黒川夕陽

「お父さん、お母さん。来世ではもう会いたくないです」大人になってから愛着障害・PTSD…

黒川夕陽

「お父さん、お母さん。来世ではもう会いたくないです」大人になってから愛着障害・PTSDと診断された三十代の会社員女性です。書くことを通じて治癒を目指します。同じサバイバーの方にも、その光が届いたら嬉しいです。

最近の記事

親にかけられた呪い、全部解く。

学生時代、親に自分のやりたい仕事について打ち明けると、その度「あんたには無理」「才能ない!」「センスない」「向いてない」「やめたら」と言われました。 子どもって、自分のスケール感とか才能の大きさとか、どうやったら安定して食べていけるかとかわからないので、身近な大人にどう言われると信じてしまう。 (私の場合は、完全にそう思い込まされる前に、親からえいやっと離れましたが) やっぱりあれは呪いの言葉だった。嘘だった 大人になって、親がどうしてそんなことを言ったのか考えると、ど

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      誰かの興奮の中で、我を忘れる陶酔 「セックス依存症」という言葉を知ったのは、私がその当事者として過ごし始めた一年後、19歳の頃でした。 その嵐のような暮らしは25歳頃まで続きました。 その頃私にとってセックスとは、自傷行為以外の何でもありませんでした。 手首を切る感覚でセックスに依存していれば、毎日その痛みだけを感じていれば済むので楽なのです。 セックスで消耗した心と体だけに注意を向けていれば、その向こう側にある苦しさを見ないで済むから。 本当は受け入れたくない相手

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        前の章で、 そして私はいつかこのnoteを、両親や親族に読んでほしいと思っています。 と書きました。 それは「私の本心をわかってほしい」とか、「話せば分かり合える」とか、そんな理由からではありません。 私が働くのは、私を「ダメ人間」扱いする両親への復讐私は二十代の頃、一日十五時間くらい働いていました。 過労で何度も倒れましたが、そんなことより年収を上げることの方が大切でした。そう、私はことさら「年収」にこだわっていました。 三十代になると、同年代の平均年収よりは少

        • 「お父さん、お母さん。来世ではもう会いたくないです」 愛着障害と私

          愛着障害って、知ってますか。初めまして、黒川 夕陽(クロカワ ユウヒ)と申します。 突然ですが「愛着障害」って知ってますか? 私は30歳の時、心療内科で「愛着障害」と診断されました。 その言葉を聞いたのはそれが初めてでした(「PTSD」という診断も同時に受けています)。 主治医から愛着障害とは何か説明を受け、これまでの人生の様々なことが少しずつ腑に落ちました。 私は十代の頃からうつ状態がひどく、いくつか心療内科にも通ったのですが、そこで「軽度うつ」「適応障害」「境

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