見出し画像

チャンピオンズカップファイナル【サイクル1】の思い出

 くろきです。11/26(土)、11/27(日)に行われたチャンピオンズカップファイナル 【サイクル1】に参加しました。結果は7-4-1で31位。最終的に成績8-4オポ上位までが次回プロツアーの権利獲得となり、あともう少しというところでした。目標には及ばなかったものの、2日間通して楽しく充足した経験になり、サイクル2ではもっと勝ちたいと前向きな気持ちになりました。本記事ではこのイベントを通して僕が感じたことを紹介したいです!

公式のイベントカバレージはこちら

予選期間のこと

 チャンピオンズカップ予選の詳しいシステムは特設ページを見ていただければと思います。

ざっくりと
①7~8月の店舗予選を抜け、9月にエリア予選でファイナルの権利を獲得する。
②7~8月のプレミアム予選でいきなりファイナルの権利を獲得する。
という2つのルートがあります。

 僕は7~8月の間はなるべくプレミアム予選に優先的に参加し、プレミアム予選に出ることが難しい日は店舗予選に出るという方針で予選に出続けていました。「まあいつか抜けるでしょ~」という感覚で予選に出続けるも、なかなか抜けることができずに友人はどんどんと予選を抜けていきます。時間が経つにつれて焦りや気持ちが荒んでいくのを感じました。

 そんな日々が続いたものの、予選のある最終週になんとか店舗予選を抜けることができました。苦労した期間が長かった分喜びもひとしお。

 店舗予選の先にあるエリア予選は、3回目の参加で石川の予選を突破。ただ予選に出るだけで帰るのも勿体ないな~という思いもあって、観光も楽しむことに決めていました。自発的に旅行に行くことがないので、こういう機会があるからこそ満喫できました。

 予選の期間は大変な気持ちもありましたが、思い返すと楽しかったと思える日ばかり。自分は勝てなかったけど友人が勝ってくれて嬉かったり、これまでSNS上で仲良くしていた方と実際にお会いすることができたり、予選を通して新たに知り合った方がどんどん増えていったり…  予選を通して得られるものは権利だけではないんだなということを実感しました。

ファイナルの準備

 ファイナルへの調整・練習はSWDさん主宰の調整グループに誘っていただいており、そこで行っていました。コンベンション出場者も含めて21人と規模が大きく、最初は細かく調整を行うというよりは各デッキの情報共有が目的のつもりでいたのですが、グループ内の熱量が高めで、相性表の作成やサイドプランについてなど深く掘り下げたことも議論していました。

 調整を始める段階で、僕個人はデッキ選択について次のような方針でデッキを探し始めました。

・参加者のレベルが高く、プレイの面で相手を上回って勝つことが難しい。
・パイオニアはデッキの相性差が大きく、デッキ選択で勝ちたい。

→世間の意識は薄いがパワーの高いデッキを探すことに。できれば【緑単】、【ラクドス】、【イゼフェニ】の3つのうち2つに五分以上の相性があるデッキが好ましい。人気の少ないデッキを試し、良いものが見つけられなかった場合でもどうにかなるように【ラクドス】や【イゼフェニ】も練習しておく。

 最初は【エニグマ】(《奇怪な具現》デッキ)を触り始めましたが、どうしてもマナベースやタップイン・ショックインが多くなってアグロに落としやすいこと、【緑単】相手に妨害手段が少なく速度負けすることが気になり候補から外れました。

 次に触り始めた【独創力】が想像以上に感触が良く、概ねこれで良さそうだなと感じたので集中的に調整・練習することに。グループ内にもともと【独創力】を使っていた方が多く、知見を吸収したりデッキのアップデートが行われる効率が良かったことも決め手になりました。

 グループで新しく発見されたアイデアが《変わり谷》の採用です。たったの1マナで《不屈の独創力》のタネを用意することもできる上に、火力で対処しにくいPWに圧力をかけたり、押されている状況でブロッカーとしてターンを稼ぐことができたりと非常にデッキと噛み合っていました。

 グループ内で【独創力】が良さそうという流れができていたものの、細部のカード採択やリストの良し悪しの判断ができずすり合わせが難しいだろうという話になり、【独創力】を選んだ人も最終的なリストは各々が調整する形になりました。僕は【ラクドス】に勝率を出したかったので構える裏目の少ない《かき消し》を多めに採用することに。

 最終的には満足のいくリストになりました。

https://mtgmelee.com/Decklist/View/258843


ファイナル当日

■成績

7-4-1 31位

R1:【緑単】××
R2:【セレズニアオーラ】○×○
R3:【ラクドス】○○
R4:【エニグマ】○×○
R5:【ラクドスサクリファイス】○○
R6:【ボロスヒロイック】×○×
R7:【アゾリウスコントロール】ID

R8:【ケルーガ】○○
R9:【ラクドス】○××
R10:【セレズニア天使】○××
R11:【アゾリウスコントロール】×○○
R12:【独創力】○○

■参加した感想

・リスト公開制が懐かしい
 以前行われていたMTGmeleeのCS予選はリスト公開で行われており、形式には馴染みがあって懐かしいと感じました。そのお陰かリスト非公開の大会よりも落ち着くことができ、冷静なプレイができた場面も多かったです。

・激しいゲームが多く、体験として非常に面白い
 強いプレイヤーばかりのためギリギリで勝敗が決まることが多く、ゲーム中の高揚感がこれまで経験したことがないようなものでした。もちろんデッキの性質もあるとは思いますが、相手のレベルの高さやイベントの雰囲気が強く影響しているように思われます。

・デッキの良さを引き出すことができた
 
【独創力】は《世界棘のワーム》と《歓楽の神、ゼナゴス》を揃える派手なワンショットに目が行きがちですが、実は色々な勝ち方ができるデッキです。《キキジキの鏡像》を2枚揃えてコピーを生み出し続けたり、カウンターを構えながら《サメ台風》で攻めて最後は《変わり谷》で押し切ったり、サイド後は《船砕きの怪物》で相手を詰ませたり… 何らかの事情でコンボを揃えることができない場合でも、工夫してゲームを進めていくときが使っていて特に面白いと感じます。

 サイド後にデッキの形を変えやすいこともデッキの特徴です。サイドボーディングを気持ちよく行えた上に意図した通りの勝ち方ができるゲームも多く、デッキを手足のように動かしポテンシャルを活かせたという手応えがありました。

・以前よりも少しは成長したなと思える結果だった
 前回のテーブルトップの大型イベントは5月の日本選手権でしたが、その時は2日目まで進んだものの、負けを引きずったままミスが増えてドロップして終わりました。今回は負けてもあまり気持ち的な落ち込みはせず、適度な緊張感で各ラウンドに臨むことができたように思います。結果的にはプロツアー権利獲得まで至ることはできませんでしたが、ハイレベルな大会で7勝もできたのは十分喜ばしいことです。もう少しでプロツアーにも手が届きそう、と思えたので次のサイクル2のモチベーションも上がりました。

終わりに

 サイクル1のチャンピオンズカップファイナルは大会では結果を残すことはできませんでした。しかし、その過程の中で多くのものを得ることができ、大会の2日間でこれまでにないような高揚感・充足感を覚えました。予選に出続けた甲斐が十分にあったと思っています。

 僕がこのイベントを楽しむことができたのは今回一緒に調整・練習をしてくださった方々は勿論、日頃から関わってくださる方々のお陰なので非常に感謝しています。今後とも何卒よろしくお願いします。


「チャンピオンズカップファイナル【サイクル1】の思い出」はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?