【SW2.5】バード解説

概要

※「Ⅱ」必須
成長テーブル…B(成長しやすい)
その他系・補助職(専業可)
オススメ度…☆3(少し難しい)
戦場全域に効果を与える「呪歌」を演奏し、敵味方の能力を増減させる「吟遊詩人」。「呪歌」を演奏していると独自ステータスである「楽素」が溜まっていき、それを消費することで「終律」という強力な演奏を行える。
「終律」は魔法攻撃・HP回復・MP回復と強力な効果が揃っており、単体でも戦闘に貢献できるため補助技能でありながら戦闘技能としても扱える。
もちろんサブ技能として「ペット」に演奏を任せ、戦士系技能や魔法系技能とも両立が可能。
その性質上、手番の調整が重要。呪歌で強化した味方を先に行動させ、自身の手番で呪歌を弱体系に切り替えることで敵にデバフをかけてPTでメリットだけを享受する…など、バード自身のゲーム理解度・PSが求められる玄人向けな技能。

演奏の条件

・旋律を奏でられる「楽器」の装備が必要(用法2Hとして扱われる)
※打楽器と歌唱でも良いが、演奏判定に-4
※一部の特殊な武器・防具でも代用できる
・一部の呪歌には発声が必要(異貌での省略不可)

おすすめ種族

・人間
・エルフ
・ドワーフ
・ナイトメア
・グラスランナー
・ティエンス
呪歌の達成値・終律の攻撃力、回復力全てが「精神力」に依存する。精神が高い種族全般、特にグラランに高い適性があるが、前衛職が兼ねる場合はそっちに向いた種族で大丈夫。

相性の良い技能

・ファイター(戦士A)
・コンジャラー(魔法A)
・ドルイド(魔法A)
・フェアリーテイマー(魔法A)
・エンハンサー(その他B)
・アルケミスト(その他B)
・ウォーリーダー(その他B)

支援系の技能なため、同様の役割を持つ技能と組み合わせて味方のサポートを行うことになる。
特殊楽器「シンバルシールド」を活かすためにも防護点を盛って被弾を多くする構成が多め。「連続攻撃Ⅱ」ゴーレムで自身を3回攻撃させることができるコンジャラーとは特に好相性で、「バードコンジャ」と呼ばれる鉄板ビルドの一つとなっている。
主動作で支援を行うため、補助動作で支援できるドルイド・アルケミと組み合わせると更に支援の密度が上がる。
ウォーリーダーは「勇壮なる軍歌」で呪歌の対象をPTのみか敵だけかに限定できるため使い勝手が更に向上する。補助動作でバフも撒けるのでMA環境なら取っておこう。

自動習得特技

なし。

専用の選択特技

〇「呪歌追加Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」

「呪歌・終律の習得数+1/+2(Ⅱ)/+3(Ⅲ)」
Lv7、Lv13で強化される。
普通にレベルが上がるごとに呪歌か終律を1つ覚えるため、基本的に取る優先度は低い。取るにしても後回しでいい。

〇「特殊楽器習熟」(Lv1)

「『特殊楽器』に属するアイテム、武器、防具を装備できる。」
兼業バードをやるなら真っ先に取りたい必須級特技。「シンバルシールド」「フィスタロッサム」といったAランク武器・防具として使える特殊楽器を「武器習熟」「防具習熟」なしでも扱える。使いたいものがあるなら必ず取っておこう。

〇「終律増強」(Lv3)

「終律の威力+10」
終律の攻撃力・回復力が伸びる。専業なら欲しいが優先度は低め。

〆「シュアパフォーマー」(Lv3)

「1回の終律に適用する。その終律が『抵抗:半減』のものであるなら、それを『抵抗:必中』『クリティカル不可』として扱う」
終律で攻撃する場合の必須特技。クリティカルしなくなるものの必中の魔法攻撃がMP消費なしで使えるのは破格。専業・兼業どちらでも取っておきたい。

〇「ハーモニー」(Lv5)

「ペットと自身が別の呪歌を使用し、その効果を両方適用できるようになる。さらに、ペットの呪歌が自身の呪歌と同じ達成値・効果範囲を持つようになる。自身が終律を使用した場合も、ペットの呪歌の達成値として適用できる。」
ペットの使い勝手を大きく向上させる。同時に複数の呪歌の効果を及ぼせるため、特技枠に余裕がある専業向き。

〆「スキルフルプレイ」(Lv7)

「1回の呪歌・終律に適用する。その演奏判定を2回行い、任意の達成値を適用できる。」
演奏が失敗しにくくなり、巧奏値を超えやすくなる。専業なら取ってもいいが主動作消費のため「シュアパフォーマー」と共存しない。特技枠使って取るかは微妙なところ。

代表的な呪歌

呪歌の効果は原則1Rであり、特記なき限りすべて「抵抗:必中」である。
呪歌を歌うと、「基礎楽素」分の独自ステータス「楽素」が付与される。
楽素には「↑(高揚)」・「↓(沈静)」・「♡(魅惑)」の3種類が存在し、演奏する呪歌によってどれが付与されるかが決まっている。
また、呪歌ごとに「巧奏値」が決められており、奏者の演奏判定がこれを超えた場合は「追加楽素」も付与される。
呪歌の演奏には主動作が必要だが、「ペット」がいる場合は次の手番からそっちに演奏を引き継ぎ、奏者は主動作を行えるようにできる。

「アンビエント」(Lv1、↓+↓)
「モラル」(Lv1、↑+↑)

「対象の命中-1/+1」
最もよく使われる命中を操作する呪歌。両方を合わせて、PTには「モラル」、敵には「アンビエント」がかかるように立ち回るのがバードの基本戦術。

「レジスタンス」(Lv1、↓+↑)
「ブレイク」(Lv5、↓↓+↓)

「対象の生命・精神抵抗力+1/-1」
抵抗力を操作する呪歌。魔法やブレスが強力な敵がいる時に「レジスタンス」を使う。魔法に抵抗しやすくなるのは「カンタマ」と同じく強力だが、敵にも効くのでこっちの魔法も通りにくくなる。味方の魔法使いが攻撃する時はできるなら先に動いて解除しよう。「ブレイク」はデメリットが大きいためあまり使われない。

「ララバイ」(Lv5、↓↓+♡)

「奏者に↓4+♡4以上の楽素が付与されていなければこの呪歌は効果を発揮しない。このラウンド中、対象全ては眠気により移動・能動的行動を一切行えなくなる。抵抗消滅」
真語2「ナップ」・深智6「スリープ・クラウド」と同様の効果を発生させる。ハマれば強力だが味方も寝る可能性があるためリスクが大きい。

「ダル」(Lv10、↓↓+↓↓)

「対象は宣言特技の宣言を一切行えない。」
敵味方全員の宣言特技を禁止する一風変わった呪歌。宣言特技に依存する相手には凄まじい妨害性能を持つ。しかも必中である。こっちも火力が出ないという大きなデメリットがあるのでメリットが勝る時だけ使うべし。

…「耳栓」「ゴールデン耳栓」を悪用するなら多分これが第一候補。

「クラップ」(Lv10、♡♡+↑↑)

「奏者に↑4+♡2以上の楽素が付与されていなければ、この呪歌は効果を発揮しない。対象は手拍子を行い始め、手に保持・装備している武器・盾・アイテムを全て地面に落としてしまい、手が一切使用できなくなる。武器攻撃も『キック』『尻尾』『牙』など、手を使わないものに限定される。用法があるアイテム全ては使用できなくなる。抵抗消滅」
かかるとえらいことになるデバフ系呪歌。蹴りップラー・尻尾ップラー・一部魔法使い以外が完全に機能停止してしまう。魔物データに使う場合は悩むが、(武器)と書かれている攻撃手段禁止・手を使うと判断できる魔法系統・特殊能力禁止として扱うのが丸いか。

「リダクション」(Lv10、♡♡+↓↓)

「奏者に↓4+♡2以上の楽素が付与されていなければ、この呪歌は効果を発揮しない。対象の魔法行使時の消費MPを-1する。この効果で消費MPが0以下になることはない。『魔法拡大』する場合は減少量も倍になる。」
消費MPが減る呪歌。敵にもかかるが、短期決戦が多いソドワではあまりデメリットにならない。拡大魔法攻撃を多用するPTの場合は歌っておこう。
おそらく、前作「2.0」時代のMP回復呪歌「ビビッド」の調整版。

もう高レベル冒険者PTがビビッド珍走団にならなくて済むのか()

終律一覧

終律は、主動作で行える特殊な演奏である。終律を使用した場合、指定された量の楽素を消費する。終律による攻撃は魔法ダメージであり、魔力の代わりに「奏力」を参照する。

「終律:春の強風」(Lv1、↑2)
「終律:冬の寒風」(Lv1、↓2)

「威力10の単体攻撃、風/水氷属性」
初期から使える攻撃。単体攻撃な上に魔法のように拡大できないため火力は出にくい。

「終律:夏の生命」(Lv1、↑1♡1)

「対象1体のHPを回復する。同じ対象には1時間に1回しか効果が適用されない。」
初期から使える回復。神聖2「キュア・ウーンズ」より回復力が高く、拡大はできないが頼れる回復手段になる。

「終律:秋の実り」(Lv1、↓1♡1)

「対象1体のMPを回復する。同じ対象には1日に1回しか効果が適用されない。」
ノーコストでMPを回復できる、非常に優秀な呪歌。1日1回きりだが、MP回復アイテムはHP回復アイテムに比べかなり値が張るため、それを節約できるだけでも取る価値がある。

「終律:獣の咆吼」(Lv5、↑4)
「終律:蛇穴の苦鳴」(Lv5、↓4)

「3体までを威力30で攻撃、衝撃/呪い属性」
「春の強風」「冬の寒風」の強化版。攻撃対象が増え、扱いやすくなった。

「終律:草原の息吹」(Lv5、↑2♡2)

「3体までのHPを威力30で回復する。同じ対象には1時間に1回しか効果が適用されない。」
「夏の生命」の強化版。戦闘中の回復回数が増えるだけでも強力。ヒーラーとしてもある程度動けるようになる。

「終律:華の宴」(Lv5、↓2♡2)

「3体までのMPを威力10で回復する。同じ対象には1日に1回しか効果が適用されない。」
「秋の実り」の強化版。強いのだがMP回復は多人数対象をあまり活かせないため微妙。最大効率を求めるより魔法使いのMP回復にオマケがついてくる感覚で使うくらいがいいかも。

「終律:火竜の舞」(Lv10、↑6)
「終律:水竜の轟」(Lv10、↓6)

「5体までの対象を威力30で攻撃、炎+雷/水氷+雷属性」
「獣の咆吼」「蛇穴の苦鳴」の強化版。更に攻撃対象が増え、威力も上がるが消費楽素が重いためあまり使われない。Lv5終律を連打する方がダメージ効率が良いのである。
楽素が溜まりやすいPCなら使えるかも。

「終律:白日の暖」(Lv10、↑3♡3)

「5体までの対象のHPを威力40で回復する。同じ対象には1時間に1回しか効果が適用されない。」
「草原の息吹」の強化版。ほぼ全体回復になるため便利。戦闘ごとに使うと神官のMP節約になる。

「終律:蒼月の光」(Lv10、↓3♡3)

「5体までの対象のMPを威力20で回復する。同じ対象には1日に1回しか効果が適用されない。」
「華の宴」の強化版。1日1回制限なので最大効率を得られるタイミングで使うこと。


バードの役割

「自身の手番をいつ実行するか考え、PTに足りないところを補う」
バードは支援役でありながら攻撃・回復にも転じられるいわば「万能型」な技能である。
ただし攻撃・回復を行う「終律」は「呪歌」で楽素を貯めなければ使えない。この技能の本質は呪歌による支援であることを忘れずに。
また、呪歌による支援は基本的に敵味方無差別であり、クセが強い。バフ系呪歌の場合には「バフを味方に適用するために最後に行動しデバフ系に切り替える」、デバフ系呪歌の場合は「味方のデバフを解除するために最初に行動しバフ系に切り替える」と、自身の手番をどこで使うかがカギになる。
総じて臨機応変に動くことが求められる技能といえる。

代表的なビルド

ゴーレム型バードコンジャ

【装備】
武器…「フィスタロッサム」
盾…「シンバルシールド」
防具…装備できる金属鎧

【習得特技例】
Lv1…「魔法拡大/数」
Lv3…「ターゲッティング」
Lv5…「特殊楽器習熟」
Lv7…「シュアパフォーマー」
Lv9…自由枠
Lv11…自由枠「ルーンマスター」
Lv13…自由枠
Lv15…自由枠
自由枠候補…「MP軽減/コンジャラー」「終律増強」「ダブルキャスト」「ハーモニー」「鷹の目」「マリオネット」「キャパシティ」

1R目に呪歌を奏で、2R目から呪歌をペットに任せて操霊魔法によるバフを展開していくコンジャラーとの兼業型。
コンジャラーの物足りない攻撃・回復性能を終律でカバーできる。
「シンバルシールド」を装備していると「連続攻撃Ⅱ」ゴーレムに自身を攻撃させることでいきなり↑か↓の楽素を呪歌と合わせて4つ貯められる。ゴーレム運用が得意な人は覚えておこう。

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