
では、今のところ法律婚を認められていない同性カップルは、家族ではないのだろうか。
生計を共にして協働で生活をしている複数の赤の他人は、家族ではないのだろうか。

答えの出しようがないのだけれど、興味深い議論だし、工夫次第では今までの枠組みから外れた家族をつくれる気がする。

いつかそんな家族の一員になってみたいと思う初夏の明け方であった。

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