【そっくりな2チーム】FCポルト×ACミラン【CL グループB 第3,4節】

 前節のこのカードのレビューが間に合わないという大失態を犯してしまい申し訳ございません。ということで、今回は第3節と第4節のレビューをまとめて行いたいと思います。ちなみに、2試合とも全く同じ構造で全く同じ展開になっていたので、まとめちゃっても問題がないという、僕としてはありがたい2試合になりました…

スタメン

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刺さったのはポルト

 両チーム4-4-2のシステムで配置が噛み合うということもあり、高い位置から積極的に人をはめる形でプレスを互いにかけ合いました。なので、ハイプレスで奪えればショートカウンター、奪えなければ自陣PAまで撤退させられるという中盤が省略されたサッカーが180分通して展開されました。そして、実際にゴールという結果を生み出せたのはポルトでした。

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 とりあえずますはミランの配置を見ていきます。右と左で特に大きな違いが見られたのはSHの立ち位置になります。右SHのサレマーカースは、時には左サイドにも流れるくらい中央のライン間に入ってきてのプレーを好みますが、左のレオンは足元でボールを受けてのプレーを好むので基本的に大外に張っていました。ちなみに、2試合目ではレオンも中に入ってくるシーンが目立ちました。

 そして、後方でビルドアップを行うのは2CBと2ボランチの計4人で、ここに対してポルトはボランチ同士をぶつけ合って同数を生み出し、高い位置でのボール奪取からカウンターにつなげることができていました。実際に得点を奪えたシーンだけでなく、2試合通じてミランは後方でなかなかボール保持を安定させられませんでした。

 それでもポルトのプレスは完璧ではなく、ミランがボールを前進させることができるシーンもありました。

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 特にポルトの左SHのディアスがプレスをかけるわけでもなく高い位置に残っていることが多く、その背後でミランの右SBカラブリアがボールを引き出して前進していくというルートを見つけることができました。

 しかしミランのプレスも同じ形で剥がされるという、非常に仲良しな展開続いていきました。

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 ポルトに比べてよりマンマーク色が強かったミランですが、なかなかプレスをはめることができませんでした。そして、プレスの剥がされ方はポルトとそっくりなものでした。

 同じように左SHのレオンが高い位置に残っているところから、背後でSBにボールを引き出されて前進されるという形です。ちなみに、ポルトの右SHのオタビオはミランの右SHサレマーカースと同じように中に入ってくるタイプで、左SHのディアスとレオンはサイドに張って仕掛けて守備には貢献しないタイプという、全くそっくりな2チームです。

第4節のスタメン

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 緑で囲った選手が第3節からの変更になります。ご覧の通り、そっくりタイプの両SHは変わらなかったので、本当にそっくりな2試合目となりました。これでミランはGS突破が厳しくなりました…結構今季は注目していたのに…

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