恐竜がヨガインストラクターに進化するまで
ドンドンドン!
ドアを叩く音が夜の静寂にこだまする。
ここは病院。あたりはすっかり暗くなっている。ご夫婦で診療を行っている、小さな病院は当然診療時間外だ。
だが、ご自宅と病院が繋がっているので無理を承知で母が私を連れてきたのだ。
この日は朝から喘息の発作で2回病院を訪れていた。朝、昼、晩とこの日はこれで3回目の訪問だった。
4歳で喘息を発症してからと言うもの、私の人生はガラリと変わった。
ほとんど外で遊ばせてもらえなくなった。
走りまわることはほぼなくなった。