見出し画像

ベトナム音楽探訪~伝統音楽編②

そもそもベトナムの文化自体日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、伝統音楽といえば、北部の中華圏の影響がみられる文化や歴代の主な王朝の都があった中部の宮廷音楽などがなんとなくイメージされそうである。
ちょっと音楽好きなら、多様な弦楽器が演奏されるようなイメージもあるかもしれない。
一方、ホーチミンを中心とする南部は、中世ごろまではクメール人(カンボジア系)を中心とする文化圏だったそうでベトナムの伝統文化的な点ではあまりイメージが浮かばないかもしれない。
都市部でもそんなかんじなので、地方や山岳部の少数民族の文化は(個別にはファッションや食事などエスニックカルチャーに興味を持ってて詳しい方はいるかもしれないが)更に一般的なベトナムのイメージとは結び付かないかもしれない。 
と、色々書いたが、個人的に特に興味を持ったのがその北部~中部の高原地域の少数民族などを中心に伝わるゴング(鐘)カルチャー。
当地では、伝統文化の先祖崇拝やシャーマニズムといった信仰において用いられている楽器として鐘があり、それを中心とした文化空間があり、 Space of Gong Culture と呼ばれている。
そこで演じられる音楽は、様式としての楽曲というより文化的儀式とされているためなのか(どうかは不明だが)、商品化された音源をあまり見かけない。

以下のような、記録映像は色々あるようだ。


こちらはフィールドレコーディングによる音盤化された音源のようだが、北部山岳地帯のムオン族によるゴング演奏。


これらのゴングミュージック、伝統音楽というだけではなく色々なジャンルの視点からも興味深く楽しめるが、同意いただける方もいるのではないかと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?