見出し画像

2020年夏の「ナナロク社の学校」に行ってきました。

 去年の夏に『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ展』に行き、今年の5月に『木下龍也と岡野大嗣の短歌教室』に行った。そして6月、7月、8月の頭まで『木下龍也の短歌教室』にいました。

 5月の合同教室と違って木下さんと岡野さんが別々に教室を開催されると聞いてどっちに行くか悩んで木下さんのほうにしました。受講生の中には両方の教室を受講されたかたもいてやっぱりそれも良かったんじゃないかと思う。だけどきっと両方行っていたら7月に開催された『三角みづ紀の詩の教室』には行けなかったと思うからこれで良かった。

 ※教えてもらった内容についてはあまり明かしたくない前提で書き進めさせていただきます。

 『木下龍也の短歌教室』の初日に木下さんは教室の受講生に短歌の鬼になれってフィクションをくれた。おかげで毎日短歌を提出する2か月を鬼だから作れるみたいな気持ちで苦しみながらも楽しんだ。木下さんの群れるなっていう教えもあって最初はこんなことを言っていました。

 4回目の講義は詩人の三角みづ紀さんをゲストに迎えて木下さんと対談する回だった。受講生の短歌を両名が評しながら進む回。木下さんとナナロク社の村井さんが教室の受講生に紹介したい詩人ってどんな人だろうと思って見てた。木下龍也VS三角みづ紀は面白くこのおかげで『三角みづ紀の詩の教室』に参加するきっかけをもらった。

 三角さんは詩を受講生に教えるにあたって、過去ご自身が出された全ての詩集から自作解題とどういう心境の変遷で本を出していったのかをおもいっきり話してくれた。たくさん朗読を聞かして頂いたので自分が書くときも三角さんのトーンとペースで再生できるようになったのは大きい収穫だった。朗読が上手くなるコツってまず自分が書くことじゃないかと思う。

 5回目の短歌教室は『岡野大嗣と木下龍也の合同短歌教室』だった。内容は「短歌合戦」。両講師が教室の受講生たちの日々作った短歌を7首ずつ組み5つの連作を作ってこの短歌のどこが素晴らしいかをプレゼンしあう戦いだった。

 両講師のプレゼン内容はとても豊かだった。勝敗は参加者の投票によって決まった。ここに至るまでに添削回などで教室の受講生の短歌はいくつかみせてもらっていてこの頃にはもうすっかりファンだった。だから結果にも熱くなった。

 参加するときは終わりがあることを全く考えていなかった。全6回と明記されていたのに。3回目の講義が終わったときにもう半分しかないんだと思ったのを覚えてる。5回目の講義が終わって最後の講義まで2週間あった。この頃はもう受講生も講師もそれぞれどう教室を終わらせるかを考えていたと思う。(三角さんと岡野さんのラジオ対談)。

 8月の梅雨明けに突然吹いた大風。twitterで木下さんが受講生の短歌を紹介してくれた。

 こんなことをまったく想像していなかったのでびっくりしたし木下さんの言葉の力が絶大なのも分かってる。そうだけどリツイートもいいねも信じられないくらいついてとても嬉しかった。なにより木下さんに紹介してもらえたのが嬉しかった。

 6回目、卒業回の内容は実践的でシリアスかつ笑いにあふれていて笑いっぱなしで終われた。歌人としてどうかとおもうけど言葉にすると最高だった。

 短歌教室は次回があると思うので受講してみたいなって人にはおすすめしたいです。どっちの教室に行ってもきっと短歌が好きになると思う。

 歌集を出すってなかなか現実味がない夢だと思ってた。自分の場合は詩歌にふれるのも遅かったし、自分の中の気持ちを短歌にしてかたちにして外に出して眺められるようになっただけで十分だと思う。けど教室で木下さんは受講生に歌集を出しましょうって目標を言葉にしてくれた。それを真に受けたいと思う。時間はかけるけど。たくさん作ってたくさん投稿したいと思う。選をもらったらみんなに聞こえるように自己申告していきたい。

 TOP絵は教室での戦利品です。ファイルの色はそれぞれの先生の自分の中でのイメージです。戦利品は他にもあって複数の選者の目に触れるということがどういうことかを知れて良かった。競い合いたい人たちに会えたのもきっと良かった。短歌で勝った負けたというのはおかしいんじゃない?って声もあるだろうけど頑張りたい。

 長文を読んでいただきありがとうございました。どなたの許可も得ずに書いたものですのでもし至らない点があったら言ってください。部分削除をします。ナナロク社の学校に行った体験記でした。

 宣伝かよと思われるかもしれないけれど触れないわけにはいかない。木下さんの短歌入門書がでるとのことです。『天才による凡人のための短歌教室』。岡野さんの教室の本も喉から手が出せそうなぐらい読みたいので熱望してます。分けてもらったもの身につけて詩歌を作りたい。

 【追記】2020/11/23
『天才による凡人のための短歌教室』のP107に自分の作品を掲載して頂きました。嬉しいですし本当に面白い本なのでおすすめします。明かしたくないことこの本に全部書いてある。

 

大変ありがとうございます。