【SW2.5】アルケミスト解説

概要

※「Ⅲ」必須
成長テーブル…B(成長しやすい)
その他系・補助職
オススメ度…☆5(迷ったらこれ)
アイテム「マテリアルカード」を消費して様々な効果を発揮する「賦術」を扱う「錬金術師」。
賦術は補助動作でも行使可能であり、バフデバフどちらも高性能である。デバフに至っては補助動作でも「抵抗:短縮」とぶっ飛んでいる。サブ技能として誰でも取る価値のある強力な補助技能である。
…とはいえ、タダで強力な効果が得られる道理はこのラクシアに(あんまり)ない。賦術の行使には対応した色の「マテリアルカード」というアイテムを消費するのだ。当然これは有料であり、戦闘毎に賦術を使った分だけ金がかかる。景気よく使いすぎると金が湯水のように溶ける、まさに「金で命を買う技能」である。
攻撃性能がないDQの「スーパースター」みたいな感じ。
「依頼を受ける度に赤字になる」とか冒険者として笑えないのでご利用は計画的に。

賦術の行使条件

・「アルケミーキット」(200G)か「カードシューター」(1500G)
…アルケミーキットは装飾品で両手の自由がある。カードシューターは用法「1H」で片手が使えなくなるが賦術の射程が伸びる。

・賦術に対応した「マテリアルカード」
(B/A/S/SS→20G/200G/2000G/20000G)
…現金で買う以外にも、敵の戦利品から「粗製マテリアルカード」を作成する方法もある。カード作成に使用した戦利品は破壊されるが、現金化するよりお得な場合もある。

相性の良い技能

・全ての技能

対象1人だけとはいえ補助動作で支援を撒けるため、どの技能がサブに取っても腐ることがない。誰でも1~3レベル程取るくらいの万能補助技能である。
特に「クリレイ」「バークメイル」「ヒールスプレー」が強く、物理前衛は早めに取得しておきたい。

おすすめ種族

・全ての種族

種族制限もない。すごい()
地味に一部の知識判定を振れるので「知力」が高いアルケミは探索面でも思わぬ活躍をすることもある。

自動習得特技

なし。

専用の戦闘特技

〇「賦術強化Ⅰ・Ⅱ」(Lv3)

「賦術判定の達成値+1/+2(Ⅱ)」
Lv9で強化される。
デバフ系の賦術を通しやすくなるが、補助動作でも判定不要で1Rは通せるのでそんなに使わない。専業がデバフに特化するなら取ることがあるくらい。

〇「賦術全遠隔化」(Lv5)

「『射程/形状:接触/-』の賦術を『射程/形状:1(10m)/射撃』として扱える。更に、使用するマテリアルカードを倍加させることで賦術の対象数を増やせる。」
賦術版の「魔法拡大/数」「魔法拡大/距離」。まぁもともと主動作で賦術を使う場合は拡大数できるので主に「クリティカルレイ」「ビビッドリキッド」を拡大するのに使われる。

〇「連続賦術」(Lv5)

「主動作で賦術を行使する場合、1Rに2回賦術を行使できる」
専業アルケミの最大の強み。
主動作で2種類の賦術を同時に複数の対象へ行使できる。
やってることは実質「ダブルキャスト」「拡大数」で宣言特技2つ分であり、支援効率は魔法バッファーにも引けを取らない。
ただし、金はかかる(無慈悲)

〆「カード軽減」(Lv5)

「1回の賦術の行使に適用される。その賦術が複数のマテリアルカードを消費する場合、消費する枚数を1枚減らす。複数人を対象にする場合、その人数だけ消費する枚数が減る。」
お財布に優しい専業アルケミ用特技。主動作で賦術を使うにしろやっぱりお金はジャンジャカ飛んでいくのでこの特技があると節約になる。
「ヒールスプレー」「アーマーラスト」「イニシアティブブースト」「エンサイクロペディア」あたりを多用するなら候補になる。
お金に余裕があるキャンペーンなどでは腐りがちなのでGMと要相談。

代表的な賦術

賦術の多くは補助動作や戦闘準備でも行使できる。

補助動作で使用する場合、以下の特徴がある。
・賦術判定不要(ダイスを振らない)
・デバフは強制的に抵抗される
・主動作で賦術の行使不可
・対象が1体に固定される

主動作で使用する場合、以下の特徴がある。
・賦術判定で達成値を求める(アルケミスト+知力)
・自動失敗が発生する
・デバフは精神抵抗力判定を行う
・射程1~2の賦術を行使する場合、消費マテリアルカードを倍加させて対象を増やせる(『魔法拡大/数』に類似)

△「インスタントウェポン」(Lv1、白)

「6Rの間、対象1体の手に近接武器を作り出す。これはBランク・任意のカテゴリの魔法の武器として扱い、『命中への修正±0』『必筋1』『C値⑩』になる。刃武器か打撃武器かはカテゴリに依存する。」
(威力はB/A/S/SS→10/20/30/50)
即席で武器を作成する賦術。通称「インポン」。魔動機術「クリエイトウェポン」とほぼ同じ効果。魔法武器を作り出すため〇「通常武器無効」持ちにも効く。
必筋1のためグラランのような非力な種族でも火力が出せる。
この賦術の最大の強みは「攻撃後に補助動作で武器を消せる」こと。賦術の効果の解除は攻撃後の補助動作でできるため、攻撃後に武器を持った手を空けることができるのだ。
これで種族特徴「優しき水」「炎身」の共有を行えたり、ETのミモレシリーズの条件を満たしたりと非常に面白い挙動ができるようになる。玄人向けだが意外な活躍をすることがあるので是非使ってみてほしい。

△「ヴォーパルウェポン」(Lv1、赤)

「18Rの間、対象1体の与える物理ダメージを上昇させる。」
(効果量はB/A/S/SS→+1/+2/+3/+6)
通称「VW」。物理ダメージを底上げする攻撃系の中でも代表的な賦術。「クリティカルレイ」に比べると爆発力はないが安定感のあるバフ。
1発の火力は低いが連続で攻撃するグラップラー向き。

△「クラッシュファング」(Lv1、赤)

「18Rの間、対象1体の与える物理ダメージを減少させる。戦闘準備でも行使できる。抵抗短縮」
(効果量はB/A/S/SS→-1/-2/-4/-10)
敵の物理ダメージを下げるデバフ。強力だが「バークメイル」の方が強いので優先度はやや落ちる。

△「クリティカルレイ」(Lv1、金)

「1Rの間、対象1体の物理攻撃で行われるダメージロールの出目を1回だけ増加させる。射程接触」
(効果量はB/A/S/SS→+1/+2/+3/+6)
通称「クリレイ」「CR」。全攻撃バフ中でも最高クラスの性能を誇る賦術。攻撃が非常にクリティカルしやすくなる。性質上、一発が重いファイター、クリティカルが発生しやすいフェンサーと相性が良い。
「必殺攻撃」と同様にダメージロールの出目に増加補正がかかるため、C値減少効果より強力。出目の増加は1回きりとはいえ、B級・A級でも期待値が大きく伸びる。物理アタッカーはガンガン使っていこう。
SS級は出目+6でC値⑩なら出目4で回るようになる。ほぼ確実に1度はクリティカルが発生するため高レベル帯ではここぞという時の切り札になる。

△「バークメイル」(Lv1、緑)

「18Rの間、対象1体の防護点を増加させる。戦闘準備でも行使できる。」
(効果量はB/A/S/SS→+1/+2/+3/+6)
通称「BM」。防護点が増えるタンク向け賦術。とりあえず初手で前衛にかけておきたい。練技「ビートルスキン」などを乗せると更に硬さが増す。

△「パラライズミスト」(Lv1、緑)

「6Rの間、対象1体の回避力を減少させる。抵抗短縮」
(効果量はB/A/S/SS→なし/-1/-2/-4)
通称「パラミス」。回避力を下げる賦術。強力だがA級からしか使えないためややコスパが悪い。
…前作2.0で猛威を振るった賦術。当時はB級からあり、効果量も高かったらしい。今作でナーフされたがまだまだ現役。

△「ミラージュデイズ」(Lv1、白)

「6Rの間、対象1体の命中力を減少させる。戦闘準備でも行使できる。抵抗短縮」
(効果量はB/A/S/SS→なし/-1/-2/-4)
「パラライズミスト」と対になる効果の賦術。命中率を下げる。「バークメイル」で止めきれない相手に有効。

△「ヒールスプレー」(Lv1、緑×2)

「対象1体のHPを回復する。アンデッド、魔動機、魔法生物も回復できる。」
(回復量はB/A/S/SS→3点/10点/20点/50点)
補助動作で回復できる賦術。他に補助動作で回復できるのは練技「リカバリィ」くらいであり、非常に強力。
とりあえず取っとくだけで自身の耐久力も上がるし、味方も回復できるようになる。「クリレイ」「BM」等を取った後はこれを忘れずに習得しておこう。

△「アーマーラスト」(Lv5、黒×2)

「6Rの間、対象1体の防護点を減少させる。ただし、防護点がマイナスになることはない。抵抗短縮」
(減少量はB/A/S/SS→-1/-3/-5/-10)
敵の防御力を下げるデバフ。特にグラップラーと相性が良く、「VW」と合わせてダメージ効率を劇的に上げてくれる。

△「イニシアティブブースト」(Lv5、赤×2)

「戦闘準備で行使できる。対象1体の先制判定の達成値を1度だけ増加させる。他のキャラクターに行使した場合、術者と対象は同じエリア・座標から戦闘を開始する。」
(効果量はB/A/S/SS→+1/+2/+4/+8)
通称「イニブ」「IB」。先制判定に成功しやすくなる強力な賦術。
このゲームは先行が超有利なルールのため、先制しやすくなるこの賦術の重要度は高い。これを使ったら絶対に先制するという気持ちで判定に臨もう。
…まぁピンゾロには(人間以外)抗えないのだが。

ちなみに前作2.0ではSS級の効果が「先制判定に自動成功する」というものだった。そりゃナーフされるよね。

△「エンサイクロペディア」(Lv5、白×2)

「戦闘準備で行使できる。対象1体が行う魔物知識判定1回の達成値を増加させる。他のキャラクターに行使した場合、術者と対象は同じエリア・座標から戦闘を開始する。」
(効果量はB/A/S/SS→+1/+2/+4/+8)
魔物知識判定にボーナスを与える賦術。効果が1回きりなので使いどころが難しい。目標値が厳しいボスのデータを抜くのに使おう。

ちなみにイニブと同じく前作ではSS級が「魔物知識判定に自動成功」だった。

△「バインドアビリティ」(Lv5、白×2)

「6Rの間、対象が使用する特殊能力の達成値を減少させる。基礎ステータスを参照するもの、魔法などPCの習得する技能に準拠したもの、達成値を求めないものには効果がない。戦闘準備でも使える。抵抗短縮」
(効果量はB/A/S/SS→-1/-2/-3/-4)
「電撃」「洗脳光線」「狂乱の叫声」といったエネミー限定の特殊能力に抵抗しやすくなる。食らうと壊滅しかねない特殊能力持ちに少しでも抵抗確率を上げる目的で使われることがある。

△「ビビッドリキッド」(Lv5、緑×2)

「対象1体のMPを回復させる。射程接触」
(回復量はB/A/S/SS→なし/3点/10点/20点)
MPを回復する賦術。強力だが消費が重い。「魔香水」「魔香草」が切れたときの最終手段。

△「リーンフォース」(Lv5、赤×2)

「18Rの間、対象1体が与える魔法ダメージを増加させる。射程接触」
(効果量はB/A/S/SS→なし/+1/+3/+6)
魔法ダメージを増やす賦術。「VW」に比べ効果量は低いものの、魔法火力を伸ばせるのはやはり強い。ボス戦のお供。

※Lv10からの賦術は刺さる場面が少なすぎるため、あまり使われない。正直Lv1・Lv5から使える賦術を増やすほうがいい。

アルケミストの役割

「基本は赤字にならない程度の支援をすべし」
「命あっての物種、窮地では赤字でもケチるな」
専業アルケミの場合、これに尽きる。粗製マテリアルカードなどを駆使してできる限り消費を抑えること。雑魚戦ではB級・A級の支援に留め、ボス戦や死人が出そうなタイミングでS級・SS級を使っていこう。

代表的なビルド

アルケミ重視型支援コンジャラー

【装備】
必須…「カードシューター」or「アルケミーキット」
盾…装備できる盾
鎧…装備できる非金属鎧・金属鎧

【習得特技例】
Lv1…「魔法拡大/数」
Lv3…「賦術強化Ⅰ」
Lv5…「連続賦術」
Lv7…「賦術全遠隔化」
Lv9…「ダブルキャスト」
Lv11…自由枠「ルーンマスター」
Lv13…自由枠
Lv15…自由枠
自由枠候補…「ターゲッティング」「キャパシティ」「武器習熟A・S」「防具習熟A・S」

アルケミをメインにしつつ、コンジャ・ドルイド・プリなどの支援系魔法職を少しずつ取ることを想定した完全支援特化ビルド。
初手は〆「拡大/数」〆「ダブルキャスト」から「カンタマ」「Fプロ」などの支援魔法を回すプランと〆「魔法拡大/数」△「ウイングフライヤー」から主動作で各種賦術をPTに投げるプランの2通りが取れるため柔軟に動ける。
あとはここぞというタイミングで「ファナティシズム」やSS級カードを切って戦闘を決めに行くべし。


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