よるのあそび(ひらがな)


りょううでをまげ
くるしくとも
のんびりしたいと
なににもかきだされぬよう
かたくなのやどかり

たいぼくのした、あめでできたみずたまりの
まんなか
ゆめうつつのじかん
られつもちりぢり

よると かげのかさなり
みえないようなところで
てのなるほうへ

さくらのはなびらはころころところがり
みずたまりのまえでたちどまる
だれもかれもが
れいにならい
のんびりのんびりつらなる

せながにぎやか
きらきらほしもかがやくそらのした
つぎからつぎへとたちどまり
くるくるあそびながら
ももいろはなびら

しくしくときこえる
ああ やどのみず わきみず
わすれないでと
せなかにたどりついては
やさしくのっくした


つきあかりのなか
きせつはしずかにすすんでいく
のくたーん
しんみりとやさしく
ただすすんでいく



ゆっくりとそらは
あかるくなり
またたいていたほしたちは
いずこへか
すこしずつ
ぺんのさきほどもみえなくなる
しんとあかりにとけて
やまのむこう
るびーのようなほしもきえたとき

まだねむっていたいくつかの
つぼみたちは
あたたかさにきがついて
そっとからだをひろげていく
びるからはみえないばしょで

つぼみのほころび
きのえだをつたい
とくとくと
ほのかにみずたまりをゆらす
しかいのあざやかなこと

たいぼくにこどうがつたわりそのおとは
ねからつちへ

きのそばのくぼみの
みずたまりがそっとわずかに
はもんする


たんじょうびおめでとう
つながりを
たくさん
ひきよせては
とりのようにはばたいて
りくをあとにするけれど
だいじょうぶ
けわしいみちも
のんびりとあるいていくがいい

たすけをもとめていい
かえってきてもいい
らいめいのようなひめいも
もくずになんてせず
のたれじぬよりは
だんぜんいいのだから