使用フリー漫才「料理」
この漫才・コント台本は使用フリーです。
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制作物への作者・原作表記は必須ではありませんが、記載いただけるのであれば「黒戌堂プロダクツ」として記載ください。
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ボ「最近料理に凝ってててね」
ツ「そうなんですか」
ボ「いや、やっぱり一人暮らしだと外で食べてて栄養偏るじゃないですか」
ツ「あー、まあね。塩分濃かったり野菜少なかったりするね」
ボ「そうなんですよ。それでなくてもほら、店主との激闘があったりで大変じゃないですか」
ツ「どんな店それ。どこ?」
ボ「えっ? おたくの方では戦わないですか?」
ツ「戦わねえよ! 何の話だよ!」
ボ「穏便に?」
ツ「穏便だよ!」
ボ「お金で解決?」
ツ「お金で解決ってか、普通に料金支払うだけだろ! どこの世紀末覇者伝説だよ!」
ボ「で、戦った後にファイトマネーを支払う感じで」
ツ「ああ結局支払うの!? 勝ったら無料とかじゃなくて!」
ボ「ちょっと! それじゃ食い逃げじゃないですか!」
ツ「ええ!? いや、今ここで正論言われるとはおもわんかった!」
ボ「だから自炊するようになったんですよ」
ツ「俺としてはその店行ってみたいんですけど」
ボ「通販で中華鍋買ったんでもう最近はずっとそれ使ってます」
ツ「いいじゃないですか。炒め物とかね?」
ボ「炒め物?」
ツ「野菜とかほら、肉とか。あ、僕あれ好きなんですよ。チンジャオロースー。あれおいしいじゃないですか。ねえ? 細切りにしたピーマンの歯ごたえと肉の旨味がゴハンによく合う感じで」
ボ「ああ……そうか。その手が」
ツ「えっ!? その手って何? 今まで中華鍋でどうしてたの」
ボ「いや、作るっていうかこう(中華鍋でダンベル運動の動き)、鍛えて店主との戦いに備えて」
ツ「あああダンベル!! 戦いに備えて!? それ中華鍋でやった!?」
ボ「そういう意味では体を作ってましたけど」
ツ「いや全くうまくない」
ボ「そうか、炒め物ね」
ツ「それ以外無えと思うけど」
ボ「完全盲点」
ツ「おかしいだろ」
ボ「いや、実際料理もしてるんですよ」
ツ「何つくってるの」
ボ「煮物が好きなんですよ。作ってみると意外と楽だったりするんですよね。肉じゃがとか筑前煮とか」
ツ「ほー! いいね。おふくろの味って感じで」
ボ「……おふ……くろの味?」
ツ「え? いやほら、よく肉じゃがなんてのは母親の味、おふくろの味なんて言うじゃないですか」
ボ「あー。肉じゃがおふくろに作ってもらったクチ?」
ツ「クチ? って、それ以外あんまり無いだろ」
ボ「うちはほら、肉じゃがを作ることになると必ず隣の家のジジイが乱入してきて勝手に作っちゃう家だったから」
ツ「どんな家だよ!! てかどんな隣人だよ!!」
ボ「肉じゃがだけは譲れないんじゃあああ! って叫びながら作るもんだから手がブレブレで二度と同じ味のものが作れないっていう」
ツ「しょっぱかったり甘かったりしてマズイだろそれ!」
ボ「もう家族で諦めてましたね」
ツ「というか何で肉じゃが作るって教えちゃうんだよ! だから来るんだよ!」
ボ「いや、来てほしくなかったから『本日肉じゃがに付き、となりのジジイお断り』って張り紙してるんだけど、どこからか情報仕入れてきて来るんだよ」
ツ「それ!! その張り紙!! バカかよ!! 家族総出で!」
ボ「だからまあ、今では健康に気を使って栄養バランス考えたりするのも意外と楽しかったりするんですよ」
ツ「今ではって。まあ、我々もなんだかんだ言って体が資本だったりしますからね」
ボ「で、栄養その他に大事なのが食物繊維ね」
ツ「あー。なるほどね」
ボ「意識して食物繊維が豊富なもの食べるわけですよ。豆系だとか海藻だとか、意外に多いのがこんにゃくね」
ツ「まあ、こんにゃくゼリーとかもありますからね。ダイエットに、みたいな」
ボ「で、まーこういうもの多く食べてると、これがよく『出る』んですよ」
ツ「あー。まあ、汚い話ですけど、いいことですよ」
ボ「全身からミドリ色の液体が」
ツ「今すぐ摂取をやめて!」
ボ「食べ終わって数時間後にはもう体中ベットベトですよ」
ツ「うん、あの、もう二度と食べないで。海藻とか」
ボ「いや、悪いことばっかりじゃないんですよ?」
ツ「どう考えても悪いことしかねえよ! 全身から緑色の液体って!」
ボ「それを吹きかける事でいっつも店主に勝ってるんですから!」
ツ「店主との激闘に使うな!! もういいよ!」(オチ)
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